狭い、閉鎖的、古いなど今のキッチンにお悩みはありませんか?キッチンは毎日使うものですから、自分の理想の空間にしたいですよね。
そのお悩みを解決するために、リフォームという手を考えていらっしゃる方も多いと思います。
そこでこの記事では、皆さんに合ったキッチンリフォームを成功・失敗事例付きで解説致します。
キッチンのリフォームは皆さんが現状使っているキッチンのタイプやライフスタイルに合わせたリフォームが必要になります。
ここでは成功事例をキッチンの型別に紹介していますので、ご自宅に適したリフォームがわかるはずです。またマンションでキッチンリフォームを考えている方向けに、集合住宅で出来ない可能性があるキッチンリフォームもまとめました。
この記事を読んで、自分に最も合ったキッチンリフォームを具体的に想像する参考にしてください。
目次
1.キッチンリフォームの成功事例ビフォーアフター【12選】
キッチンのレイアウト別にリフォーム成功事例を12個紹介します。
事例それぞれに、皆さんが感じているキッチンへの悩みの例とリフォームによって解決した結果をまとめました。自分の家と同じタイプのキッチンリフォーム例を見て、理想とするキッチンの参考にしてください。
1-1.壁付け→I型対面キッチン
悩みの例 | 壁付けが窮屈なのが悩みで、広々とさせたい |
---|---|
リフォームによって解決した結果 | 広い空間で家族の顔を見ながら調理が出来る対面キッチンになった |
壁付けキッチンの型に多い悩みは、なんといってもその窮屈さです。目の前に壁があるという圧迫感を解決したい、視界が悪いといった悩みを解決するには、I型対面キッチンがおすすめです。カウンターなどを設けたい方にもおすすめのタイプです。
壁付け→I型対面キッチン事例① 約139万
壁付けのキッチンから、食卓が見えるI型キッチンにリフォームしました。照明も増やし、明るい場所で料理と食事をすることが出来ます。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/206
壁付け→I型対面キッチン事例② 約154万
壁面のタイルも一緒にリフォームすることで、今風のおしゃれなキッチンに生まれ変わりました。コンロからIHに変更したのでお手入れも楽々です。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/323
1-2.壁付け→L型対面キッチン
悩みの例 | 壁付けが窮屈なのが悩みで、広々とさせたい |
---|---|
リフォームによって解決した結果 | 広い空間で家の様子も一望でき、収納力も抜群のキッチンになった |
先ほどと同じ壁付け型ですが、L型のキッチンはお子様がいる家庭におすすめです。広い視界で料理中でもお子様から目を離さずにいられます。また家族が多いとその分食器や調理道具も増えますが、それもカバーできるほど大容量の収納を備え付けることが出来ます。
壁付け→L型対面キッチン事例① キッチン以外も含むフルリフォームのため450万
以前とは倍近く差がある、大容量のL型キッチンにリフォームしました。レンジの置き場も増やした収納力抜群のキッチンは、利便性も大幅にアップしています。
出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=201
壁付け→L型対面キッチン事例② 約168万円
こちらは大幅に間取りを変更しているリフォームです。デザイン性も高く、キッチンの模様がリビングと調和しています。目の前の壁がなくなり、広い空間で料理が楽しめます。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/255
1-3.アイランドキッチン
悩みの例 | 壁が邪魔でキッチンが狭いので、広くさせたい |
---|---|
リフォームによって解決した結果 | 壁を撤去してキッチンだけでなくお部屋全体が広々とした |
元々の間取りの壁や柱が邪魔だと感じているなら、取り払ってしまって開放的なアイランドキッチンにしてしまうことがおすすめです。壁付け型キッチンからアイランドキッチンへのリフォームも可能です。開放的なアイランドキッチンはお部屋全体の雰囲気も大きく変わります。
アイランドキッチン事例① 約190万
閉鎖的な壁を取り除き、開放的なアイランドキッチンにリフォームしています。視界の妨げになる壁がなくなることで、お部屋が広くなったように感じます。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/1096
アイランドキッチン事例② 約200万
こちらも照明や間取りを変更して空間を一新しています。冷蔵庫を置くスペースも広くなり、作業スペースも大きくなりました。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/16990/
