外壁リフォームの費用はいくら?塗装・張り替え別の相場と必要度の診断チャート

外壁リフォーム費用

外壁は家の見た目を美しく保つためだけではなく、雨風や紫外線から家を守るという大切な役割も担っています。築年数が10年以上経ち、「なんだか汚れが目立つ」「傷やひび割れがある」と感じているのなら、リフォームを検討しましょう。

外壁リフォームは軽微な補修であれば20〜40万円程度ですが、外壁の張り替えまで行うと、200万円を超える工事になることも。ただしリフォーム費用は外壁の状態や目的によっても変わってくるので、まずは自分たちの家に必要な工事を知ることが大切です。

そこで本記事では外壁リフォームにかかる費用相場をはじめ、工事内容を判断する基準、費用を抑える方法、注意点などを説明します。
工事内容を判断しやすいチャートや施工事例なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次


1.外壁リフォームの費用相場はどれくらい?【工事別に解説】

外壁リフォームを行うときには、外壁の状態や目的に合わせたリフォームを行います。
たとえばひび割れがあるのならその部分を補修し、汚れや傷が目立つのならば塗装を行うのが基本。家の断熱性を高めたいときには、断熱塗料を使う方法もあります。
また、外壁が全体的に劣化しているときや部分的な補修が難しいときには、外壁材の重ね張りや張り替えを検討します。

それぞれの費用相場は以下のとおりです。

工事内容 費用相場 外壁の状態
ひび割れ補修 15~30万円 小さなひび割れ、外壁材のつぎ目に隙間ができている
塗装 70~140万円 チョーキング現象、塗膜の剥がれ、3mm以下のひび割れ
重ね張り 150~220万円 外壁材表面の破損、劣化
張り替え 200~260万円 外壁材全体の劣化、複数箇所のひび割れ

※シーリング…ヒビ、窪みや建材のつなぎ目などを合成樹脂や合成ゴムなどで封印して、住宅の気密・水密守ること
※外壁面積125㎡(約38坪)の場合

表を見てわかるように、工事規模が大きくなるほど費用も高くなっていきます。
まずは工事内容の詳細と、それぞれの費用相場を見ていきましょう。

1-1.ひび割れ補修:15万円~30万円程度

ひび割れは『クラック』と呼ばれ、経年劣化によって起こるものや地盤沈下によって起こるもの、乾燥によって起こるものなど原因や状態はさまざまです。

ひび割れの原因と範囲、深さなどによって対処内容は変わってきますが、軽微なひび割れであれば、樹脂製のシーリング材で隙間を埋める形で補修できます
シーリング材を使う補修方法は2種類あり、1つがひび割れにそのままシーリング材を注入する『増し打ち』、もう1つがシーリング材を入れ替える『打ち替え』です。

工事内容 費用相場
増し打ち(1mあたり) 500~900円
打ち替え(1mあたり) 900~1,200円

軽微なひび割れなら増し打ちで対応できますが、劣化が目立つ場合には打ち替えをおすすめします。打ち替えでは劣化したシーリング材を除去するため、見た目をきれいにするだけではなく、防水性も確保できるからです。

どちらの方法を選ぶにしても、30坪の住宅であれば、足場代を含めても費用は15〜30万円ほどが目安です。ただし広範囲にわたってひび割れがある場合や、外壁そのものの劣化も目立つ場合には、外壁全体のリフォームを行ったほうがよいでしょう。

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1-2.塗装:70~140万円程度

塗装がひび割れてきているときや汚れや傷が目立つときなどには、外壁塗装を行うのが一般的です。外壁全体を塗装するときの費用は70〜140万円が相場ですが、施行範囲(住宅の床面積)や塗料のグレードによっても変わってきます。
塗料の特徴と、それぞれの費用相場を見てみましょう。

【塗料ごとの特徴】

  • ウレタン:安価で使いやすい
  • シリコン:機能性とコストのバランスがよい
  • フッ素:高い耐久性と防汚性がある
  • ラジカル:紫外線に強く劣化しにくい
<塗装工事費用の目安>
ウレタン シリコン フッ素 ラジカル
20坪 70万円 80万円 90万円 100万円
30坪 80万円 90万円 100万円 110万円
40坪 90万円 100万円 110万円 120万円
50坪 100万円 110万円 120万円 130万円
60坪 110万円 120万円 130万円 140万円

