外壁工事4種類を完全解説!費用相場・事例・期間・注意点など

「古くなった外壁を一新したい!」

「けど、どんな工事になる?費用はどのくらいかかる?工事の期間はどのくらい?」

など、初めて行う工事ではこのような疑問が出てくるのではないでしょうか。

外壁の工事は4種類あり、それぞれの工事に適したタイミングやケースがあります。

この記事では、外壁工事4種類のどんな場合にする工事か、かかる費用、工期などを事例も交えながら解説します。

注意点や安心な業者の選び方など、初めての外壁工事で不安な方への情報も揃っていますので、ぜひ参考にしてみてください。


1.外壁工事は主に4種類

外壁工事は、主に以下の4種類あります。

  • 張り替え
  • 重ね張り(カバー工法)
  • シーリング工事・ひび割れ補修
  • 塗装

それぞれの工事の特徴は以下の通りです。

張り替え 重ね張り(カバー工法) シーリング・ひび割れ補修 塗装
工事内容 既存の外壁を剥がして
新しい外壁に交換する
既存外壁の上から
新しい外壁を被せる
シーリング材の劣化や
ひび割れを補修
外壁表面の
塗料の塗り替え
工事が必要な外壁の劣化度合い 小~中 小~中
工事周期 30~40年 30~40年 8~10年 8~20年
費用相場 150〜250万円 130〜230万円 20~40万円 80~140万円
工事期間 12~17日 10~14日 2~4日 12~15日

2.①張り替え工事

外壁の張り替え工事は、既存の外壁を剥がして新しい外壁に交換する工事です。新築の同じように一から施工できるため、どんな外壁材でも選ぶことができます。

■張り替え工事はどんな場合に適しているか

  • 外壁材が劣化し、所々にひび割れが見られる
  • 外壁材が劣化し、反れや割れが見られる

※外壁材の反れ

>>外壁を張り替えする人が読むべき費用や手順、メリットを解説

■張り替え工事の費用

外壁の張り替えにかかる費用は、30坪の2階戸建ての場合で200~250万円ほどです。

外壁材の種類によって費用が変わります。

【外壁材の種類別、張り替え工事の費用相場】
外壁材 費用相場(30坪)
窯業系サイディング 185〜245万円
金属系サイディング 190〜255万円
木質系サイディング 200〜300万円
樹脂系サイディング 200〜350万円
ALC 200〜270万円

外壁材の種類については以下の記事を参考にしてください。
>>どの外壁材を選べばいい?7種類の外壁材の特徴・価格を徹底解説

■張り替え工事の事例

外壁張替え工事ビフォー 外壁張替え工事アフター

(施工費用)

・既存壁面剥がし・バルコニー解体工事:200,000円
・足場組み立て・養生ネット施工:200,000円
・基礎工事:71,000円
・躯体補修工事:500,000円
・サイディング工事:2,400,000円
・軒天・破風・雨樋塗装工事:120,000円

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/142


3.②重ね張り工事(カバー工法)

外壁の重ね張り(カバー工法)は、既存外壁を撤去せず、上から新しい外壁を被せる工事です。既存外壁を解体・撤去する手間や処分費がかからないため、張り替えと比べて安く施工できます。ただし、カバー工法基本的に、重さの軽い金属サイディングや樹脂サイディングしか選ぶことができません。

■重ね張り工事(カバー工法)はどんな場合に適しているか

  • 外壁材が劣化しているが、下地までは劣化していない
  • できるだけ安く新しい外壁にしたい
  • 断熱性や遮音性がほしい

>>外壁のカバー工法とは?費用・メリデメ・業者の探し方を完全解説

■重ね張り工事(カバー工法)の費用

外壁の重ね張りの費用は、30坪の2階戸建ての場合で150~220万円が相場です。

■重ね張り工事(カバー工法)の事例

外壁重ね張り工事ビフォー外壁重ね張り工事アフター

(施工費用)

・足場組み立て:167,000円
・サイディング工事:2,186,000円

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/199


4.③シーリング・ひび割れ補修工事

シーリングやひび割れ補修など、部分的な補修工事もあります。

シーリングとは、サイディングなど外壁材のつなぎ目に、水が入らないようにゴムなどを原料とする材料を充填することです。

シーリングの補修工事には、既存のシーリング材を撤去し新しいシーリング材を充填する「打ち替え」、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を充填する「打ち増し」があります。

ひび割れ補修も、シーリング材を打つことで一時的な補修ができます。ただし、ひび割れ何か所もある場合、シーリングだけでは外観を損ねるため同時に塗装をすることが一般的です。

(0.3㎜以下のヘアークラックと呼ばれるひび割れは塗膜の劣化によるものなので、塗装工事で対応します。)

※シーリングのひび割れ

シーリングのひび割れ

※サイディングのひび割れ

サイディング材のひび割れ

■シーリング・ひび割れ補修工事はどんな場合に適しているか

  • 外壁材の隙間のシーリング材が劣化している
  • 外壁材がひび割れている(幅0.1㎜以上のひび割れ)

■シーリング・ひび割れ補修工事の費用

シーリングの費用は、30坪の戸建て外壁で10~20万円が相場です。(足場代なし)

