キッチンリフォーム事例19選!後悔しないリフォームのポイントも解説

キッチンをリフォームすると、見た目だけでなく、家事の効率化や作業導線の改善、収納力アップなどさまざまな効果が期待できます。

しかし、機能や商品がありすぎてうまくキッチンリフォームの計画が立てられないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、毎日の料理や片付けがもっと楽しく、楽になる最新リフォーム事例や、リフォームを失敗しないためのポイントを解説します。
併せて、キッチンのリフォームにかかる費用や補助金についてもお伝えするので、ぜひ今後の参考にしてください。

キッチンリフォームの費用と相場


1.キッチンリフォームの成功事例【19選】

早速、キッチンのレイアウト別にリフォーム成功事例を19個紹介します。

事例それぞれに、皆さんが感じているキッチンへの悩みの例とリフォームによって解決した結果をまとめました。

自分の家と同じタイプのキッチンリフォーム例を見て、理想とするキッチンリフォームの参考にしてください。

①壁付け→I型対面キッチン

【よくあるお悩み】
「収納スペースが限られる…」
「リビングからキッチンが丸見えなのが嫌…」
「壁に向かって料理するから家族と話しづらい…」
「目の前の壁が圧迫感があって窮屈…」
こうした壁付けキッチンの悩みを解決するにはI型対面キッチンがおすすめです。
開放感のあるキッチンが叶うだけでなく、家族と会話しながら料理することができます。
手元が隠れるタイプのカウンターをつければリビングからキッチンが丸見えになることもありません。

事例①食卓とつながる開放的なカウンターキッチン

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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/206

明るくなったリビング空間をみながらお料理ができるように、壁付けキッチンからカウンターキッチンへリフォームした事例です。

元々暗く使いにくかったキッチンでしたが、照明の配置にこだわりながら設計を進め、カウンターキッチンに変更することで明るく開放的なキッチンに生まれ変わりました。

また、これまでは冷蔵庫が離れた場所にあったため、作業導線が悪く不便を感じていましたが、勝手口をふさぐことで冷蔵庫を置くスペースを確保。作業動線が良くなり、防犯性を高めることもできました。

工期 3週間
費用 139万円
商品名

事例②壁を改装して開放的なキッチンに!ガスからIHに変更したことでお手入れも簡単

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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/323

次に紹介するのは、「閉鎖的な壁付けキッチンを開放的にすること」を目的として行ったリフォーム事例です。

隣接しているダイニングとつながりを持たせるため、壁付けだったキッチンを対面キッチンへと変更。さらに、収納面にも考慮して、キッチンと同じメーカーのカップボードを設置しました。

床をフローリングに張り替えることで、内装も一新し、スタイリッシュで開放感のあるキッチンに仕上げました。

キッチンコンロをIHに変更したことで、お手入れが楽になったのもうれしいポイントです。

工期 10日
費用 154万円
商品名

事例③スタイリッシュなモノトーンキッチンに刷新

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出典:https://www.ishome.ltd/jirei/detail.php?pid=2980

こちらは、「L型キッチンをおしゃれな対面キッチンにしたい」という施主のご要望を実現したリフォーム事例です。

おしゃれな対面キッチンを実現するため、間取り、キッチンの設置位置を変更。壁付けキッチンの課題であった収納面への不安には新たに空いた空間にカップボードを新設してカバーしています。

さらに、家具に合わせて床や壁、キッチンの色をモノトーンに統一することでスタイリッシュな空間に仕上げています。

また、タッチレス水栓、IHコンロ、ビルトイン食洗機など、設備にこだわったことで見た目だけでなく家事効率もアップ。家族の顔を見ながら料理ができる広々キッチンに刷新しました。

工期 14日
費用 231万円
商品名

②壁付け→L型対面キッチン

【よくあるお悩み】
「収納スペースが限られる…」
「リビングからキッチンが丸見えなのが嫌…」
「壁に向かって料理するから家族と話しづらい…」
「目の前の壁が圧迫感があって窮屈…」
こうした壁付けキッチンの悩みを解決するにはL型対面キッチンもおすすめです。
I型キッチンと同様、開放感のあるキッチンが叶う、家族と会話しながら料理することができるなどのメリットに加えて、I型キッチンより豊富な収納スペースと調理スペースを確保できることがL型キッチンの強みです。
回答

