成功事例付き!費用やメリットなど戸建てのリノベーションを完全解説

「中古の戸建てをリノベーションして使おうと思うけど、本当にそれで大丈夫か?」
「戸建てのリノベーションの費用相場ってどれくらい?」
「リノベーションか、建替えかどっちがいいの?」
「リノベーションのイメージを具体的に持ちたい!どんな事例があるの?」
「お得にリノベーションするための工夫ってなにかある?」
このコラムでは、このようなお悩みに対して、全て完全解答します。
これを読むことで、あなたの戸建てをリノベーションすべきか、また費用面や構造面でできそうか判断できるだけでなく、補助金や減税などお得情報も把握できます。
>>実際の見積もりデータから算出した戸建てのリフォーム費用と相場をチェック!
目次
1.戸建てのリノベーションってどんなリフォーム?
「リノベーションって響きはいいけど、具体的にどんなリフォーム?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
戸建てのリノベーションの多くは、内装や外装を全て解体し、柱などの骨組みの状態にしてからイチから作り直すリフォームになります。
イチから作り直すため、現行の基準に合せて耐震補強や断熱対策ができるほか、間取りも自由に変えられるため、雑誌に出てくるようなおしゃれで使い勝手の良い間取りにできます。
2.戸建てのリノベーションの費用相場は1000万円~
戸建てのリノベーションの費用相場は、内装のみリノベーションする場合と、外装も合せてリノベーションする場合で費用が大きく異なります。
750~1100万円など費用差が大きく出ておりますが、水まわり設備などのグレードにどれだけこだわるか、どのような業者に施工を依頼するのか(一般的に大手になればなるほど高い)によって変わります。
また、リフォームガイドが実際の見積もりを集計して算出した、戸建ての全面リフォームの費用相場はこちらからご覧いただけます。
>>データで見る戸建ての全面リフォームの費用と相場
3.戸建てをリノベーションして使うメリット
「建替えしてしまおうか、水まわりの入替えやクロスの張替えなどのリフォームだけにとどめようか」など、リノベーション以外の選択肢もあるため、悩まれる方も多いかと思います。
ここでは、建替えなどと比較した場合の戸建てをリノベーションするメリットご説明します。
3-1.建替えとくらべて3分の2程度に費用を抑えられる!
リノベーションのメリットは何と言っても、建替えと比べてその費用を抑えられる点です。
リノベーションでは、補強は必要となりますが、基礎や柱は使いまわすため、その分費用を抑えることができます。
さらに、あくまでリフォームという扱いであるため、建替えでは必要な行政書士への申請費用も不要です。
3-2.建築当時の基準のまま建てられるため小さくならない!
建替えでは建築可能な面積が減る場合がありますが、リノベーションでは建築当時の基準で対応可能なため、小さくなる心配はありません。
現行の建築基準法では、家の敷地が幅4m以上の道路に2m以上接しないと立てられないという接道義務がありますが、古い住宅地では幅が4mに満たないこともあります。
その場合、建て替えるときに道路中心線から2mまで敷地を後退させる必要があります。
しかし、リノベーションでは、現行の建築基準法の適用を受けないため、もともとの大きさを保った家づくりが可能になります。
3-3.耐震や断熱など家の本質的な機能も新築レベルに!
リノベーションでは、耐震や断熱など家の本質的な機能を新築のレベルまで引き上げることができます。これらは表面的な内装リフォームでは対応できません。
築30年以上の物件では、現行の耐震基準や断熱基準を満たしていないものが多く存在します。
逆に言えば、予算がないからと言って、表面的なリフォームにとどめると、数年後に思わぬ災難を被るリスクを背負うことになります。
4.リノベーションがおすすめできない場合とは?
