マンションのスケルトンリフォームとは?間取り事例やメリットを解説

「マンションの間取りをがらっと変えたい」「古くなった内装や設備を新築マンションのように一新したい」そんなときの選択肢のひとつがスケルトンリフォームです。

しかしスケルトンリフォームという言葉は耳にしたことがあっても「具体的にどんなことが叶えられるリフォームなのか?」「自分が住んでいるマンションでもできるのか?」などイメージできないことも多いですよね。

そこで今回はスケルトンリフォームの定義やメリット・デメリット、実際の施工事例などをご紹介します。最後までお読みいただけると、あなたに最適なリフォームなのかどうかわかるはずです。工期や工事費用、リフォームの進め方なども詳く解説するので、参考にしてくださいね。


目次

1.マンションのスケルトンリフォームとは?

「スケルトン」とは骨組みのこと。つまりスケルトンリフォームとは、住宅の骨組みだけを残して解体し、そこから自由に間取りや内装をつくっていくリフォームです。

鉄筋コンクリート造のマンションの場合、共用部分や耐力壁は残し、内装や設備は基本的にすべて解体。コンクリートがむき出しになった状態から床や壁をつくって、新しい部屋を完成させていきます。

マンションのスケルトン状態

壁裏や床下にある配管や配線はそのまま残すこともありますが、新しいものへの交換や再配置をすることもあります。

【RC造のマンションのスケルトンリフォームで残す部分・解体する部分】
残す部分解体する部分
  • 共用部分(屋外に面した窓、パイプスペース、バルコニーなど)
  • 構造躯体(鉄筋コンクリートの耐力壁、戸境壁、柱、梁など)
  • 間仕切り壁、下地
  • 内装(壁紙、床材、建具、造作家具など)
  • 設備(システムキッチン、システムバス、トイレ、洗面台、冷暖房システムなど)

スケルトンリフォームが必要になるマンションの築年数は?

現況がどうなっているか次第ではありますが、築年数の目安でいうと、築40年以上のマンションはスケルトンリフォームをおすすめします。

築40年にもなると内装がひどく傷んでおり、いつ漏水してもおかしくない状態であることが多いです。間取りも現在のライフスタイルに合っていないことが多いため、予算が許すのであればスケルトンリフォームで一新するのがおすすめです。
※ただし、築40年のマンションは現在のマンションの仕様とは違う箇所があり、変えられない部分がある場合も。希望しているリフォームができるかどうか事前に確認する必要があります。

▼築30年、40年で一般的にどのようなリフォームが推奨されるかを、それぞれの記事で解説しています。

【事例で紹介】築40年マンションに必要なリフォームと費用相場
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【費用別に事例紹介】築30年マンションのリフォーム・リノベーション費用
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「フルリフォーム」や「リノベーション」との違い

スケルトンリフォームとよく似た言葉に「フルリフォーム」や「リノベーション」があります。それぞれの意味の違いを抑えておきましょう。

スケルトンリフォームは「フルリフォーム」の一種

フルリフォームは、室内の目に見える部分をすべて新しくする工事を指します。見えない部分まで新しくすることもありますが、古いまま利用することもあります。そのためスケルトンリフォームはフルリフォームの一種になります。

スケルトンリフォームは「リノベーション」の手段の一つ

リノベーションとは、新しい価値を付加して住宅を生まれ変わらせること。「スケルトンリフォーム」「フルリフォーム」の2つの言葉とは違って、抽象的な概念です。
リノベーションではすべての部屋を工事するとも限らず、間取りや見えない部分まで工事が入るとも限りません。リノベーションの手段の一つとして、スケルトンリフォームをすることもあります。


2.マンションのスケルトンリフォームのメリット

マンションをスケルトンリフォームす