1-4.L型→I型キッチン
悩みの例 | 導線の確保が難しいので、動きやすくしたい |
---|---|
リフォームによって解決した結果 | カフェやバーカウンターのようなデザイン性が高いキッチンになった |
デザイン性を求めるなら、I型キッチンがおすすめです。お部屋が見渡せるすっきりとした印象が特徴的ですが、アイランドキッチンほど大きな工事は必要ありません。
L型→I型キッチン事例① 100万~300万未満
物置き場となっていたカウンターを取り払うことで動線がすっきりとしました。コンロ前の壁は透明なので、圧迫感がありません。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/27953/
L型→I型キッチン事例② 100万~300万未満
柱を取り除き、光の入る明るいキッチンになりました。間取りや外部分のカウンターはそのままですが、以前とは全く違ったキッチンに生まれ変わっています。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/17496/
1-5.キッチン入れ替え(位置やサイズはそのまま)
悩みの例 | 経年劣化で古くなったキッチンを安価で新しくしたい |
---|---|
リフォームによって解決した結果 | 古かったリフォームを一新したが間取りを変えていないためコストが抑えられた |
経年劣化でキッチンが古くなってしまって取り替えたいけど、デザインよりも価格を重視したい方には設備のみ入れ替えてしまうことがおすすめです。間取りを変更せずにキッチンだけ丸々取り替えることで価格をおさえられます。
キッチン入れ替え事例① 50万~100万未満
こちらは壁付けキッチンのままですが、キッチンの設備を丸々取り替えることで新品のようなキッチン空間になりました。シンク上に収納スペースも追加しており、利便性を追求しています。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/18470/
キッチン入れ替え事例② キッチン以外も含むフルリフォームのため760万
ダークブラウンのキッチンから、お部屋が広く見える明るい色のキッチンへリフォームしました。冷蔵庫と同じ銀色でそろえられており、スタイリッシュなイメージのキッチンになっています。
出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=157
1-6.キッチン入れ替え&タイルで装飾
悩みの例 | キッチンをデザイン性のあるものにしたいが、コストを抑えたい |
---|---|
リフォームによって解決した結果 | 安価にキッチンを模様替え出来た |
デザイン性にもこだわりたいけど安くリフォームしたいという方には、タイルなど簡易なリフォームがおすすめです。間取りを大きく変更したり最新型のキッチンにしたりしなければ基本的に価格は抑えることが出来ます。リメイクシートやタイルを使って簡単ながらもオシャレなキッチンにすることが出来ます。
キッチン入れ替え&タイルで装飾事例① 142万
元々のカウンターや収納設備を活かし、リメイクシートを張ってリフォームしています。大きな変更点はありませんが、以前とは違った爽やかな仕上がりになっています。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/839
キッチン入れ替え&タイルで装飾事例② 100万~300万未満
こちらはモザイクタイルのリメイクシートを壁に貼ることで以前よりもおしゃれな雰囲気の空間になっています。コンロ上のレンジフードとキッチンも雰囲気とマッチしたものへリフォームしました。
出典:https://freshhouse.co.jp/case/17615/
▼関連記事
2.キッチンリフォームの失敗例5つと防ぐためのポイント3つ
ここまでリフォームの成功事例を紹介しましたが、成功があればもちろん失敗してしまう事例もあります。
この章ではキッチンリフォームの失敗例と、それを防ぐためのポイントを紹介していきます。
自分がリフォームをする際は、失敗した例と対策方法を参考にして満足のいく形で成功させましょう。
2-1.キッチンリフォームの失敗例
失敗例①キッチンの高さが合わない
キッチンの作業台と自分の身長の相性を考えておらず、高さが合わないという失敗例があります。
キッチンの高さが合わないと腰を痛めたり食材を切る際にうまく力が入らなかったり水撥ねが多くなったりと、非常に不便になります。それを避けるためにキッチンの高さは正しい高さでリフォームしましょう。
キッチンの高さを求めるには、身長÷2+5の式を使うと良いとされています。
こちらの式を使って高さを求めるのが一般的ですが、不安であれば実際にショールームなどに足を運んでベストな高さを探してみましょう。