事例①大容量で使いやすさ抜群のキッチンに

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出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=201

元々壁付けだったキッチンを、施主が大好きなハワイのコンドミニアム風にイメージチェンジ。家全体をモノトーンにまとめることで、大人な空間に生まれ変わりました。

広々としたL型キッチンなら、家族で料理を楽しんだり、友達をもてなしたりする際にも大活躍。小さな子どもがいる家庭では、料理をしながら子どもを見守ることもできるため安心です。

さらに、大容量な収納で使いやすさも抜群。利便性も大幅にアップしました。

工期 1カ月
※全てのリフォームにかかった工期
費用 450万円
※その他工事も含むトータルの金額
商品名 トクラスBerry
(カップボードも同シリーズ)

事例②憧れのカフェ風!おしゃれなカウンターキッチン

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/255

次に紹介するのは、これまでの間取りを大幅に変更し、憧れの対面キッチンを実現させたリフォーム事例です。

現状の間取りのまま対面キッチンにするとリビングが狭くなってしまうため、施主の希望を実現するのはなかなか難しい状況でした。そんな中提案されたのは、浴室などの水回り設備を移動させ、配管も一新させること。

大掛かりなリフォームであったものの、こうして広々と開放的なL型のカウンターキッチンが実現しました。さらに、壁紙と床の色を合わせたことで統一感が高まり、カフェのような雰囲気に仕上がっています。

工期 14日
費用 231万円
商品名

③壁付け/I型/L型→アイランドキッチン

対面のI型キッチン、L型キッチンよりももっと開放的な空間にしたい、おしゃれで存在感のあるキッチンにしたいという方にはアイランドキッチンがおすすめです。
設置するためにはある程度広いスペースが必要ですが、四方からキッチンにアクセスできるため開放感も回遊性も抜群です。
回答

事例①壁をなくして開放感倍増!広々アイランドキッチンに

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1096

使い勝手の悪い和室や、閉鎖的な壁を取り除き、憧れのアイランドキッチンにリフォームしたことで開放感が倍増しました。視界の妨げになる壁がなくなることで、部屋が広くなったように感じます。

また、ダイニング側にはパソコンを置けるカウンターを取り付けたため、レシピを検索しながら料理をしたり、家族とコミュニケーションをとったりしりやすい空間になりました。

背面収納の他にパントリーを設置したため、キッチン回りの収納力も抜群で、使い勝手が良く開放感あふれるキッチンへと生まれ変わっています。

工期 2カ月
※全てのリフォームにかかった工期
費用 190万円
(キッチン工事のみ)
※LD工事など含むリフォームの総費用は640万円
商品名 LIXIL アレスタ

事例②家族が集まる広々ダイニングキッチン

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1094

こちらは、「使い勝手を向上させたい」という目的から壁付けのI型キッチンを大きく移設し、アイランドキッチンを採用。

キッチンをあえてリビングの真ん中に持ってくることで、家族のコミュニケーションが取りやすくなりました。また、横並びのキッチンにすることで家事動線も良くなり、使い勝手が向上しています。

間接照明やアクセントタイルを使用したため、これまでの雰囲気とは大きく変わり、スタイリッシュで高級感のあるキッチンに仕上がりました。

工期 1カ月
費用 525万円
商品名 クリナップ クリンレディ
(現在はモデルチェンジを行い、ステディアとして販売)

④L型→I型キッチン

【よくあるお悩み】
「コーナー部分がうまく使えずデッドスペースになっている…」
「キッチンが幅をとっていてダイニングスペースが窮屈…」
「シンクとコンロが離れていて使いづらい…」
豊富な収納力や作業スペースを持つL型キッチンですが、うまく生かせずデッドスペースが生まれてしまったり、逆に動線が悪くなってしまったなんてことも。
こうしたお悩みを持っている場合はI型キッチンにすることで作業スペース、コンロ、シンクが一列に収まるのでスムーズな動線が確保できます。
また、コーナー部分がなくなるので無駄になる収納スペースも無くなります。
回答

