キッチンリフォームの失敗例12パターンと対策の全ポイント

キッチンは日常で最も利用する場所の一つだけに、リフォームの失敗は避けたいところ。しかし、知らなかったがために失敗してしまうというのはよくあることです。ここではよくある失敗例を見ていきながら、実際のリフォームで気を付けるべきポイントを学んでいきます。
目次
- 失敗例1.丸見えが気になってしまうアイランドキッチン
- 失敗例2.対面キッチンにしたら狭くて使いづらい
- 失敗例3.リフォーム前より暗いキッチンになってしまった
- 失敗例4.予算を削ってしまい、安っぽくなってしまった
- 失敗例5.購入したのに使わない食洗器
- 失敗例6.利用しなくなったキッチンの床下収納
- 失敗例7.キッチンの高さが自分の身長と合っていない
- 失敗例8.ゴミ箱置き場のスペースが無い
- 失敗例9.冷蔵庫を置いた位置が悪くて料理がしにくい
- 失敗例10.狭くて二人で利用しにくいキッチン
- 失敗例11.炊飯器がコンセントに届かなくなってしまった
- 失敗例12.使いにくくなった大きなシンクのキッチン
- 対策編:キッチンリフォームで失敗しないための業者の選び方
- まとめ
失敗例1.丸見えが気になってしまうアイランドキッチン
「ショールームで一目ぼれして決めたアイランドキッチンですが、使い始めると隠すものが無く、なんとなく周りから見られているような気になってしまいます。
食べ終わった食器などもすぐに洗い終えないと、丸見えのままは置いておけないのは想定外でした。」(40代女性)
キッチンリフォームのポイント
アイランドキッチンはメリットとデメリットがはっきり出やすいので、そこを理解したうえでリフォームするとよいでしょう。具体的なデメリットとしては、
・キッチンが丸見えになってしまう
・収納が少ない
・価格が高め
・設置にスペースが必要
・油はねや匂いが部屋に広がりやすい
オシャレで素敵なキッチンゆえ、いつもキッチンをきれいにしていられるかどうかまで考えて決めるとよいでしょう。
失敗例2.対面キッチンにしたら狭くて使いづらい
壁付けのオープンキッチンから対面キッチンにリフォームしたら、リフォーム前と比べて狭くなってしまい使いにくくなった。
図面も確認して問題なさそうに見えたのに、いざ使い始めると思ったより狭く、新しいキッチンなのに残念。(50代女性)
キッチンリフォームのポイント
対面式キッチンは壁付けのキッチンよりも広いキッチン面積が必要になります。そのことを忘れて印象だけで選んでしまうと、使い勝手を犠牲にしてしまいます。
通路のスペースはできれば90cmを一つの目安として確保するようにしましょう。新築と違い、決まったスペースに新しいキッチンを納めなければならないということは気に留めておいてください。
失敗例3.リフォーム前より暗いキッチンになってしまった
ダイニングとキッチンを一緒にリフォームしました。リフォーム前は出窓に面していた流しがあったのですが、対面式キッチンにして、今は後ろに食器棚があるため、昼間でも暗くなってしまいました。(50代女性)
キッチンリフォームのポイント
キッチンの位置を移す際に起こりやすい失敗です。
窓からの光は普段何気なく入ってくるので意識されづらいのですが、移動させてみると思いのほか影響が大きかったりするものです。
キッチンを移動させた後の家具のレイアウトをイメージして、出窓が隠れたり、窓からの光が遮られないか確認するようにしましょう。
失敗例4.予算を削ってしまい、安っぽくなってしまった
お気に入りのシステムキッチンも決まり、何とか予算内に収めたと思ったのですが、キッチン幅の関係で床も張り替えなければならなくなりました。床までは考えていなかったのと、システムキッチン自体に予算を取りすぎてしまい、安っぽい床材を手配してしまいました。その時は気が付かなかったのですが、出来上がると床の方が目につき、なんとなく野暮ったいキッチンになってしまいました。(40代女性)
キッチンリフォームのポイント
キッチンをリフォームする際には、床、壁紙、収納なども併せて変える必要が出てくることがあります。特に違う型のキッチンを入れたり、キッチンの位置を変更する場合は考慮した方が良いでしょう。特に、ショールームでキッチンを見て、見積もりとは異なるキッチンの型や位置に変更する場合は、追加の費用が発生するので注意が必要です。
失敗例5.購入したのに使わない食洗器
リフォームに合わせて埋め込み型の食洗器を取り付けました。家事が楽になればと主人が提案してくれたのですが、思いのほか利用することがありません。
食器類も主人と私のものだけなので手洗いしてしまうと数分で終わるので、今まで通り手洗いしてしまいます。せっかく主人が購入してくれたのに、利用してなくて申し訳ない気持ちです。(60代女性)
キッチンリフォームのポイント
共働き世帯を中心に普及してきている食洗器ですが、持っているけれども利用していないという方もいらっしゃいます。洗う食器類が少ない場合は確かに手洗いの方が早い場合もあります。
ご家族が3名以上というのが購入するうえでの目安となります。
失敗例6.利用しなくなったキッチンの床下収納
少しでも収納スペースを確保したいと思いキッチンに床下収納を作りました。最初は重宝して使っていたのですが、取り出すのが億劫になり、年に数回しか開かなくなりました。
今ではキッチンマットの下敷きになってしまい、わざわざ取り付けなくてもよかったと思っています。(40代女性)
キッチンリフォームのポイント
あると便利に思える床下収納ですが、引き出しや戸棚と比べると当然ながら使い勝手はよくありません。そのため床下収納には日常的に利用するものを入れるのはお勧めできません。