失敗例②ごみ箱や新しい家電を置く位置が無い
キッチンのリフォームの際家具や家電の置き場所を確保していないという失敗例もあります。
「冷蔵庫の位置の確保を忘れていた…」という例は少ないですが、意外と忘れがちなのがごみ箱の位置です。冷蔵庫は考えていたのにごみ箱を置くスペースを空けていなかった、という例は多々あります。
またそれだけでなく家電の買い替えによってスペースが足りなくなってしまった例もあります。買い替えを予定している人は現状の家電だけでなく、将来のことも考えてスペースを空けるようにしましょう。
失敗例③実際の作業スペースが狭い
まな板などを置くような実際の作業スペースが少ないという失敗例もあります。
コンロやシンクを広げたので作業スペースが小さくなり、かえって不便になってしまった…という事例です。
コンロやシンクが広いと便利なように感じますが、作業スペースが狭かったり台の上の収納が少なかったりすると、料理がしにくいです。そういったスペースとの兼ね合いも考えながらコンロ・シンクの大きさを決めましょう。
失敗例④短期間しか使わない設備を導入してしまった
せっかく新しい設備を導入したのに、短期間しか使用しなかったという失敗例もあります。
その失敗が起きがちな設備は床下収納です。床下収納を意外と使わなかったというご家庭も多く、リフォームが無駄になってしまいました。他にも、小さい子供対策でつけたチャイルドロックなどの設備が、子供が成長して数年後にはかえって邪魔になったという例もあります。
設備を新調する際は本当に必要なのか、何年も使い続けられるかを考えるようにしましょう。
失敗例⑤コストを抑えすぎて満足のいくキッチンにならなかった
価格ばかり見てしまって満足のいくキッチンにならなかったという失敗例もあります。
コストを意識しすぎるあまり、必要だった部分のリフォームにまで手が届かないなんてことは一番避けたいですよね。価格との兼ね合いもリフォームにおいて非常に重要ですが、機能性とのバランスも大事です。
本当にここは削ってよい設備なのか、逆にここは本当に必要なのかを一個ずつ確認していきましょう。
その他にもリフォームが逆に失敗になってしまった事例が多くあります。例えば、
・想像していたよりもキッチンが暗くなってしまった
・新しい天板にしたら汚れがとても目立つようになった
・デザイン性を意識しすぎるあまりキッチン全体が狭くなってしまった
など様々な失敗例が挙げられます。こういった多くの例から学んで自分のリフォームを成功させましょう。
2-2.キッチンリフォームの失敗を防ぐためのポイント
多くのキッチンリフォーム失敗例があることがわかりました。リフォームの失敗を避けるために様々な対策が必要です。
ここではその対策のための3つのポイントを紹介します。必ずやらなければいけないことではありませんが、失敗を防ぐために全部やっておくことがおすすめです。
ポイント①設備の優先順位を決める
まずはキッチンリフォームにおいて必要な設備の優先順位を決めましょう。優先順位を決めることで、コスト重視のために必要な設備まで削りすぎてしまったり、逆に必要のない設備を追加してしまったりすることを防げるからです。
自分の必要とする部分を正しくリフォームすることは、リフォームの成功へと直結します。
キッチンのリフォームにおけるオプションなどをリストにしたので、自分に当てはまるものをチェックしてください。そのうえでチェックしたものの中から優先順位を考えましょう。
必要なキッチンリフォーム内容チェックリスト
キッチン本体 |
|
---|---|
キッチン周り |
|
お手入れの楽さと子供の安全などを考えてIHにしたい、シンクが狭くて困っているので広くさせたい、キッチンに二人立っても大丈夫なくらい動線を広くするために間取り変更したいなど、優先すべきことは人によって様々です。
どうしてそうしたいのか、理由までしっかり考えることで設備の優先度が良く分かるようになります。失敗を防ぐためには、最初に必要な設備の優先度を考えるようにしましょう。
ポイント②ショールームや見学会に足を運ぶ
「こんなはずじゃなかった」を防ぐためにも、実際の設備を目にすることはとても大切です。カタログや図面だけでは正確なサイズ感や手触り、使用感はわからないからです。
キッチン台の高さの章でもお話ししましたが、実際に見なければわからないものや紙面だけで決めるには不安なものもあるはずです。
直接見て触ることで自分の理想との正確なすり合わせが可能になります。
ポイント③なるべく多くの失敗例を調べておく
インターネットで検索したり、リフォーム相談会で聞いたりして失敗例を多く把握しておきましょう。失敗を多く知っていれば、その分気を付けなければいけないことがはっきりとわかるからです。
失敗例を多く紹介しましたが、その中で「こんなことに注意しなければいけなかったんだ!」と気付いた例はありませんでしたか?