事例①収納力アップのI型キッチンで暮らしやすさを実現

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出典:https://freshhouse.co.jp/case/27953/

家族構成によっては、広過ぎるキッチンは使いにくいということもあるでしょう。また、L型キッチンはコーナー部分に奥行きがあるため、デットスペースになりやすいのです。

この事例は、L型キッチンをシンプルなI型キッチンに変更した事例です。ダイニング側にも収納できるタイプを選んだことで収納力も十分に確保できて使い勝手が向上しました。

工期
費用
商品名 クリナップ ステディア

事例②勝手口新設で便利さと収納力を両立するキッチンに

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出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/osaka-m-whole/

こちらは、木造住宅を丸ごとリフォームした事例です。

L型だったキッチンは、I型のシステムキッチンへ変更。窓があった部分には勝手口を新設し、出入りがしやすい便利な空間にしました。

さらに今後は、外に物が置けるスペースをつくってパントリー代わりにする予定だそうです。

キッチンやバスルームなどの水回りを新しくしたことで、使い勝手だけでなく、清潔感のある印象へ変わりました。

工期 約4ヶ月
※リフォーム全体の工期
費用 1,470万円
※リフォーム全体の費用
商品名

事例③収納力も充実のI型キッチン

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/140

「古く薄暗いキッチンを新しくしたい」という要望から、L型キッチンをI型キッチンへ変更。キッチンの色を木目調から白へ変更し、それに合わせて床の色も変更したことで、明るく清潔感のあるキッチンが実現しました。

これまでのキッチンと比べても収納力に見劣りすることなく、その上シンクとコンロの距離が近くなり作業効率のアップも叶います。さらに、ビルトイン食洗機を導入したため、洗い物の手間が軽減されたことがうれしいポイントです。

工期 4日
費用 123万円
商品名 クリナップ クリンレディ 2550
(現在はモデルチェンジを行い、ステディアとして販売)

⑤キッチン入れ替え(位置やサイズはそのまま)

【よくあるお悩み】
「今の形のままでいいから、古いキッチンを新しくしたい…」
「費用を抑えてキッチンを入れ替えたい…」
経年劣化でキッチンが古くなってしまって取り換えたいけど、デザインよりも価格を重視したい方には設備のみ入れ替えてしまうことがおすすめです。
間取りを変更せずにキッチンだけ丸々取り換えることで価格を抑えられます。
回答

事例①スライド収納で使い勝手が向上

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出典:https://freshhouse.co.jp/case/18470/

こちらは間取りなどは大きく変更せず、キッチン設備を取り換えた事例です。

キッチンの老朽化が気になるときは、設備を入れ替えるだけでもまるで新品のようなキッチンに生まれ変わります。

この事例では、収納を開き戸からスライド仕様変更したことに加えて、オープン食洗機と電動式食器乾燥機が備わったキッチンへ変更しました。

以前のキッチンよりもシンクの位置が左に移動したことで、作業台のスペースが広がり利便性が向上しています。

工期
費用
商品名 クリナップ ラクエラ

事例②コストを抑えて快適キッチンにリフォーム

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/360

必要最低限のリフォームでも、気持ちよく快適なキッチンの実現はできます。

内装やキッチン設備にこだわればそれだけコストがかかってしまいますが、この事例では、キッチンに面した壁とキッチン設備のみを変更しました。

最新のキッチンは、見た目の清潔感だけでなく、収納力や機能性も向上します。新しいキッチンなら、日々の料理や掃除が楽しくなるでしょう。

工期 2日
費用 61万円
商品名

事例③築50年のキッチンをバリアフリーにして安全に

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出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/hiroshima-w-kitchen/