調理器具や保存食などを入れられる方は多いですが、キッチンが狭いのであればキッチン以外の場所に置くのも一つの解決策です。具体的に何を入れるのか、キッチンにあった方が良いのかを考えてから判断するとよいでしょう。
失敗例7.キッチンの高さが自分の身長と合っていない
義母が私たちの結婚祝いということでリフォームをしてくれました。お金を出してもらうので、あれこれ口出しをしないようにしていたのですが、キッチンが私には少し低いようです。私は身長が170cm以上あるのですが、キッチンの高さはどうやら普通サイズのようです。
使えないことは無いのですが、せっかくであれば高さについてはしっかりと意見を言っておけばよかったです。(30代女性)
キッチンリフォームのポイント
カウンターの高さはキッチンを最もよく利用する方の身長で計算するとよいでしょう。以下の計算式を目安にしてカウンターの高さを考えてください。
カウンターの高さ=身長÷2+5 cm
(※身長170cmの場合は 170cm÷2+5cm=90cm が目安です)
実際には今まで利用していたキッチンへの慣れもあるので、ショールームのキッチンに自分で立ってみることをお勧めします。
失敗例8.ゴミ箱置き場のスペースが無い
リフォーム時に図面を確認したつもりだったのですが、ごみ箱のスペースだけ確保するのを忘れてしまいました。生ごみはシンクに小さ目のごみ袋を置いて、そこからごみ箱にうつしています。
食器棚は幅や奥行まで図って図面で確認したのですが、ごみ箱だけ完全に忘れてしまっていました。皆さんもお気を付けください。(50代女性)
キッチンリフォームのポイント
家具と違って忘れがちになるのがごみ箱です。しかも、ごみを分別しなければならないため、ごみ箱の数は増加しています。リフォーム前のキッチンに置いてあるものを一通り確認して、リフォーム後の図面に配置してみましょう。
失敗例9.冷蔵庫を置いた位置が悪くて料理がしにくい
リフォームをしてキッチンのレイアウトが変わったのですが、冷蔵庫を置く位置がシンクから少し遠くなってしまいました。見た目のおさまりは悪くないのですが、炊事をしながら冷蔵庫にものを取りに行きづらく、使い勝手の面が少し残念な結果になってしまいました。(60代女性)
キッチンリフォームのポイント
使いやすいキッチンのポイントとしてキッチンの動線があります。動線が悪いと使い勝手も悪く、効率的に家事を行うことが出来ません。一つの動線の組み立て方として、コンロ、シンク、冷蔵庫の3点を結ぶ三角形の辺の合計が510cmだと快適な作業が出来るレイアウトになります。リフォーム前に確認してみてください。
失敗例10.狭くて二人で利用しにくいキッチン
娘夫婦が近所に戻ってくることになり、思い切ってキッチンをリフォームしました。使いやすい新しいキッチンにしたのですが、娘と2人で使うには少々手狭だったようです。せっかく新しいキッチンにしたのに、想定外の事態に残念です。(60代女性)
キッチンリフォームのポイント
キッチンの通路幅は1人で利用するならば90cm程度、2人で利用することを考えている場合は1m20cm程度の幅を確保するようにしてください。
食材や食器を取るためにどうしてもキッチン内では動きが出るので、すれ違う際に体がぶつかってしまいます。2人分の動きを考慮したスペースの確保を心掛けてください。
失敗例11.炊飯器がコンセントに届かなくなってしまった
先週キッチンのリフォームを終えたのですが、一つ困ったことが生じました。リフォームをして電子レンジと炊飯器を置く位置が変わったのですが、コンセントの位置は以前のままなので届かず、結局延長コードを利用することに・・・。リフォームをしたので出来ればスッキリと使いたかったです!(50代女性)
キッチンリフォームのポイント
最近は電子レンジに食器洗い機、電気湯沸かし器など、以前と比べても電気を使うことは多くなっています。棚やごみ箱の配置も考慮したリフォーム後のレイアウトを作成し、電源の位置を確認するようにしてください。
そして今後も電化製品が増えていく可能性があるので増設するなどして少し余裕を持った電力を確保できるようにしておくとよいでしょう。
失敗例12.使いにくくなった大きなシンクのキッチン
大きなシンクにあこがれてリフォームをしました。リフォーム後のキッチンを見て大満足だったのですが、使い始めてみると問題が出てきました。
調理スペースが狭く置き場が無いので、切った野菜はシンクの右側半分に入れるようになってしまいました。シンクに食材を置いているので水道から水を流すときもちょっと気になってしまいます。(40代女性)
キッチンリフォームのポイント
見た目だけではなく、キッチンは特に使い勝手が大切になってきます。使い勝手の面から考えると調理スペースは50cm以上確保するようにしてください。料理好きの方や、ご家族が多い方は少し広めに確保してもよいでしょう。
対策編:キッチンリフォームで失敗しないための業者の選び方
キッチンリフォームにおいて最も重要なのはリフォーム会社選びです。自分に合った会社を選ぶことが出来れば上でご紹介したような失敗も大幅に防ぐことが出来ます。
会社の選び方については別の記事で詳しくご説明しています。次の記事を参考にして、ご自身に合ったリフォーム会社を見つけてください。
まとめ
よくある失敗をまとめてご紹介しました。注意しなければ誰でもやってしまいそうな失敗ですが、少し注意すれば防げるものばかりです。失敗例と併せてリフォームのポイントも理解いただければ、満足ゆくキッチンリフォームをしていただけると思います。
その他、以下の記事にもキッチンをリフォームする上で役立つこと間違いなしの情報が満載です。是非ご参考ください。
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