特徴と費用を見てわかるように、機能性が高いものほど費用も高くなります。
ただし耐用年数に関しては、『ウレタン(6〜8年)<シリコン(10〜15年)<ラジカル(12〜16年)<フッ素(15〜20年)』の順に長くなり、フッ素が最も長持ちです。
その影響もあって、最近ではフッ素塗料とシリコン塗料が主流になっています。

ここでは素材別の特徴と費用を簡単に説明しましたが、塗料には他にもさまざまな種類があるので、一概にどれがいいとは言い切れません。塗料の種類や特徴について詳しくまとめた記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてください。

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1-3.重ね張り(カバー工法):150~220万円程度

既存の外壁の上に新しい外壁材を張る方法を『重ね張り(カバー工法)』といいます。
撤去作業が不要なため費用と工期を抑えられることや、断熱性と遮音性を高められることがメリットです。

費用相場は足場代や廃材処分費を含めて150〜220万円ですが、外壁材の種類によって次のように費用が変わってきます。

外壁材の種類 費用相場(1㎡あたり)
窯業系サイディング 4,000~5,000円
金属系サイディング 3,000~9,000円
樹脂系サイディング 8,000~10,000円
木質系サイディング 6,000~10,000円

このようにいろいろな素材がありますが、カバー工法では外壁材の重量が耐震性に影響する可能性があるため、軽量なものを選ぶのが一般的です。
たとえばガルバリウム鋼板のような金属系サイディングは比較的軽量なので、カバー工法ではよく採用されています。

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1-4.張り替え:200~260万円程度

外壁全体の劣化やひび割れなどが目立つときには、張り替えを検討しましょう。
既存の外壁材を剥がしてから新しい外壁材を取り付けるので、施工時に躯体や下地の状態を確認して補修すれば、家の寿命を延ばすことにもつながります。

素材自体の費用相場はカバー工法と同じですが、張り替えには既存外壁材の解体・処分費用がかかるため、別途『800〜1,000円/㎡』がかかります
れらを含めると、費用は200〜260万円が目安となるでしょう。

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2.塗装?張り替え?どこまでの工事が必要?判断の目安

前章で説明したように、ひとくちに「外壁リフォーム」と言ってもさまざまな方法があります。自分たちの家にどのような工事が必要なのかを知りたいときには、まずは外壁の状態から、以下のチャートを進めてみてください。

外壁リフォームの判断チャート

2-1.リフォームが必要ない状態でも、定期点検は欠かさずに

チョーキングやひび割れ、目立った傷などが現状見当たらないのであれば、急いでリフォームする必要はありません。しかし外壁の見た目には変化がなくても、次のような症状があれば、外壁内部に問題が起こっている可能性があります。

  • 明らかに家の断熱性が低い
  • 家の中で結露が頻繁に起こる
  • 壁が湿っている、壁紙が浮いている
  • 雨が降ったときに湿度が急に上がる

このようなサインが出ているときには、断熱材の劣化や防水性能の低下などが考えられます。念のため、リフォーム会社に点検依頼をしたほうがよいでしょう。

また、住宅が新築から10年以上経過しているのなら、塗装や補修が必要になる時期に差しかかっています。チャートにあるような状態になってからリフォームをするのではなく、劣化対策としてメンテナンスを行うのも一案です。

早めに点検・リフォームすることが、メンテナンス費用を抑えることにも繋がります。点検だけでも請け負ってくれる会社もありますので、気軽に相談してみましょう
回答

2-2.塗装と部分補修で対応可能な軽微な症状とは

塗装と部分的な補修で済ませられるのは、主に次のような症状です。

  • チョーキング現象
  • カビ、コケの発生
  • 雨だれなどの汚れ
  • 塗膜の剥がれ(0.3mm以下のひび割れ)

