
「リノベーションのメリットや注意点が知りたい」 「中古物件をリノベーションするのと、新築を購入するのはどっちが良い?」 このように考えていませんか?リノベーションといってもメリットなど詳しいことは分からない方が多いと思います。 リノベーションのメリットは以下5つになります。
価格や自由度の高さから見ても、中古物件のリノベーションは新築購入よりもおすすめです。 そこでこの記事では、リノベーションのメリットと注意点を紹介します。また、中古物件のリノベーションと新築購入の2つを比較して解説します。この記事を読んで、リノベーションを行うかどうかの判断材料にしてください。
目次
1.リノベーションのメリット
1章ではリノベーションのメリットについて解説します。
5つをそれぞれ解説していきます。
1-1.立地や周辺環境の良いところに住みやすくなる
中古物件を購入してからのリノベーションは、立地や周辺環境の良いところに住みやすくなることが一番のメリットです。 なぜなら、中古住宅は、新築よりも物件の選択肢が多いためです。駅や職場からの距離のように立地にもこだわることが出来ます。新築は、立地がいい場所にはすでに建てる土地がなく、基本的に郊外になるためエリアが限られます。 さらに、中古物件ですと、過去の事故経歴や近隣トラブルなどが調べやすくなりますので、住む前にトラブルを防止することが出来ます。そのような点から、中古物件の購入は周辺環境の整った物件を選びやすくなります。 新築購入では住んだ後の周辺環境の情報はありませんので、未然に問題を防ぐことが出来る点は、中古物件の購入の大きなメリットです。
1-2.新築に住むよりも安価に抑えられる
次に、中古物件を購入してからのリノベーションは新築を購入するよりも安価に抑えられる場合が多いです。
図・住宅の新築購入・中古物件購入&全面リフォーム価格比較
参考資料:住宅の平均購入価格はいくらくらい?|公益財団法人生命保険文化センター
上の図に、住宅の購入費用と中古物件全面リフォームの費用の平均をまとめました。全てリフォームをしても中古物件の方が安価で抑えられますので、価格を重視している方は中古物件リフォームを検討しましょう。
1-3.自分のライフスタイルに適した家に出来る
リノベーションプランに自分の希望を反映させれば、ライフスタイルに適した家にすることが出来ます。すでにどのような機能を持った家か決まってしまっている新築購入と比べて、家の利便性を高くすることができるでしょう。
例えば、以下のようなプランが考えられます。
- 老後のことを考えて段差を減らすなどして家をバリアフリー化
- 小さいお子様がいる家庭では防音がしっかりとした床材に変更
- ペットのために、上り下りしやすい内部構造にする
このように、自分が最も住みやすい環境に整えることができます。
自分好みの家に出来ることは、リノベーションの大きなメリットです。
1-4.好みに合ったおしゃれな家に出来る
さらに、リノベーションは機能面だけでなくデザイン面でも好みに合わせることができます。機能面と同じように、新築と違い家を好きなようにカスタマイズすることが出来ます。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/918
こちらのお宅は中古物件を購入後リノベーションを行っています。タイルやクロスの素材、棚や建具にもこだわったオーダーメイドのプランです。この事例のように、自分の好みを追求したリノベーションを行うことが出来ます。
1-5.築古でも将来売却しやすくなる
また、リノベーションを行うと築古でも将来売却しやすくなります。耐震や水回りなどのような経年劣化する部分が修繕されるため、築古でも次の方が住みやすいお家になります。そのためリノベーションをした方が中古物件は将来手放しやすくなります。
売却の価値が下がりにくくなりますので、築古でも中古物件のリノベーションを行う方も少なくありません。
海外での中古物件事情
海外では、日本の倍以上の割合の中古住宅が市場に出回っています。日本では新築が主流ですが、海外は中古物件購入後のリノベーションが主流なのです。
日本で中古住宅が出回らなかった背景の一つに、地震が多く耐震性が不安ということがあります。ですが、近年は建築技術の向上により耐震性の高い住宅が建てられるようになっているので、築10~20年ほどの住宅であれば中古でも耐震性は問題ないでしょう。
築20年以上であっても、リノベーションで耐震補強も行うため、安心して住むことができます。
新築だけにこだわらず、中古物件リフォームを視野に入れると良いでしょう。
2.リノベーションの注意点