「リノベーションのメリットは分かったけど、リノベーションしない方がいい場合もあるのでは?」とお考えの方もいるのではないでしょうか。
もちろんリノベーションに向かない戸建ても存在します。ここでは、リノベーションがおすすめできない戸建てとはどのようなものかご説明します。
4-1.基礎や柱がボロボロで、建替えた方が安く済む場合
解体後にならないと分からないこともありますが、白アリに食われて柱がボロボロ、そもそも基礎がない…というような状況では補強というレベルでは済まず、結局建替えた方が安かったということになりかねません。
ただし、この点については素人での判断は難しいため、建築士など専門家のいる業者にリノベーションに適した物件か、評価してもらう必要があります。
4-2/2×4工法で間取り変更に制限がある場合
2×4(ツーバイフォー)工法やプレハブ工法と呼ばれる工法で建てられた戸建ての場合は、抜けない壁や柱が多数あるため、間取り変更に制限が生まれます。
リノベーションにした場合、どこまで間取り変更が可能か、こちらも建築士など専門家のいるリフォーム会社に確認してもらいましょう。
5.戸建てのリノベーション事例と実際にかかった費用
ここでは、戸建てのリノベーションの具体的なイメージを持ってもらえるよう、いくつかの事例をご紹介します。実際にかかった費用も踏まえて、どのような戸建てのリノベーションをしたいか、その参考にしてください。
5-1 内装のみリノベーションした事例と実際にかかった費用
■築30年42坪の戸建てリノベーション事例(1249万円)
築30年で耐震性が気になり、また家全体が寒かったことをきっかけにリノベーションを決意。
和室をリビングに取込み、広々としたLDKを実現しました。また、壁面収納をフルに活用することで、デッドスペースをなくし、空間を有効活用しております。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/826
■築15年34坪の戸建てリノベーション事例(750万円)
内装全てを解体するのではなく、部分的に解体することで費用を抑えた事例になります。建具でこまかく仕切られておりましたが、全て取っ払い、広々としたLDKを実現しました。
外壁も一新し、モノトーンで落ち着いた色にしました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/379
5-2/内装・外装ともにリノベーションした事例と実際にかかった費用
■築40年25坪の戸建てリノベーション事例(1470万円)
1階はLDKを広げ、ゆったり過ごせるように!2階ももともと3部屋ありましたが、2部屋にすることで、より開放感のある空間づくりをしました。
全体的なデザインのコンセプトは、「ほんのり和モダンテイスト」。フローリングはチーク色と、柱やキッチン、棚にアクセントカラーとして濃いブラウンを使い、家具との調和を図りました。
照明はダウンライトやスポットライトを使い分けることで、シーンに応じた照明演出ができるようにしました。
出典:http://www.balleggs.com/portfolio/renovation059/
■築40年32坪戸建てリノベーション事例(1854万円)
解体後に、基礎が建坪の半分程度にしか存在せず、土台もほとんど腐っている状態でした。
そのため、当初の想定を超えて基礎の構築や土台の補修に追加費用がかかったため、比較的にコストがかかった事例になります。
出典:http://suikoubou.co.jp/works/home-renovation6417ktkm
6.戸建てのリノベーションで使える補助金や減税制度
戸建てのリノベーションでは、リフォーム範囲が多岐にわたるため、減税や補助金など活用できるものが多く存在します。
ここでは、戸建てのリノベーションで使える可能性のある減税や補助金制度についてまとめております。
6-1 戸建てのリノベーションで使える減税制度はこれだ!
いくつかの税金で、リフォームで使える減税制度が存在します。ここではその中でも減税の対象範囲が広く、減税額が大きい所得税の減税についてまとめました。
そのほか、固定資産税や、贈与税についても耐震などのリフォームを行うことによって減税措置を受けることができます。
各種減税制度の詳細については、次の記事でも取り上げておりますので、ご確認ください。
6-2 戸建てのリノベーションで使える補助金制度はこれだ!
減税制度と同様に、補助金制度でも耐震、省エネ、バリアフリーを対象としているものが多く存在しております。
詳細な内容については、各自治体に応じて異なるため、それぞれの自治体でどんな制度を実施しているかは、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のWebサイトをご覧ください。
7.戸建てのリノベーションは半年以上前から検討が必要!
リノベーションの工事期間は、その工事規模によって変わりますが、おおよそ2~3か月間ほどかかります。
一方で、その検討期間も考えると、検討を始めてから完工するまで、最低でも6か月は見込んだ方がよいでしょう。
たとえば、4月から新しい住まいで生活を始めたい場合は、前年の10月には最低でも検討は始めておきましょう。
8.予算内で満足度高く!戸建てリノベーションの業者の選び方
「リノベーションするならとことんこだわって理想の生活を手に入れたい!だけど、なるべく費用は抑えたい・・・」
こだわりのリノベーションが少しでも安い費用で実現すれば、こんなに嬉しいことはありませんね。
ここでは、費用を抑えて満足度高く、リノベーションを実現するための業者選びのポイントを具体的にお教えします。
8-1.あなたの趣向によって選ぶべき業者は変わる!