これらの症状は、どれも外壁の劣化が進んでいるサインです。
「見た目の問題だから」と放置すると、防水性の低下によって外壁材や構造部分にまでダメージを及ぼす可能性があります。
家を長持ちさせるためにも、劣化が気になったタイミングでリフォーム会社に点検依頼をしておきましょう。

2-3.外壁材の劣化が始まっているなら外壁の張り替えを検討

外壁材の張り替えを検討したほうがいいのは、次のような症状があるときです。

  • 複数箇所がひび割れている
  • 大きなひび割れがある
  • 外壁材が浮いている、または反っている
  • 雨漏りしている

軽微なひび割れなら部分補修で対応できますが、それが複数箇所になると費用もかさむため、外壁全体の張り替えをおすすめします。
他にも大きなひび割れや反りが見られる場合は、そこから下地部分に雨水が侵入する可能性があるので、下地まで修繕したほうが安心です。
ただし、場合によってはカバー工法で対応できるかもしれないので、状態が悪化してしまう前に、できるだけ早く対処しましょう。

また、壁から雨漏りの症状があるのなら、外壁内部がすでに傷んでいる場合がほとんどです。住宅の構造部分にもダメージがある可能性が高いので、すぐにリフォーム会社に相談してください。

2-4.築年数と外壁材の種類別のリフォームの目安

築年数が古いけれど症状は出ていないときなど、外壁のリフォーム時期で悩んだときには、築年数を目安にしてみてください。

築年数 メンテナンスの目安
築10~15年 初めての塗装、補修を行い防水性を回復させる
築20年 外壁材の劣化が目立つようであれば、カバー工法や張り替えを検討する
築30年 雨漏りのリスクが高まるため、張り替えを検討する

また、メンテナンスサイクルは外壁材によって若干異なります。

外壁材 メンテナンスの目安
窯業系サイディング 10〜15年ごとに塗装
金属系サイディング 10〜20年ごとに塗装
モルタル 10年ごとに塗装
タイル 10〜20年ごとに目地の補修

どれも10年〜15年が目安ですが、金属系サイディングとタイルが若干メンテナンスサイクルが長くなっています。ただしこれらはあくまで目安なので、周辺環境や施工状態によっても大きく変わってきます。
耐用年数は参考程度に、外壁の状態をみながらリフォーム時期を考えてみてください。

【自宅の外壁材がわからないときはどうする?】

自宅の外壁材を調べたいときには、建築図面、外部仕様書、パンフレットなどを見るのが確実です。日本の外壁の約7割は窯業系サイディングなので、可能性としては最も高くなりますが、確実ではありません。
もし資料が見当たらないときには、点検も兼ねてリフォーム会社に相談することをおすすめします。

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3.【目的別】外壁リフォームの施工事例

外壁をリフォームすると、家の印象ががらりと変わります。
ここでは実際に外壁リフォームをした方のビフォーアフターを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

3-1.【見た目を一新】外壁塗装で傷む前にメンテナンスを実施

※横にスクロールできます

事例1-1
事例1-2

出典:https://www.ishome.ltd/jirei/detail.php?pid=2008

施工方法 塗装
費用 108万円
工期 19日
築年数 11年

外壁材を塗装した事例です。
角地で日差しが強く、紫外線による劣化が心配だったため、色あせや塗装の剥がれが目立ち始める前に、対策として塗装リフォームを行いました。
耐久性がアップしただけではなく、家の印象もがらりと変わるリフォームになりました。

3-2.【見た目を一新】既存の壁を傷つけないカバー工法で見た目すっきり

※横にスクロールできます

事例2-1
事例2-2

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/199

施工方法 カバー工法
費用 290万円
工期 1か月
築年数 16年

汚れや劣化が気になっていた外壁を、カバー工法でリフォームした事例です。
既存の外壁材を撤去することなく、上から新しいサイディング材を張り付ける形で施行しています。築年数の経過を感じさせるコーキングの劣化や雨だれなどがなくなり、新築のような見た目に仕上がりました。

