![造作キッチン](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/06/20240601.jpg)
せっかくキッチンをリフォームするのであれば、おしゃれで快適な自分だけの空間を作りたい!
そんな方に人気なのが、自分の好みに応じて完全オーダーメイドできる「造作キッチン」です。
とはいえ、「システムキッチン」のような、一般的に普及している商品を取り入れた方がコストパフォーマンスは良いのかも、自分の好みだけで造作キッチンを作って失敗したらどうしよう…。と心配になる方も多いでしょう。
今回は造作キッチンの特徴やメリット・デメリットを中心に、システムキッチンとの違いや、リフォーム時の注意点について解説します。
おしゃれなキッチンを作りたい方のために、実際の施工事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.造作キッチンとは?
造作キッチンは、施工現場で職人が直接作るキッチンを指します。使用する素材やデザイン、機能面を柔軟にカスタマイズできるのが特徴で、1つ1つを顧客ごとの個別のニーズに合わせてデザインして完成させます。
1-1.システムキッチンとの違い
システムキッチンは、住宅設備メーカーが販売しているキッチン製品そのもののことで、その中でも一枚板の天板に、シンク・コンロ・収納・作業台が一体になっているものを指します。
メーカーが用意するカタログの中から、サイズ・形・色・素材・設備・器具・オプションを選び、好みに応じてカスタマイズするタイプのキッチンです。
一方造作キッチンには、決められたデザインや仕様というものがありません。使用する素材、サイズ、配置に至るまで一から設計し、すべて職人が現地で作り上げていきます。
![システムキッチンとは?特徴を完全解説!よくある疑問にも答えます!](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2016/02/アイキャッチ6-300x200.jpg)
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1-2.オーダーメイドキッチンとの違い
カスタマイズ可能なキッチンには、オーダーメイドキッチンというものもあります。
オーダーメイドキッチンは、キッチンメーカーや家具メーカーが販売するキッチン製品です。メーカーが用意するラインナップの中から、好みの形やサイズ、色、素材などを選んで組み合わせていきます。
システムキッチンのみを設置する場合よりも選択の幅が広く、ほとんど自由設計に近い感覚でキッチンを作り上げられます。
しかし、メーカーが用意したラインナップから選ぶ必要があるため、造作キッチンと比較すると自由度が低いことは否めません。
![理想のオーダーメイドキッチンにするなら|メーカー・価格・注意点](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/02/20240221-06-300x169.jpg)
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2.造作キッチンのメリット
リフォーム時に造作キッチンを選択することで、大きく分けて以下4つのメリットを得られます。
- 自分で自由に設計できる
- 一体感のあるダイニングキッチンになる
- 自分の体格や動作に合わせたキッチンとなる
- 長く愛用できる
2-1.自分で自由に設計できる
造作キッチンの最大の魅力は、そのカスタマイズ性にあります。個々の生活スタイル、作業動線、空間の利用方法に合わせてキッチンを設計できるため、調理の効率が大きく向上します。
1番使いやすい場所にシンクやコンロ、カトラリーや調味料の収納棚をつくったり、食洗器を組み込んだりすることも可能です。デザインについても、スタイリッシュにしたい、モダンにしたい、特定の色を使いたいなど、市販品では難しいニーズにも対応できます。
このように自分の理想とするキッチンを現実のものにできるのは、造作キッチンならではの利点です。
2-2.一体感のあるダイニングキッチンになる
造作キッチンは、リビングやダイニングエリアとの一体感を出したい場合にも適しています。
システムキッチンではステンレスやホーローなど、光沢のある素材が使われていたり、扉の色は用意されたものから選ぶしかなかったりすることが多く、リビングやダイニングのインテリアデザインと調和しにくいケースも少なくありません。
その点造作キッチンであれば、家全体のインテリアデザインに合った素材や色、家具や他の室内装飾と完全に合わせることが可能です。
一体感のあるデザインは、空間をより広く開放的に感じさせる効果もあるため、ゆとりのある生活空間を作りたい場合にもぴったりです。
2-3.自分の体格や動作に合わせたキッチンとなる
使う人の身長や動作の癖、調理スタイルに合わせてカウンターの高さや設備の配置を調整できるというのも、造作キッチンを選ぶメリットの1つ。
システムキッチンやオーダーメイドキッチンでも、台の高さや幅、シンクの位置などをある程度選べますが、選択肢に限りがあるのが実情です。
造作キッチンの場合は、キッチンのサイズを細かく指定でき、収納の数・大きさ・場所も自由に決められます。自分に合ったキッチンは、長時間作業しても疲れにくいだけでなく、調理時間の短縮にもつながります。