リフォーム業者によって得意分野や特徴は大きく異なるため、満足の行くリノベーションを行うためにはみなさまの趣向に合った業者選びが必要となります。
業者からの提案に多くは望まず、オーソドックスなリフォームで極力費用を抑えたいという方には、地元の工務店がおすすめです。
一方で、使い勝手の良さやおしゃれという意味でのデザイン性で多くの提案を期待するのであれば、デザイン料の分だけ費用がかかる覚悟は必要となりますが、中堅リノベーション会社を選ばれるとよいでしょう。
8-2.紹介サイトを活用してあなたに最適な業者を見つけよう!
工務店や中堅リノベーション会社は、業者によって施工品質や提案面で大きな差があり、お客様の満足度も大きく異なります。業者が公開している情報だけで得意とするリフォームの分野や施工品質まで見抜くことは難しいでしょう。
信頼できる紹介サイトなど専門の業者を活用して、ご自身が考えるリノベーションに最適な業者を探しましょう。
紹介サイトには、各工務店がホームページなどで宣伝している情報以外に、お客様からの口コミや独自取材の情報などが集約されており、どの工務店がマンションのリノベーションが得意か、お客様からの評判がよいか、簡単に分かります。
また、複数一括で条件に合う業者を紹介してくれるので、自分に合う工務店かどうか比較検討することができます。
リフォームガイドのご紹介
ここでは、紹介サイトの一つである弊社リフォームガイドについてご紹介します。リフォームガイドでは、みなさまのリフォーム内容や趣向に合わせてピッタリのリフォーム会社をまとめて紹介できます。
リフォームガイド:無料見積の申込はこちらから(登録はたったの2分)
電話番号:0120-395-120
営業時間:9:00~21:00(月~金) 9:00~18:00(土)
9.戸建てをリノベーションする際のローンの組み方
戸建てのリノベーションでは、1000万円も超えることも少なくはないため、ローンを組む人も多いリフォームになります。
ここでは、戸建てのリノベーションでローンを組み際に知っておくべきことをご説明します。
9-1.選択できるリフォームローンについて
戸建てのリノベーションでは、リフォームローン(金利2.5~4.5%、無担保)もしくは、住宅ローン(金利0.5~2.5%、有担保)のどちらかを活用できます。
中古住宅の購入に合せてリノベーションを行う人も多いかと思いますが、その場合、住宅ローンを活用しましょう。なぜなら、中古住宅の購入費と合せても申請できるためです。
一方で、現在住んでいる物件で、1000万円以下のローンを組む場合は、その手間などの観点からリフォームローンを組むことの方が多いでしょう。
9-2.金利や返済期間の違いによる支払額シミュレーション
金利や返済期間の違いは、毎月の支払額や支払利息に大きな影響を与えます。ここでは、それらを一覧表にまとめました。返済期限を決める上で是非とも参考にしてください。
9-3 ローン申請で確定した見積り必要!早めに現地調査を依頼しよう!
ローンの申請の際には工事請負契約書の写し、または確定した見積り書が必要になります。
業者を選定し、見積りを確定するまでに現地調査から最低1か月ほどかかるため、この点を考慮し、特に中古住宅の購入にともなうリノベーションでは、物件の候補が決まったら早めにリフォーム会社に現地調査を依頼しましょう。
そのほか、リフォームローンや住宅ローン減税の詳細については、以下の記事でまとめておりますので合わせてご確認ください。
“リフォームローンの全て徹底解説!金利相場や返済イメージ、会社選び等”
“図解!あなたが受けられるリフォ―ム減税額と申請時の注意点”
10.まとめ
いかがだったでしょうか。戸建てをリノベーションする上で知っておくべき全てのことが網羅されていたのではないでしょうか。
戸建てのリノベーションでは、費用面で予算に合うかどうかも重要ですが、リノベーションに適した戸建てか、費用面などで十分なメリットがありそうか、などそもそもリノベーションすべきかどうかしっかり検討すべきです。
そのような評価を行うためにも、リノベーションを思い立ったらまずは業者に現地調査を依頼すべきです。
リノベーションは金額的にも大きくなるため、業者選びが本当に重要になります。リフォームガイドも業者選びという観点で一生懸命ご協力します。
また、以下の記事にも戸建てのリフォームをご検討の方に是非知っておいていただきたい情報を多数記載しております。合わせてご覧ください。
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