経年劣化や汚れ、水漏れなどの不具合から築50年のキッチンをリフォームしました。

それと同時に、キッチンと廊下、洗面所の床などの段差をなくし、車いすでも移動しやすいバリアフリー化を実現。これには、車いすのお母さまも大変喜ばれているそうです。

コンロは、安全性を考えてIHクッキングヒーターを採用。シンクには背の高い食器も手軽に洗えるようグースネック水栓を採用し、利便性を追求しています。

こうして昭和のキッチンが見事新しく生まれ変わりました。

工期 約5日間
※リフォーム全体の工期
費用 約140万円
※リフォーム全体の費用
商品名

事例④水回りを一新して収納力と機能性アップ

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出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/katsushika-t-mizumawari/

古いマンションで水回りの劣化が気になっていたため、水回りを一新した事例です。

以前のキッチンはシンクとコンロの間に据置型の食洗機を置いており、調理スペースが狭くなっていました。そこで、ビルトイン食洗機付きのキッチンへリフォームを行い、調理スペースを確保することで見た目もすっきり、機能性も向上しています。

さらに、キッチン上の戸棚は下降式を採用。高い位置の収納はデッドスペースになりやすいですが、手の届きやすい収納を採用したことで使い勝手が良くストレスフリーなキッチンになりました。

工期 2日
費用 103万円
商品名 クリナップ ラクエラ

事例⑤デッドスペースを解消する引き出し式キッチンリフォーム

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/115

設備の老朽化に伴い、キッチンのリフォームを実施。以前のキッチンは開き戸タイプでデットスペースが多かったため、新しいキッチンでは収納スペースが多く取れる引き出しタイプを採用し、収納力アップを図りました。

また、これまでブルー系だったキッチンをブラウン系でまとめ、汚れが目立ちにくく、落ち着いた雰囲気に仕上げています。シンクの上に照明を設置したことで手元が明るくなり、作業もはかどるでしょう。

工期 4日
費用 71万円
商品名 YAMAHA(現:TOCLAS)ベリー

事例⑥明るい空間と使いやすさをかなえた最新キッチンリフォーム

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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/112

古くなったキッチンを同サイズで交換し、同時に壁などの内装もリフォームした事例です。

間取りなどの大きな変更はありませんが、キッチンの色味をブラウンからホワイトに変えたことで明るい空間へと変化させることができました。

また、引き出しタイプの収納に変えることで整理しやすく収納力もアップ。コンロやレンジフードもお手入れしやすいものに変えたことで、家事の時短につながります。

工期 4日
費用 85万円
商品名 クリナップ ラクエラ I型 2400サイズ

事例⑦キッチン以外も含むフルリフォーム

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出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=157

築47年の家とは思えない、上質なステンレスキッチンが主役となるリビング。施主こだわりの陶器タイルやクリナップの別注モデルのキッチンは、存在感抜群です。

また、豊富な収納スペースを確保しながらも無駄な収納は省いたことと、色味を統一させていることでスッキリ見せています。ステンレスキッチンとリンクするように貼られたタイルの壁面が、モダンでスタイリッシュな雰囲気を高めています。

工期 30日
※リフォーム全体の工期
費用 約760万円
※リフォーム全体の費用
商品名 クリナップ クリンレディ W2700サイズ

⑥キッチン入れ替え&タイルで装飾

入れ替えるだけでは物足りない、もう少しデザイン性にもこだわりたい!空間のイメージチェンジを頑張りたい!という方には、入れ替えに加えてタイル装飾など簡易なリフォームがおすすめです。

この方法は、間取りを大きく変更したり最新型のキッチンにしたりしなければ、基本的に価格は抑えられるので、なるべく費用を抑えてアレンジしたい場合にもおすすめです。

リメイクシートやタイルを使って簡単ながらもオシャレなキッチンにできるでしょう。

事例①モザイクタイルで魅せる!デザイン性と機能性が光る広々対面キッチン

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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/839

こちらは、比較的新しい間取りのマンションを購入し、リビングやキッチンを自分好みのデザインにリフォームした事例です。

元々シンプルだった対面キッチンは、壁の一部を取り除き、フルオープンの対面キッチンへ変更。開放感が生まれ、コミュニケーションの広がる空間にしました。

さらにモザイクタイルをあしらったことで、スタイリッシュなキッチンへと生まれ変わっています。

工期 1カ月
※リフォーム全体の工期
費用 142万円(キッチン/器具交換、タイル施工工事)
※リフォーム全体の費用は498万円
商品名 クリナップ ラクエラ

事例②カントリー調タイルが映えるワンランク上のキッチン

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1093

こちらは、キッチン設備が老朽化したことをきっかけに、メーカー最高級のキッチンへ変更した事例です。これまでのキッチンからワンランク上のキッチンへと生まれ変わり、見た目だけでなく使い勝手や掃除のしやすさもアップしました。