2-4.長く愛用できる
システムキッチンは定期的にメーカー側でリニューアルされるため、傷ついたり壊れたりしても、交換することが難しいケースもあります。
一方、造作キッチンの場合は、職人が手作業でつくるため、傷ついたり壊れたりしてもすぐに修理できるという特徴があります。一部だけデザインを変更したり、新しく食洗器や浄水器を取り付けたりもでき、何十年も使い続けられることも。
長く愛用できるということは、無駄なコストがかからないだけでなく、環境への負担も減らせる点も大きなメリットと言えます。
3.造作キッチンのデメリット・注意点
造作キッチンは、カスタマイズ性とデザインの自由度から人気の反面、設置するデメリットや注意点も存在します。
- 価格が高くなりやすい
- 事前に完成形を確認できない
- 職人の腕によって出来上がりが左右される
- 施工(納品)に時間がかかる
3-1.価格が高くなりやすい
造作キッチンの最も顕著なデメリットは、価格が高くなりやすい点です。カスタムデザインの自由度が高い反面、すべてが一点ものになることから、大量生産された既製品と比較すると高価になる傾向にあります。
憧れのデザインや素材、設備をふんだんに盛り込んでしまうと、当初考えていた予算を大幅にオーバーしてしまうことも。高級システムキッチンよりも高くついてしまうケースも少なくないため、注意しなければいけません。
予算内で思い通りのキッチンをつくるためには、あらかじめ予算計画をしっかりと立てておくこと、そして必要な機能とデザインの優先順位決めておくことが大切です。
3-2.事前に完成形を確認できない
完全オリジナルで作り上げる造作キッチンは、事前に完成形を確認できない点もデメリットです。
既製品のキッチンの場合、ショールームで実際の製品を見て触ることができます。それに対して造作キッチンは、完成するまで実際の仕上がりを見られないため、いざ完成したときに「イメージしていたのと違う」ということも考えられます。
希望するデザインのイメージとの乖離を防ぐためには、過去の施工事例や好みのデザインの写真など、具体的なビジュアルを用いて打ち合わせをするようにしましょう。
3-3.職人の腕によって出来上がりが左右される
造作キッチンの品質は、製作を担当する職人の技術に大きく依存します。
優れた職人が手掛けた造作キッチンは、非常に高品質で長持ちしますが、経験や技術が不足している職人が担当すると、あとで不具合が生じたり、思ったようなデザインに仕上がらない可能性も。
リフォーム会社によって、得意分野や過去に手掛けた造作キッチンの件数は異なります。希望通りのデザインと機能性を兼ね備えた造作キッチンをつくるには、実績のあるリフォーム会社に依頼することや、事前の打ち合わせを入念に行ことが求められます。
3-4.施工(納品)に時間がかかる
造作キッチンは注文後に一から製作する必要があるため、既製品と比較して製作と設置に時間がかかります。リフォーム期間中はキッチンを使用できず、不便を感じる可能性がある点は頭に入れておく必要があります。
造作キッチンのリフォームが完了するまでは、お惣菜やレトルト食品を活用したり、デリバリーや外食したりするのが一般的です。住みながらリフォームすることもできますが、職人が頻繁に家を出入りすることになるため、工事のスケジュール管理は入念に行いましょう。
4.造作キッチンを検討したいケース
メリットとデメリットの両方を踏まえて、造作キッチンに向いているのはこのようなケースです。
- デザインの好みがはっきりしていて、こんな設備を使いたいという要望がある
- カタログやショールームからでは希望のキッチンが見つからない
- サイズ感やデザインなどを、細かく決めることが苦にならない
なんでも自由にカスタマイズできる造作キッチンは、「天板はこんな色にしたい」「食洗器はここに置きたい」「作業台の高さはこれくらいがいい」など、心に決めたデザインがある場合に適しています。
市販のキッチンでは、上記のような細かな要望すべてを満たすことは難しく、自分だけのオリジナリティあふれるキッチンをつくることは容易ではないためです。
ただし、造作キッチンはカスタマイズの自由度が高いぶん、デザインや仕様が決定するまでに何度も打ち合わせをしなければなりません。そのため、すべて自分で決めることが苦にならない人や、細かくプランを練ることを楽しめる人にこそ、造作キッチンへのリフォームは向いていると言えます。
(参考)「システムキッチン+造作」という選択肢もおすすめ
ここまでの説明を読んで、キッチン全体を造作にするのは、プランを立てる労力や費用面で難しいと感じる方も少なくないでしょう。
そのような場合は、メインのキッチンはシステムキッチンにして、造作収納や腰壁(壁のうち、床上から腰の高さまでに施す装飾)を取り付ける方法がおすすめです。
「システムキッチン+造作」のリフォーム事例
キッチン全体を造作にしなくても、このようなおしゃれで個性豊かなキッチンをつくることも可能です。希望するデザインや使い勝手、予算に合わせて、自分に合った方法を見つけてみましょう。
■開放的ながら、手元を隠せるカウンターキッチン
システムキッチンの前に造作壁を設置することで、手元を隠しながら配膳もしやすいカウンターキッチンを実現しています。