数ある失敗例から学ぶことで、その分満足のいくリフォームを行うための対策を把握できます。
3.マンションで出来ない可能性があるキッチンリフォームの例
マンションでリフォームをする際は必ず規約を確認しましょう。種類によってはリフォームが出来ない規約を管理会社が結んでいる可能性があるからです。
もしリフォームが可能であっても、大幅な間取り変更や工事が難しい場合があります。一戸建てと違ってマンションはスペースや元々の機能が限られてしまうので、制限されてしまうのです。
そこで、この章では出来ない可能性のあるマンションリフォームの一例を挙げていきます。
この章を読んで、特に出来ない可能性のあるリフォーム例に当てはまった人は、自宅では可能なのか必ず確かめてください。
・シンクの移動
マンションでは排水管の位置が決まっていることがあり、その場合だと排水管を移動させることが出来ません。その為キッチンの水回りの移動が難しく、シンクを移動させることが出来ない可能性があります。
・大幅なキッチンの移動
シンクの移動と同様、排水管の位置が決まっているとキッチン全体の移動もできません。もしもキッチン移動不可の構造であれば、レイアウトを変更せずにキッチンを丸ごと入れ替えるリフォーム等を行いましょう。
・吊り戸棚やレンジフードの追加
天井の高さが足りない場合、吊戸棚やレンジフードを新設出来ないことがあります。またレンジフードに必要な排気ダクトは、長すぎるとうまく機能しないことがあるため、新しく設置する場合は場所も考慮する必要があります。
・ガスからIHへの変更
マンションのような集合住宅だと電力不足のため、ガスコンロからIHへ変更できないことがあります。調理に必要な電力を供給することが出来ず、調理中にブレーカーが落ちてしまう可能性があるからです。
IHへの変更は人気なリフォームですが、そのような弊害がある可能性があるため自分の家でIHは使えるか電力会社との契約も含めて確認しましょう。
電力会社との契約は多くはA(アンペア)を単位としています。電子レンジもIHも使うとなれば20A、家族が複数人居て家電もIHも同時に使う場合は40Aが必要になります。
マンションのリフォームは一軒家よりも制限が多いですが、その中でも工夫すれば理想に近いリフォームを行うことは十分可能です。
先で紹介した失敗事例とそれを防ぐポイントも踏まえて、自宅に合ったリフォームを行いましょう。
▼関連記事
4.まとめ
キッチンのような使用頻度が高い場所が自分のお気に入りの空間になると、毎日の生活が楽しくなります。この記事にあった成功事例を参考にして失敗を防げば、自分に合った理想のキッチンリフォームが出来るはずです。キッチンのリフォームを行う際はここで読んだポイントや事例をぜひ参考にしてください。
(キッチンリフォームの関連記事)
その他関連記事
- キッチンリフォームを格安にするポイント!補助金や業者選び・施工例も
- キッチンは移動できる?リフォームの注意点・費用・業者の選び方
- キッチンをバリアフリーにリフォームするポイントや費用を解説
- 対面キッチンリフォームのメリット・デメリット|費用や事例も解説
- 【キッチン寸法の基本】最適な高さ・幅・奥行きで作業効率アップ
- キッチンリフォームの費用相場はいくら?費用を抑えるコツも解説
- アイランドキッチンのリフォーム費用・デメリットと対処法・注意点
- キッチンを移動するリフォームの費用と見積例・事例も紹介
- キッチンリフォームの業者選び|おすすめの依頼先やチェックポイントを解説
- アイランドキッチンの間取りと注意すべきポイントを完全解説
キッチンリフォームの費用と相場