
壁紙のリフォームをしたいときに、「どのくらいの期間がかかるのか」「費用はいくらかかるのか」と言う事が気になるところだと思います。
家の中でペットを飼っている人や人がよく集まるリビングルームなどの壁紙をこだわりたい人も多いと思います。
今回、記事では12畳の壁紙リフォームにかかる期間と費用について以下の順に説明していきます。
- 壁紙・クロスについて
- 12畳の壁紙リフォ–ムの見積もるのか?
- 12畳の壁紙リフォ–ム会社の選び方
- DIYで12畳の壁紙リフォ–ムをするのに必要な事とは?
壁紙リフォームを考えている人は必ず知っておいて得する情報なので、期間や費用でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
また、リフォームガイドが実際の見積もりを集計して算出した、壁紙リフォームの費用相場はこちらからご覧いただけます。
>>データで見るクロスリフォームの費用と相場
1.壁紙・クロスについて
壁紙のリフォームを考える上で、どんな種類があるのか、壁紙とクロスの違いは何なのかを説明していきます。
1-1.壁紙とクロスの違いとは?
厳密に言えば、壁紙とクロスは別のものと考える事も出来ますが、基本的にこの2つは同一のものと考えて大丈夫です。
壁紙とは?
まず、壁紙と言われるようになった起源は日本の歴史にあります。初めは、壁に土を塗ったり、板をはるようにしていました。その後に、壁に紙を貼るようになりました。
これが起源となり、文字を見たらお分かりのように壁紙と言われるようになりました。その紙は和紙を利用されていました。
本物の和紙は、高い技術が必要でありコストがかかります。
現在はクロスのことを、昔の呼び方の名残で壁紙と呼んでいます。
クロスとは?
壁紙に対して、クロスは英語のクロース(布)が語源で、布状の内装材を指しています。
クロスは、価格が壁紙よりも安価であり、施工しやすい事もあり、一般の住宅で使われるようになりました。
素材は主にビニールで出来ており、「クロス」というと一般的にビニールクロスを指します。
ビニールクロスの他にも紙クロス、織物(布)クロス、最近は自然素材のクロスなども人気です。
1-2.自分にあった壁紙を選ぶポイント
壁紙を選ぶポイントとして、以下の3つを検討しましょう。
- 素材
- デザイン
- 機能性
素材
まず、壁紙を選ぶポイントは素材です。
壁紙の素材は様々なものがあり、自然素材や化学繊維を使ったものやプラスチックやビニールを使ったものもあります。
素材によってデザイン性も変わってくるため選ぶポイントとして重要です。
また、有害物質を含んでいるものがあったり、シックハウス症候群の人の体には合っていないものもあるので、家族やご自身の体に合ったものを選んでいただきたいです。
デザイン
次に選んで頂きたいポイントは、デザインです。
デザインの豊富さで言えば、ビニールクロスが一番多いのですが、他の壁紙も配色だけではなくその素材にしか出せないデザインもあります。
オシャレな壁紙にしたい方はいろんな壁紙を見て決めて頂きたいです。
機能性
壁紙によって機能性に違いがあることを知っておく必要があるのです。
ニオイを吸収する壁紙や湿度をコントロールする壁紙、また乾燥時に水分を放出してくれる壁紙など様々な機能を持った壁紙があります。
12畳のリフォームになるとそこそこ広い範囲の壁紙になるとは思いますが、機能によってもその部屋の雰囲気が変化しますので、壁紙を選ぶ上で重要項目です。
2.12畳の壁紙のリフォームをどのように見積もるのか?
12畳の部屋はスペースが広いため、多くの人はとても広く感じます。
そのため、壁紙も大きくなるのでどのくらいの費用になるのか見積もりが気になるところだと思います。
ここでは、どのように見積もりを出すのかを説明していきます。
2-1.壁紙クロスの1m当たりと1平方メートル当たりってどう違うの?
壁紙クロスの単価を表す際に、「1m当たり」と「1㎡当たり」の2つで表しますが、この2つは同じではありません。
1m当たりは、通常の壁紙クロスの幅の約90cmに値するので、実際の面積で言うと0.9㎡となるのです。
これらを単価価格1500円として計算してみます。
1m当たりの場合は1500円で0.9mなので、0.9m×1m=0.9㎡となります。
1平方メートル当たりの場合は1500円が1mなので、1m×1m=1㎡となります。
基本的には、ほとんどのリフォーム会社は平方メートルとして表記しているので心配する必要はないとは思います。
1㎡当たりの方がお得になるので、知っておいて損はないでしょう。
2-2.12畳の壁紙リフォ–ムにかかる費用と工期はどのくらい?