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/18nenkodate-zenmen-pet/
■白い室内に合わせた大型パントリーを増設
キッチンの背面に、大型のパントリーを増設。壁やキッチンの配色に合わせた造作で、統一感を出しています。
出典:https://www.aigisetsubi.com/works/works-013/
■収納付きの腰壁と壁面のニッチを造作
腰壁収納のあるシステムキッチンを取り入れるのに予算が足りなかったことから、予算に合うシステムキッチン+手元に収納のある腰壁を造作して希望を実現しました。合わせて壁面にも小さなスパイスニッチをつけて、使い勝手がさらに向上しています。
出典:https://www.aigisetsubi.com/works/works-011/
■システムキッチンに合わせた、おしゃれな造作棚
導入したシステムキッチンの面材に合わせた色合いのオープン棚を造作。統一感のあるキッチンになりました。
出典:https://www.ishome.ltd/mizu/reform/?key=254
■デッドスペースを活用する造作棚
キッチンとパイプスペースの間のデッドスペースに、背の高いワイングラスを収納できるような収納を造作しています。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/32005/
「システムキッチン+造作」におすすめのキッチン
造作でカスタマイズ性を補う場合も、キッチン商品自体に高いカスタマイズ性があるシステムキッチンを選ぶのがおすすめです。
キッチンリフォームが得意なリフォーム会社担当者から、カスタマイズ性をおすすめされているのがLIXIL社の「シエラ」です。
![](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/04/248704a749a3033ea966b89d56bfaa10-1024x729.jpeg)
![](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/04/248704a749a3033ea966b89d56bfaa10-1024x729.jpeg)
充実した機能を持ちながらリーズナブルである点が、シエラのおすすめポイントです。
シルクエンボスのステンレストップや食洗機、内引き出しが付いたトレーボード収納など、低価格でありながらキッチンに求めるお手入れのしやすさ・使い勝手の良さなどが充実しています。
多種多様なオプションを自分好みにカスタマイズすれば、費用を抑えて自分にぴったりの「無駄のないキッチン」を実現できると思います。
リーズナブルに自分に合ったキッチンを実現する選択肢として、LIXILシエラを軸に検討してみてはいかがでしょうか。
その他にも、各商品の特徴をプロの目線で解説していますので、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
![キッチンリフォームのプロが選ぶ!おすすめキッチン8選](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/04/kitchen-osusume2-300x169.jpg)
![キッチンリフォームのプロが選ぶ!おすすめキッチン8選](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/04/kitchen-osusume2-300x169.jpg)
![キッチンリフォームのプロが選ぶ!おすすめキッチン8選](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/04/kitchen-osusume2-300x169.jpg)
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![キッチンリフォームのプロが選ぶ!おすすめキッチン8選](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/04/kitchen-osusume2-300x169.jpg)
![キッチンリフォームのプロが選ぶ!おすすめキッチン8選](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2024/04/kitchen-osusume2-300x169.jpg)
5.造作キッチンで後悔しないためには、実績のある会社に依頼しよう
造作キッチンはデザイン性・機能性のどちらにおいても自由度が高く、自分好みのおしゃれで使い勝手のいいキッチンにできることが大きな魅力です。
しかし一方で、こだわりすぎて予算オーバーしてしまったり、何を優先すべきかわからずプランがなかなか決まらなかったりすることも少なくありません。さらに工事後の仕上がりや耐久性は職人の腕にかかっていると言っても過言ではないため、いかに信頼のできるリフォーム会社に依頼するかが重要なカギを握ります。
造作工事の実績があるリフォーム会社を手軽に探したい方は、それぞれのリフォーム会社の特徴をよく知るリフォームガイドにぜひご相談ください。