玄関のリフォームをしたいけど、費用やどんな玄関ドアを選ぶべきか、玄関の拡張工事はできるのかなど、リフォームにあたっての疑問はありませんか?
玄関をリフォームすると言っても、施工範囲や目的はこのように幅があります。
- ドアのみを交換する
- 玄関の土間や収納も一緒にリフォームする
- 玄関の外回りも一緒にリフォームする
- 玄関を広げる・増築する
目的に合わせ、どんなリフォームをするかで費用が変わります。この記事では、それぞれの目的別に玄関リフォームを解説していきましょう。
リフォームの費用感やイメージが掴めるはずですので、玄関のリフォームを進めていく上で、ぜひ参考にしてください。
目次
1.玄関ドア交換リフォーム
玄関のドアを交換するリフォームを紹介します。
最新の玄関ドアは、断熱性能が高く、家の断熱性を上げるために窓と一緒に玄関ドアを交換するリフォームも多いです。
また、鍵がタッチ式やボタン式にできたり、防犯のためガラス部分が少なかったり、防火性能が高かったりと、飛躍的な進化をとげています。
1-1.ドア交換の費用
玄関ドアのリフォーム費用は20万から35万程度がリフォームをする方にとって平均的な価格帯となります。
価格の違いを生む大きな要因は、ドアのグレードによる価格差です。
玄関ドアのリフォームで、最も多い価格帯は次の表のようになっています。
ドアのグレード | 一般仕様 | 断熱仕様 |
---|---|---|
撤去処分費用 | 0.7~1.8万円 | 0.7~1.8万円 |
取付け費用 | 3.6~5.8万円 | 3.6~5.8万円 |
玄関ドア費用 | 12~25万円 | 17~30万円 |
合計 | 17~32万円 | 22~38万円 |
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/genkandoa-kakaku/
窓と同様に玄関も空気が出入りする箇所なので、断熱を考えるならば玄関は重要な箇所です。断熱効果を高めたドアは通常よりも5万程度高くなります。
また現在のドアのサイズに合わないものや、種類の違うドアと交換する場合は、別途工事費がかかります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
1-2.ドアの種類
玄関ドアを交換するのに、ドアの種類を選ぶ必要があります。玄関ドアは大きく分けて「開き戸」「引き戸」の2種類があります。
開き戸
引き戸と比べ断熱性が高く、最近は1日で簡単に取り付けることができるようになったため、手軽にリフォーム可能になりました。
<開き戸の種類>
片開きドア
集合住宅でよく利用され、狭いスペースにも設置しやすいのが特徴です。
親子ドア
大きさの異なる扉(親扉と子扉)が向かい合っている形のドアです。子扉は閉まっていることが多いのですが、大きな荷物を搬入する際は両方の扉を開放して荷物を楽にいれることが出来ます。
袖付き片開きドア
片開きドアに袖が組み合わさったタイプになります。袖に窓の付いたデザインも多く、光を取り入れることが出来るので、玄関が明るく開放的になるのが特徴です。
両開きドア
左右に同じ大きさのドアが2枚あるタイプの玄関ドアです。大きなドアになるので、ラグジュアリーな雰囲気になりますが、広い玄関スペースが必要になります。
引き戸
開閉が楽なので、高齢者に好まれます。また広い開口部が得られるため、車いすも通りやすくバリアフリーリフォームでよく取り入れられます。
<引き戸の種類>
引き違い扉
2枚の引き戸があり、左右にどちらでも開閉することができるタイプになります。一般的な住宅でよく見かけるタイプの扉です。
片引き扉
1枚の戸を左右に滑らせて開閉するタイプの扉で、開けた時に邪魔にならずすっきりとした印象になります。最近はモダンなデザインの商品が多くみられるようになりました。
両引込み扉
引用:https://www.reform-guide.jp/topics/genkandoa-kakaku/
扉自体を左右の壁側に引き込むタイプになります。玄関の開閉口を広く使うことが出来ます。
玄関ドアを引き戸にリフォームしようとお考えの方は、こちらの記事を参考にしてください。
2.玄関の収納リフォーム
玄関収納のリフォーム費用は、5~25万円という価格帯となっています。
玄関の収納リフォームには、以下の5タイプがあります。
- カウンター型収納
- 壁面収納
- 天袋・吊戸棚
- 土間収納
2-1.カウンター型と天袋を組み合わせた玄関収納
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/231
費用:7万円
2-2.オーダーメイドの壁面収納
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/233
費用:27万円
2-3.土間収納
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/414
土間収納は、土間の一角に設けたオープンな収納スペースです。
3.玄関の土間リフォーム
玄関の土間リフォームでよくあるものとして、このような工事があります。
- タイルの張り替え
- 土間の面積を広げる
3-1.タイルの貼り替え