部分的なシーリング補修にかかる費用は以下の通りです。

【シーリングの費用相場】
工法 1mあたりの費用
増し打ち 800円程度
打ち替え 1,500円程度

>>外壁のひび割れ補修にかかる費用やDIYできるかをチェック


5.④塗装工事

外壁の塗装は、外壁材表面の塗膜が劣化した際に行う工事です。

塗装工事はサイディング・モルタル・ALC外壁など、ほとんど外壁材で定期的に必要です。

外壁材自体に防水機能はないため、塗料が剥げるとあっという間に外壁材の劣化が進んでしまい、最悪の場合、建物自体を傷めてしまいます。

■塗装工事はどんな場合に適しているか

  • 外壁表面にチョーキング現象がある※
  • 0.3㎜以下のヘアークラックが見られる
  • 外壁表面の塗膜に剥げ・めくれが見られる

※チョーキング現象

チョーキング現象

※ヘアークラック

塗膜のひび割れ

>>初めてでも安心!外壁塗装の費用・色・業者選び・注意点までの完全ガイド

■塗装工事の費用

【塗料の種類・建物大きさ別、塗装工事の費用相場】
アクリル ウレタン シリコン フッ素 遮・断熱 光触媒
20坪 60万 70万 80万 90万 100万 110万
30坪 70万 80万 90万 100万 110万 120万
40坪 80万 90万 100万 110万 120万 130万
50坪 90万 100万 110万 120万 130万 140万
60坪 100万 110万 120万 130万 140万 150万

■塗装工事の事例

塗装工事ビフォー塗装工事アフター

出典:https://freshhouse.co.jp/case/27583/?costed=&author=&regions%5B%5D=outerwall


6.外壁工事をする前に知っておきたい注意点

初めての外壁工事では、イメージがつかず不安になることが多いはずです。ここでは、事前に知っておきたい注意点を解説します。

6-1.施工業者は慎重に選ぶ

外壁工事を依頼する業者は慎重に選びましょう。

外壁工事は、たとえ仕上がりの見た目はよくても、すぐに剥がれてきたり、高い場所の確認ができないなど、「手抜き工事や施工不良が分かりにくい」という特徴があります。また、外壁工事を含むリフォーム業は、特別な免許や資格がなくても開業できてしまいます。

そのため、依頼する会社の施工技術や、良心的な経営をしているかなどを、依頼する前に見極める必要があるのです。

具体的な業者の選び方は「7.」で解説します。

6-2.工事中は騒音や臭いが発生する

外壁工事の際は、足場を組んだり洗浄を行う際などに騒音がでます。塗装の場合は、塗料の臭いもあります。工事が始まる前は、ご近所に挨拶をしておきましょう。

6-3.防犯を徹底する

外壁工事中は、足場がかかるため夜中に足場をつたって窓から侵入される危険性も高まります。また工事中家を空ける場合も、いつもより施錠などを徹底しましょう。


7.外壁工事を安心して任せられる業者の選び方

外壁工事を依頼する業者は慎重に選ぶ必要があります。

ここでは安心な業者の選び方を解説します。

7-1.一括見積もりサイトに登録する

外壁工事で「安心」な業者に依頼するためには、「一括見積もりサイト」に登録することが一番オススメです。なぜなら、一括見積もりサイトに登録されている会社は、ある程度の審査基準を満たした会社であるためです。

先ほどもお伝えした通り、外壁工事は「手抜き工事や施工不良が分かりにくい」のと、「特別な免許や資格がなくても開業できる」ことから、施工業者は慎重に選ぶ必要があります。しかしホームページや口コミなどでは、そこまで見極めることがなかなか難しいのが実情です。

一括見積もりサイトでは、審査基準がある場合が多いため、紹介される会社は一定の基準を満たした会社になり安心できます。

リフォームガイドでも、外壁専門の会社をご紹介しております。ぜひご利用をご検討ください。

7-2.見積もりは内容をしっかり確認する

見積もりが提出されたら、必ず内容を業者に確認し、理解をしてから契約に進みましょう。

見積もり書は、素人目に見ただけでは分かりません。分からないところは積極的に質問しましょう。

見積書を見る際は、以下のポイントを参考にしてください。

□ 工事面積が記載されているか

□ 二重計上がないか

□ 工程ごとに単価が記載されているか

□ 使用する塗料や外壁材の商品名は記載があるか

こちらの記事で外壁塗装の工事の流れを紹介しています。実際の工事の工程が分かると見積もり書もイメージしやすいので参考にしてください。
>>これを見れば一目瞭然!外壁塗装の期間と流れ


8.まとめ

外壁の工事は4種類あり、それぞれの工事に適したタイミングやケースがあります。

外壁がどんな状態なのか、どんな外壁にしたいのかに合わせて、適した外壁工事をしましょう。

また外壁工事を依頼する業者は、慎重に選びましょう。外壁工事は素人目には手抜き工事が分かりづらかったり、高所は施工不良に気づかなかったりします。

リフォームガイドにご相談いただければ、審査を通過した優良業者のみをご紹介しますので、お気軽にお問合せください。

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