内装は、明るいキッチンの色味に合わせてカントリー調のタイルをセレクトしました。自分だけのオリジナルキッチンは料理や片付けも楽しくなり、気分が上がること間違いなしです。

工期 1週間
費用 249万円
商品名 TOTO クラッソ

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2.キッチンリフォームのよくある失敗5つ

キッチンをリフォームしてから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、失敗を回避する方法を知っておきましょう。

この章ではキッチンリフォームの失敗例と、防ぐためのポイントを紹介していきます。

失敗例①キッチンの高さが合わない

キッチンの作業台と自分の身長の相性を考えておらず、高さが合わないという失敗例があります。

キッチンの高さが合わないと腰を痛めたり食材を切る際にうまく力が入らなかったり水はねが多くなったりと、不便を感じてしまいます。

使いやすいキッチンにするためにも、自分に合った正しい高さでリフォームしましょう。

キッチンの高さを求めるには、「身長÷ 2+5cm」の式を使うと良いとされています。

身長に合ったキッチンの高さを求めるキッチンを選ぶときには、この計算式でご自身に合う高さを割り出した後に、実際にショールームに足を運んでベストな高さを探してみましょう。

失敗例②ごみ箱や新しい家電を置く位置がない

キッチンのリフォームの際、家具や家電の置き場所を確保していないという失敗例もあります。

意外と忘れがちなのがごみ箱の位置。冷蔵庫や電子レンジを置くスペースは考えていたのにごみ箱を置くスペースを空けていなかった、というケースは少なくありません。

それだけでなく家電の買い替えによってスペースが足りなくなってしまうこともあります。

リフォームと一緒に家電の買い替えを予定している人は、現状の家電だけでなく、将来のことも考えてキッチンのスペースを考えるようにましょう。

失敗例③実際の作業スペースが狭い

まな板などを置くような実際の作業スペースが少ないという失敗例もあります。
コンロやシンクを広げたので作業スペースが小さくなり、かえって不便になってしまった……という事例です。

コンロやシンクは広いほうがいいのではと思いがちですが、その分作業スペースが狭かったり台の上の収納が少なかったりすると、料理がしにくくなってしまいます。
コンロ・シンクの大きさは他のスペースとの兼ね合いも考えながら決めるのが良いでしょう。

また、壁付けキッチンからアイランドキッチンや対面のI型・L型キッチンにする際にはある程度広いキッチンのスペースを確保する必要があります。
十分なスペースが取れず、リビングダイニングを圧迫して全体的なLDK空間が狭くなってしまったという事態も考えられますので、LDK全体の空間の広さにも注目してみると良いでしょう。

失敗例④短期間しか使わない設備を導入してしまった

せっかく新しい設備を導入したのに、短期間しか使用しなかったという失敗例もあります。

その失敗が起きがちな設備は床下収納です。

大容量の収納を確保したい!という気持ちから取り付ける床下収納ですが、物の出し入れでいちいちしゃがまないといけなくなるので結局使わなかったというケースも。

他にも、吊り戸棚を設けてみたけど高い位置で届かないからデッドスペースが生まれてしまった、浄水機能をつけたがカートリッジの交換が面倒で全く使っていないなど、リフォームした後に使ってみて要らなかったなと思う設備が出てくることがあります。