2章ではリノベーションの注意点について解説します。
リノベーションのメリットを1章で紹介しましたが、注意点は3つあります。
こちらの3つもそれぞれ解説していきます。
2-1.プランニングや入居までに時間がかかる
中古物件を購入した後にリノベーションをすると、プランニングや入居までに時間がかかります。現在の家の状況を見て、何のリフォームが出来るか判断しながら自分の好みを反映させたプランを練らなければいけないからです。
また、現在住んでいる家が賃貸であれば、契約してからリノベーション工事が終わるまで新しく購入した家と合わせて二つの家賃を払う必要があります。そのため、少しでも工事の着工から入居までスムーズに出来るように対策を行う必要があります。具体的には
①リノベーション業者を探す
②見積もりを取る
③契約
という段取りが必要です。
工事開始日も場合によっては希望日にできないこともあるので、早めの準備を心がけましょう。
2-2.希望の間取りやデザインが出来ない可能性もあ
リノベーションのプランによっては、希望の間取りやデザインが出来ない可能性があります。特に、マンションのような集合住宅タイプだと、マンションの構造や管理規約によってリノベーションが制限されている場合があるからです。
特に制限される可能性が高いリフォームはこちらです。
- ガスや電気周りの工事
→「IHヒーターへの変更」「レンジフードの移動」
- キッチン全体やシンクの移動
- 床材の変更
また、玄関ドアや窓など共用部分にあたるところはリフォームが出来ません。マンションに住んでいる方は、リノベーションの前に管理規約を必ず確認しましょう。
さらに詳しく注意点等を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【マンションのリフォーム事例を一挙紹介!費用や注意点も分かる!】
また、戸建てでもツーバイフォー住宅だと間取り変更の制限がされることもあります。
引用|【プロが教える】スケルトンリフォームのデメリットをすべて解説!
ツーバイフォー住宅に関連した内容はこちらの記事で解説していますので、確認してください。


2-3.家の劣化状況によって金額が高くなる場合がある
家の劣化状況によって金額が高くなる場合もあります。築年数が経過している家だと、水道管など目に見えない部分の補強が必要になってきたり、耐震など内部構造の修繕も行わなければいけないことがあるからです。
基本的には中古物件の購入とリノベーションをセットで行う方が安価ですが、劣化状況によっては新築購入の方が安価になる場合もあります。リノベーション会社にご自宅の状況をよく見てもらってから判断しましょう。
ローンや減税制度を利用した費用を抑えるコツは以下の記事でも詳しくまとめていますので、あわせて確認してください。


3.中古物件リノベーションと新築購入徹底比較
3章では中古物件リノベーションと新築購入をメリット・デメリットの点から徹底比較をします。費用については先ほど1-3で紹介しました。
初めに説明しましたが、新築購入よりも安価に自分好みのお家にできる中古住宅リノベーションの方がお勧めです。
下の図は、中古物件リノベーションと新築購入のメリット・デメリットをまとめた図です。
図・中古住宅リノベーションと新築購入のメリット、デメリット
新築を購入すれば耐震性や断熱性は高く安心です。ですが、費用がかかる上に希望の間取りがあるとは限りません。
逆に中古住宅の断熱性能や耐震性の低さには留意しておく必要があるでしょう。断熱性・耐震性を新築同等にしたい場合は、柱など構造部分以外、すべて一から作り直すフルリフォームになります。その場合はリフォームでも1000万円を超えるような工事になるので、仮に物件価格が安くともトータルでは大きな額になることは念頭に置いておきましょう。
「住宅設備が古い」、「思い通りの間取りではない」、という点に関しては、最初のリフォームで解決できることが多いので、さほど問題ではないと言えます。
メリット・デメリットを把握し、後悔のない選択をしましょう。
4.まとめ
1.リノベーションのメリット5つ
2.リノベーションの注意点3つ
3.中古物件リノベーションと新築購入のメリット・デメリットと価格比較
ここまでで、新築購入と比較しながらリノベーションのメリットや注意点を解説しました。
中古物件購入のリノベーションは新築購入よりもメリットが大きく、安価ですのでおすすめです。
リノベーションを行う際は、この記事を参考にしてメリットと注意点をしっかり把握してから行いましょう。
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