3-3.【耐久性向上】純和風の木造住宅の外観を塗装で復活

※横にスクロールできます

事例3-1
事例3-2

出典:https://www.ishome.ltd/jirei/detail.php?pid=1092

施工方法 塗装
費用 120万円
工期 12日
築年数 25年

築年数が経ち、汚れが目立っていた外壁を塗装した事例です。
もともとの伝統的な和のテイストを維持するために、塗装仕上げを希望されていたため、『水性無機UVプロテクションコート』という水性外壁塗料を用いた塗装を実施。
紫外線・雨・風・塩害に強く、汚れが付着しても雨で洗い流されるため、塗装後も美観を損なうことなく維持し続けることができます。

3-4.【耐久性向上】張り替えで耐久性を上げつつデザインも一新

※横にスクロールできます

事例4-1
事例4-2

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/142

施工方法 張り替え+塗装
費用 447万円
工期 2か月
築年数 25年

劣化したモルタル壁を、外壁材ごと張り替えた事例です。
築年数の経過とともに外壁材の部分的な剥がれが見られたため、耐久性の高いサイディング材へと張り替えました。エアコンカバーのような壁に付帯する設備は塗装し、細部まで外壁材に馴染むように仕上げているのがポイントです。
カントリー調なデザインから、シンプルモダンなテイストへと家のイメージも一新するリフォームとなりました。

3-5.【機能性向上】汚れがつきにくい塗料でメンテナンス性向上

※横にスクロールできます

事例5-1
事例5-2

出典:https://freshhouse.co.jp/case/17456/

施工方法 塗装
工期 1か月

劣化が目立っていた外壁を、塗装した事例です。
リフォーム前は遠目からでも雨だれやカビが目立っていましたが、近くで見ると塗装の剥がれも見られたため、汚れを高圧洗浄したあとに、汚れが付着しづらい塗料で塗装しています。外観がきれいになっただけではなく、その後の手入れも楽になる、メンテナンス性を向上させるリフォームとなりました。


4.外壁リフォームの費用を抑える方法

費用目安や事例を見てわかるように、外壁全体のリフォームとなると高額な費用がかかります。少しでも費用を抑えるためには、次のような方法を試してみてください。

4-1.火災保険・自然災害の補償対象になるか確認

火災や自然災害によって外壁が損傷してしまった際には、火災保険や地震保険の保険金を使ってリフォームできる可能性があります。
主な補償対象は火災、落雷、破裂・爆発、風災で、特約内容によっては、水害、水濡れ、暴行・破壊、飛来・落下・衝突なども対象です。
また地震による損傷であれば、地震保険が適用されます。

限定的ではありますが、もし災害後に損傷があると気づいたのなら、保険会社の相談窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。

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4-2.補助金・助成金が活用できるか確認

外壁リフォームで補助金や助成金が利用できる可能性があるのは、主に次の2パターンです。

  1. 省エネ(断熱性を高めること)を目的とした外壁リフォーム
  2. 市区町村のリフォーム業者に依頼する外壁リフォーム

たとえば東京都葛飾区では『かつしかエコ助成金』として、個人住宅で高反射率塗装による外壁塗装を行った際に、一律5万円/戸の助成金が支給されます。
このように、省エネ性を高める外壁リフォームに対して補助金や助成金を支給する自治体が増えています
まずは下記リンクから、お住まいの地域が対象になるのかを調べてみてください。

地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

4-3.耐久性の高い素材を選んでメンテナンス周期を伸ばす

外壁材にメンテナンスフリーはなく、どの方法を選んでも定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし維持費を少しでも抑えるためには、耐久性に優れている素材を選ぶのがポイントです。

たとえば塗料ならウレタンよりもフッ素を選んだほうが耐用年数が長く、カバー工法や張り替えなら、金属系サイディングが適しています。
初期費用だけではなく、長い目でみたときに維持費を抑えられる素材を選びましょう

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4-4.屋根リフォームと合わせてのリフォームを検討する

2階建ての住宅の外壁や屋根のリフォームをするときには、必ず足場を組んでから作業を行います。足場の組立・解体・運搬にかかる費用は1㎡あたり600〜1,000円、30坪の住宅なら15万円前後は必要です。
このように足場代は意外と高く、リフォーム費用の20%近くを占めるといわれています