設備を新調する際は、実際にキッチンを使う時の流れを考えて本当に必要なのか、何年も使い続けられるかを考えましょう。

失敗例⑤コストを抑え過ぎて満足のいくキッチンにならなかった

価格ばかり見てしまって満足のいくキッチンにならなかったという失敗例もあります。

コストを意識し過ぎるあまり、必要だった部分のリフォームにまで手が届かないなんてことは一番避けたいものです。

価格を意識することも重要ですが、機能性とのバランスも見てリフォームを検討しましょう。


3.キッチンリフォームの失敗を防ぐためのポイント3つ

ここでは2章で解説した失敗を避けるための3つのポイントを紹介します。

必ずやらなければいけないことではありませんが、失敗を防ぐためには全部やっておくことがおすすめです。

ポイント①設備の優先順位を決める

まずはキッチンリフォームにおいて必要な設備の優先順位を決めましょう。優先順位を決めることで、コスト重視のために必要な設備まで削り過ぎてしまったり、逆に必要のない設備を追加してしまったりすることを防げるからです。

自分の必要とする部分を正しくリフォームすることは、リフォームの成功に直結します。

以下にキッチンのリフォームにおけるオプションなどをリストにしています。自分に当てはまるものをチェックしたうえでその中から優先順位を考えましょう。

キッチンリフォーム|設備のチェックリスト

キッチン本体
セラミックや人造大理石、ホーローのシンク
セラミックの作業台
IHへの変更
コンロの交換・拡張
食洗機の設置
タッチレス水栓
引き出し開閉時のチャイルドロック
キッチン周り
収納・食器棚の取り換え・拡充
床・壁・天井の張り替え
キッチンパネル・タイル貼り替え
レンジフードの追加・取り換え
壁・柱撤去キッチンの移動に伴う間取り変更

お手入れと子どもの安全などを考えてIHにしたい、シンクが狭くて困っているので広くしたい、キッチンに2人立っても大丈夫なくらい広くするために間取り変更したいなど、優先すべきことは人によってさまざまです。

どうしてそうしたいのか、理由までしっかり考えることで設備の優先度が良く分かるようになります。失敗を防ぐためには、最初に必要な設備の優先度を考えましょう。

ポイント②ショールームや見学会に足を運ぶ

「こんなはずじゃなかった」を防ぐためにも、実際の設備を目にすることはとても大切です。カタログや図面だけでは正確なサイズ感や手触り、使用感は分からないからです。

キッチン台の高さの章でもお話ししましたが、実際に見なければ分からないものや紙面だけで決めるには不安なものもあるはずです。

ショールームで展示されているキッチンを直接見て触ることで自分の理想との正確なすり合わせが可能になります。展示だけでなく、予約をすればスタッフが相談に応じてくれるため細かい悩みもプロに相談することが可能です。

ポイント③なるべく多くの失敗例を調べておく

インターネットで検索したり、リフォーム相談会で聞いたりして失敗例を多く把握しておくのも対策として良い方法です。

全てを調べるのは難しいですが、よくある失敗を多く知っていれば、その分気を付けなければいけないことがはっきりと分かります。

まずは2章で紹介した失敗例を参考に、自分はどこに気をつけておくべきか検討してみましょう。

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4.マンションでできない可能性があるキッチンリフォームの例

マンションでキッチンのリフォームをする際は必ず規約を確認しましょう。

一戸建てと違ってマンションはスペースや元々の機能が限られてしまうので、規約によってはできないリフォームもあります。

そこで、この章ではマンションでできない可能性のあるキッチンリフォームの一例を挙げていきます。

①シンクの移動

マンションでは排水管の位置が決まっていることがあり、排水管を移動させるリフォームができない場合があります。
そのためキッチンの水回りの移動が難しく、シンクを移動させることができない可能性があります。

②大幅なキッチンの移動

シンクの移動と同様、排水管の位置が決まっているとキッチン全体の移動もできません。
もしもキッチン移動ができない構造であれば、レイアウトを変更せずにキッチンを丸ごと入れ替えるリフォームなどを行いましょう。

③吊り戸棚やレンジフードの追加

天井の高さが足りない場合、吊戸棚やレンジフードを新設できないことがあります。
またレンジフードに必要な排気ダクトは、外部フードまでの経路が長過ぎると不具合が起きることがあるため、新しく設置する場合は場所も考慮する必要があります。