12畳の壁紙をリフォームするとなると、約45平方メートルの面積が必要になります。
1㎡の壁紙の費用相場は、約900円から1500円と言われています。そのため、この費用を45㎡で換算すると、約40000円から60000円くらいかかることになります。
また、この費用に加えて手間賃、養生費、廃材処分費などがかかってきます。
リフォーム会社に頼む場合は交通費や駐車場代、諸経費などもかかってきますので、より費用がかかってきます。
ご自身で材料を調達してリフォーム会社に渡し、そのあとはその会社に任せると言う方法もあります。
しかし、リフォーム会社が材料調達を含めて頼んだ方が安価で済みます。
12畳の部屋の施工期間は、一般的に1日目に古い壁紙を剥がす事と下地処理、2日目に壁紙を貼る作業となるので、合計で2日間あれば完成します。
リビングルームなど家具がある場合であれば、事前に移動しておく事で施工期間を短縮できます。
布クロス
布クロスは、木綿・麻などの自然素材で出来た壁紙があったり、ポリエステルやレーヨンといった化学繊維を使用した壁紙もあったり、シルクなどの高級素材を使用した壁紙があります。
これは、ビニールクロスと違い、高級感を出す事が可能なので旅館や美術館なので利用されています。
通気性がよく、湿気を吸収してくれたり、乾燥時は水分を放出してくれる機能を持っています。
ただ、汚れが付くと落としにくく、防火性がないものが多いため、キッチン周りは使用する事が難しい事が多いです。
レーヨン素材の布クロスの単価 | シルク100%の布クロスの単価 |
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約1500円/㎡・m〜 (例:12畳の場合は約90,000円) | 約10,000円/㎡・m〜 (例:12畳の場合は約600,000円) |
※材料費+施工費
紙クロス
紙クロスは、和紙などで出来た壁紙です。
大きく分けると和紙と洋紙を選ぶ事ができ、プリント加工などもされたものもあります。
機能としては、音を吸収し空気を通してくれる機能があります。
ただ、施工に高度な技術がいるので施工期間が長くなるため価格が高く、紙クロスが得意な業者をしっかり調べる必要があります。
また、擦れに弱い壁紙であり、汚れが取れづらい事がリスクとして挙げられます。
天然素材の和紙の単価 | 欧米性クロスの単価 |
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約1,500円/㎡・m〜※ (例:12畳の場合は約90,000円) | 約2,500円/㎡・m〜※ (例:12畳の場合は約150,000円) |
※材料費+施工費
ビニールクロス
ビニールクロスは、名前の通りビニールで作られた壁紙の事です。
こちらは、製造価格を抑える事ができ耐久性も高いため、日本のほとんどの住宅で使用されています。
また、凹凸の表面加工も可能であり配色も豊富であるため、デザインを気にしている方などにもよく使われています。
ただ、有害物質のホルムアルデヒドが接着剤に含まれているため、健康面や燃やした時に出るダイオキシンを気にされる方またはシックハウス症候群のアレルギーがある方は避けた方がいいです。
ビニールクロスには、「量産クロス」と「1000番クロス」の2種類あります。
「量産クロス」は、安価であるため一般的に使われる普及型クロスです。
「1000番クロス」は、持ち家によく使われており、デザインや材質にこだわっているクロスです。
量産クロスの単価 | 1000番クロスの単価 |
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約500円〜850円/㎡・m※ (例:12畳の場合は約30,000円〜51,000円) | 約850円〜1200円/㎡・m※ (例:12畳の場合は約49,000円〜72,000円) |
※材料費+施工費
オレフィンクロス
オレフィンとは、大まかに言うと「プラスチック」の一種であり、ポリエチレンやポリプロピレンなどのビニールクロスに近い素材を使っている壁紙です。
汚れにやキズに強い壁紙となっており、ホコリなどは水拭きで十分落とす事が可能です。
また、塩化ビニールの使用を軽減しているため、燃やした際は有害物質が発生しません。
ただ、価格がビニールクロスと比べると高く、施工に技術が必要なためDIYを考えている人には向いていません。
オレフィンクロスの単価 |
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約1,090円/㎡〜 (材料費+施工費) (例:12畳の場合は約65,400円) |
珪藻土クロス
珪藻土クロスは、湿度を調節してくれる機能があるため、カビの発生を抑えたり消臭効果があるのが特徴です。
また、防火性の機能も持っているため、万が一火事が起こったとしても燃える事がありません。
コスト面は、ビニールクロスよりも少し価格が高くなりますが、比較的に安価で施工できます。
水拭きで掃除してしまうと、シミになってしまう可能性があるため、消しゴムか乾いたタオルを使用しなければなりません。
珪藻土クロスの単価 |
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約3,000円〜6,000円/㎡・m (材料費+施工費) (例:12畳の場合は約180,000円〜360,000円) |
2-3.諸経費を抑えて安価で12畳壁紙リフォ–ムするにはどうしたらいい?
リフォーム会社に全てを頼むと、家具を移動する作業や廃材処分の費用などもかかってしまいます。
そのため、ご自身でDIYするとそれらの諸経費を削る事が出来るので、実質かかる費用としては壁紙と張り替え用の道具のみとなり安価で済みます。
ただ、1人で作業するのは時間がかかったり失敗する恐れもあるので、家族の方やご友人に協力してもらって下さい。
また、デザイン性のある壁紙や輸入しないといけない壁紙などは、通常の壁紙よりも価格が高くなっていますので、シンプルな壁紙をオススメします。