そのためできるだけ費用を抑えたいのなら、外壁と同時に屋根もリフォームしておくのがおすすめです。足場代分の費用を抑えられるだけではなく、施工範囲が広くなることで割引も受けられるでしょう。

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4-5.相見積もりを取る

まったく同じ作業を依頼しても、料金や割引率はリフォーム会社ごとに異なります。
たとえば自社施工の会社なら工事の外注費用がかからないため、工事費用を抑えられることが多く、素材を大量仕入れしているメーカーは材料費の割引率が高くなる傾向があります。

そこでおすすめしたいのが、相見積もりです。
複数社の見積もり内容を比較すれば相場観もわかるようになるため、予算内で満足度が高いリフォームができるでしょう。


5.外壁リフォームの注意点

最後に、外壁リフォームをする前にいくつか注意点を頭に入れておきましょう。

5-1.契約内容をよく確認する

外壁リフォームを行う際には、『工事請負契約書兼約款同意書(工事請負契約書)』や『請負契約約款』などの契約書を交わします。
その際書類にざっと目を通すだけで記名捺印をしてしまう方が多いのですが、必ず隅々まで目を通してください。

とくに注意して確認したいのが、次の内容です。

  • 見積書と契約書の記載事項に相違がないか
  • 工事名称、金額、支払い方法が明記されているか
  • クーリングオフに関する記載事項が記載されているか
  • 備考欄に但し書きがないか

契約内容に関して疑問や不安点が少しでもあれば、それらをすべて解消してから契約を締結しましょう。

5-2.近隣への配慮を忘れずに

外壁リフォームは屋外での作業となるため、近隣住居にまで作業音が届きます。
とくに張り替えでは既存の外壁材を撤去する際に大きな音が出るため、何も説明せずに工事を始めると、近隣トラブルにつながることも。トラブルを回避するためには、工事を行う前に、工事内容・期間・時間の3つを説明しておくことが大切です
挨拶は業者が対応してくれることが多いですが、できれば自分たちでも挨拶しておきましょう。

5-3.安すぎる見積もりに注意

費用を抑えるためには相見積もりが効果的ですが、料金が安すぎるリフォーム会社は注意してください。リフォーム会社の中には追加費用によって高額請求したり、工事内容に沿わない手抜き工事をしたりする悪質な業者もあるからです。
複数社で検討する際には全体の費用だけではなく、必ず内訳や工事内容にも目を通し、追加費用の有無についても確認しておきましょう

5-4.点検詐欺に注意

近年増えているのが、本来ならば不要なリフォームを提案する悪質な訪問営業です。
「外壁が剥がれています」「地震で倒壊する危険性があります」などと家主に危険性をあおり、半ば強引に工事契約を結ぶというものです。そのような会社の多くが相場よりも大幅に高い料金を請求し、中には支払い後に音信不通になる会社もあります。
ここ1~2年では、リフォーム会社の訪問営業が強盗事件に発展したり、トクリュウ型の凶悪犯罪の資金源になっていうとの報告もあります。

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すべての訪問営業が悪質業者とは限りませんが、しつこく営業してくる業者はとくに注意が必要です。「無料で点検します」「キャンペーン中です」などと言われても、すぐに受けないようにしましょう。

安心してリフォームを任せられる会社を探すのなら、『リフォームガイド』のようなリフォーム会社の紹介サービスを利用するのがおすすめです。地域に対応している優良業者のみを紹介してもらえるので、違法な工事や過剰請求をされる心配はありません。


6.まとめ

記事内で説明してきたように、外壁リフォームは軽微な補修であれば20〜40万円程度ですが、外壁の張り替えまで行うと200万円を超える工事になります。
さらに補修の有無や選ぶ素材によっても費用が変わってくるので、まずは点検依頼をして、自分たちの家に必要な工事内容を知ることが大切です。

その際には、リフォーム会社の紹介サービスである『リフォームガイド』をぜひご活用ください。お客さまのお住まいの地域や予算、希望などをもとに、専属のコンシェルジュが優良会社を複数社紹介し、相見積もりまでしっかりとサポートいたします。

 

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