④ガスからIHへの変更

IHはガスよりも電気消費量が多いため、その分の電気を使うための電気容量が必要です。

戸建てであれば契約容量を増やすことで解決することができますが、マンションでは各住戸で使える電気の容量に制限があることに加えて、マンション全体の電気の供給量が決まっており、住戸ごとの電気容量を増やすことができないケースも。

契約容量を変えずに使用することもできますが、調理中にブレーカーが落ちてしまう可能性があるため、IHを検討している場合は現在の電気容量と増やせるかどうかを事前に確認しておきましょう。

電力会社との契約は多くはA(アンペア)を単位としています。電子レンジもIHも使うとなれば20A、家族が複数人いて家電もIHも同時に使う場合は40Aが必要になります。

マンションのリフォームは一軒家よりも制限が多いですが、その中でも工夫すれば理想に近いリフォームを行うことは十分可能です。先で紹介した失敗事例とそれを防ぐポイントも踏まえて、自宅に合ったリフォームを行いましょう。

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5.キッチンのリフォームで活用できる補助金・助成制度

キッチンをリフォームするとき、以下のような補助金や助成制度が利用できる場合があります。

  • 子育てエコホーム支援事業
  • 長期優良化リフォーム事業
  • 介護保険での住宅改修

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

①子育てエコホーム支援事業

※2024年度の申請受付は終了しています。2025年度は子育てグリーン住宅支援事業として事業を継続することが発表されています。

子育てエコホーム支援事業では、以下のキッチンリフォームが補助対象となります。

  • ビルトイン食洗機の導入
  • レンジフードの変更
  • 自動調理対応コンロの設置
  • 壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォーム など

ただし、キッチンのリフォームだけでは対象とならず、以下のリフォームを同時に行う必要があります。

  • 開口部の断熱改修(複層ガラスなどへの交換、内窓の設置など)
  • 外壁、屋根、天井または床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置(太陽熱利用システムや貯水型トイレ、高効率給湯器の導入など)

これらは子育て世帯もしくは若者世帯夫婦に該当するか、中古住宅の購入と同時にリフォームするかなど、状況によって補助額の上限が異なります。

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②長期優良住宅化リフォーム推進事業

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」とは、中古住宅の長寿命化・省エネ化を目指すリフォーム、子育て環境を整えるためのリフォームが対象です。

例えば、子どもの様子を見守るための対面式キッチンへの移設・交換、間仕切りなどの工事や、キッチンの作業スペースを拡大するための調理台の設置などがあります。

ただし、子育て世帯向けの改修工事が対象であるため、以下のいずれかの要件に適合する必要があります。

  • 若者:2024年4月1日時点で発注者が40歳未満であること
  • 子育て世帯:2024年4月1日または交付申請日時点に18歳未満の子どもがいること

他にも、上記要件にかかわらず三世代同居するためのキッチン(ミニキッチン含む)の増設リフォームが補助対象となります。

なお、三世代同居するための改修工事の場合、キッチン増設リフォーム単体では補助を受けられません。キッチンの他、浴室、トイレ、玄関のいずれか1つ以上を増設する必要がある点に注意しましょう。

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③介護保険での住宅改修

キッチンリフォームの一部は、介護保険での住宅改修の対象となる場合があります。

これは、介護・バリアフリーのため住宅改修が必要な場合、工事費用が一部支給されるというものです。

補助対象となる工事内容は以下の通りです。

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消
  • 滑りくく移動しやすい床材への変更
  • 引き戸などへの扉の取り換え など

なお、対面キッチンへの変更や新しい設備の導入など、キッチン改修のみの工事は対象外です。しかし、これらと床材の変更や段差の解消工事をうまく組み合わせることで補助を受けられる可能性があります。

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キッチンリフォームで利用できる補助金については、以下の記事でも詳しく解説しています。

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6.まとめ

今回は、キッチンリフォームの成功例と失敗を防ぐためのポイント、さらにキッチンリフォームで使用できる補助金制度などについて紹介しました。

キッチンは使用頻度が高い場所であるため、リフォームの仕上がりはその後の暮らしの快適性に大きく影響します。リフォームを検討し始めたら、まずはイメージをしっかりと膨らませて、費用や工期、デザインなど余裕を持って考えておきましょう。

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