土間のタイル貼り替え費用は、5~10万円になります。
玄関タイルの破損を張り替えで修復
※横にスクロールできます
出典:https://39reform.com/2022/06/08/玄関タイル張替/
費用:10万円
3-2.土間の面積を広げる
玄関の土間を広くする方法は、この2種類に分かれます。
- 玄関に隣接する部屋の一部を使って拡張する
- 廊下の面積を減らして拡張する
玄関タイルの破損を張り替えで修復
※横にスクロールできます
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1647
どの程度、部屋や廊下を壊すのかによって費用は大きく変わりますが、土間を広くする相場としては40~100万円となります。
4.玄関を広げる・増築リフォーム
玄関を広げる・増築リフォームの4つのパターンとそれぞれの費用相場をまとめました。
施工内容 | 費用 |
---|---|
既存の玄関を広くする | 30万円程度 |
既存の玄関を残して第二玄関を増築する | 25~30万円程度 |
既存の玄関を潰して新規玄関を増築する | 30~45万円程度 |
二階に玄関を増築する | 100~120万円程度 |
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/genkan-zouchiku/
ここでの費用はあくまで目安で、どこにどのくらいの面積の増築なのか、設置する玄関ドアは何を選ぶのか、などでかなり費用は異なります。
正確な金額は、実際に施工業者に現場を見てもらい、やりたいリフォームを伝えた上で見積もりを取って確認しましょう。
5.玄関のバリアフリーリフォーム
玄関のバリアフリーリフォームには以下のような工事があります。
- 引き戸にする
- 段差をなくす
- 滑りにくい素材のタイルにする
5-1.開き戸から引き戸にバリアフリーリフォーム
※横にスクロールできます
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/475
玄関を引き戸に変えるほか、手すりも付けて車いすでの生活に対応できるようにリフォームしました。
5-2.玄関ドアと外階段のバリアフリーリフォーム
- 玄関の段差に車いす用のスロープを設置
- 玄関の開口部を広げ、車いすが出入りできるように
※横にスクロールできます
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/823
6.玄関と一緒に駐車場や外まわりもリフォーム
玄関のリフォームと一緒に、駐車場やアプローチなど、玄関の外まわりも一緒にリフォームを考えられる方も多いです。
6-1.庭をコンクリートで舗装し駐車場にする
コンクリートはデザインの選択肢も豊富なため、玄関からのアプローチと一体化したおしゃれなデザインにすることができます。
6-2.2世帯住宅化にともなう玄関・アプローチの増設
費用:100万円~300万円未満
リフォーム内容:
- 玄関・アプローチの追加
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出典:https://freshhouse.co.jp/case/24834/
7.玄関リフォームで使える補助金
玄関は、家の外と中をつなぐ開口部で熱の出入りがしやすいため、断熱性を上げる玄関ドアのリフォームでは、補助金が使える可能性があります。
また、バリアフリー目的で開き戸から引き戸に変更するなどの場合も、補助金対象のリフォームになります。
以下は、2024年5月現在、玄関ドアリフォームで使える補助金をまとめたものです。
リフォームの目的 | 断熱 | 介護 | 性能向上 |
---|---|---|---|
玄関ドアのリフォームのみで申請可能 | |||
子育てエコホーム支援事業 | 〇 | × | △ |
先進的窓リノベ事業 | 〇 | × | △ |
介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度 | × | 〇 | × |
他のリフォームも必要 | |||
次世代省エネ建材支援事業 | 〇 | × | △ |
断熱リフォーム支援事業 | 〇 | × | △ |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 〇 | 〇 | △ |
※自治体の補助金制度は各自治体により異なりますが、「断熱」や「介護」のためのリフォームに対応しているものが多いです。
それぞれの制度について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
8.まとめ
玄関のリフォームについて総合的に解説しました。
ドアの交換のみであれば、約20万円~、1日でリフォームができます。
玄関を増築する、土間を拡張する、玄関の外まわりも工事するなどの場合は、したいリフォームや物件の状態によって費用がまちまちです。リフォーム会社に現地に来てもらい、見積もりを出してもらうのがいいでしょう。
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