早見表付き!玄関ドアリフォームで使える補助金6種類【2023年度】

「玄関ドアをリフォームしたい」

「補助金は使える?」

「申請はどうすればいい?」

こんな疑問を抱いている方は、きっとこの記事がお役に立てます。

玄関ドアのリフォームで使える補助金は以下5種類あります。

  • こどもエコすまい支援事業
  • 介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度
  • 次世代省エネ建材支援事業
  • 断熱リフォーム支援事業
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 各自治体の補助金・助成金制度

この記事では、どんな玄関ドアリフォームで補助金が使えるのかや、それぞれの補助金の内容や申請手順を解説します。

お得に玄関ドアをリフォームするために、ぜひ最後までお読みください。


1. 【目的別】玄関ドアリフォームで使える補助金

玄関ドアリフォームで使える補助金は、以下の2つのタイプに分かれます。

  • 玄関ドアのリフォームのみで申請可能
  • 他のリフォームもあわせて行うことが必要

また、玄関ドアのリフォームであっても、リフォーム内容によって使える補助金が違います。

それぞれの補助金がどんなリフォームに対応しているのかを一目で分かるように以下の表にまとめました。

<目的別・玄関ドアリフォームで使える補助金早見表>
 断熱介護性能向上
玄関ドアのリフォームのみで申請可能 
こどもエコすまい支援事業×
介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度××
他のリフォームも必要
次世代省エネ建材支援事業×
断熱リフォーム支援事業×
長期優良住宅化リフォーム推進事業

※自治体の補助金制度は各自治体により異なりますが、「断熱」や「介護」のためのリフォームに対応しているものが多いです。

ご自身の目的にあわせて、使える補助金制度が何かをチェックしてみて下さい。

1-1.断熱・省エネ目的

玄関ドアのリフォームに関する補助金で最も多いのが、断熱・省エネのためのリフォームです。

以下のようなリフォームが対象になります。

  • 断熱タイプの玄関ドアに交換する
  • 新たに断熱タイプの玄関ドアを設置する

リフォームの目的に合わせてそれぞれの補助金制度をチェックしてみましょう。

こどもエコすまい支援事業→ドアの断熱リフォームのみで利用可能

次世代省エネ建材支援事業→ドア以外の断熱改修もする場合に利用可能

断熱リフォーム支援事業→ドア以外の断熱改修もする場合に利用可能

長期優良住宅化リフォーム推進事業→ドア以外にも家全体の性能を上げる場合に利用可能

1-2.介護・バリアフリー目的

介護のための玄関ドアリフォームは、以下のような改修工事が対象になります。

  • バリアフリーのために玄関の開き戸を引き戸にする
  • 車いすや歩行器が通るのに玄関の開口を広くする

リフォームの目的に合わせてそれぞれの補助金制度をチェックしてみましょう。

介護保険の住宅改修費→ドアのバリアフリー化のみで利用可能

長期優良住宅化リフォーム推進事業→バリアフリーと同時に家全体の性能を上げる場合に利用可能

1-3.性能アップ目的

最新の玄関ドアは、鍵がタッチ式やボタン式だったり、防犯のためガラス部分が少なかったり、防火性能が高かったりと、飛躍的な進化をとげています。

これら最新ドアは、断熱性能も同時にそなわっているものが多いため、断熱ドアに改修し、オプションで鍵のタイプを変えるなどして対応できます。

防火タイプのドアも対象製品として登録されている補助金もあります。

リフォームの目的に合わせてそれぞれの補助金制度をチェックしてみましょう。

こどもエコすまい支援事業→ドアの交換のみで利用可能

次世代省エネ建材支援事業→ドアの交換と同時に家の一部を断熱改修する場合に利用可能

断熱リフォーム支援事業→ドアの交換と同時に家の一部を断熱改修する場合に利用可能

長期優良住宅化リフォーム推進事業→ドアの交換と同時に家全体の性能を上げる場合に利用可能


2.玄関ドアリフォームで使える補助金の内容

それぞれの補助金制度について詳しく解説します。

補助を受ける条件や、具体的な内容をご確認ください。

2-1.こどもエコすまい支援事業

特徴
  • 玄関ドアのリフォームでは断熱性の向上が目的
  • 補助額が合計5万円以上である必要がある
  • ドアのみの改修可能
対象リフォーム内容

以下いずれかの断熱・省エネ工事

  • 開口部の断熱改修(←玄関ドアリフォームはここに該当)
  • 外壁、屋根・天井 または 床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置
補助額

ドア(大):ZEHレベル 45,000円/箇所、省エネ基準レベル34,000円/箇所
 開戸:1.8m²以上
 引戸:3.0m²以上

ドア(小):ZEHレベル40,000円/箇所、省エネ基準レベル30,000円/箇所
 開戸:1.0m²~1.8m²未満
 引戸:1.0m²~3.0m²未満

最大の補助額:

30万円(工事の内容や属性に応じて最大60万円)

<子育て世帯または若者夫婦世帯>
・既存住宅を購入した場合:60万円
・上記以外:45万円
<一般世帯>
・既存住宅(安心R住宅に限る)を購入した場合:45万円
・上記以外:30万円

応募期間
2023年3月31日 ~ 予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)
対象者条件
こどもエコすまい事業者と契約している

参考:こどもエコすまい支援事業

申請の流れは「3.」で解説しています。

「こどもエコすまい支援事業」のリフォームで最大60万円の補助がもらえる!
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2-2.次世代省エネ建材支援事業

特徴
  • 「外張り断熱」「内張り断熱」「窓断熱」の3種類
  • 事業に登録されている製品を使用するリフォームが対象
  • 玄関ドアとすべての窓(防火・防風・防犯仕様)を改修することで上限150万円/戸の補助
  • 外壁全てを外張り断熱工法で改修(外張り断熱)、または室内を断熱パネル等を用いて断熱改修(内張り断熱)した場合、玄関ドア改修も補助対象となる
対象リフォーム内容

<外張り断熱>

必須製品:断熱材(外壁)

任意製品:玄関ドア、窓、断熱材(天井/床)など

<内張り断熱>

必須製品:断熱パネル※1、潜熱蓄熱建材※2

任意製品:玄関ドア、断熱材、窓(防火・防風・防犯)など

<窓断熱>

必須製品:窓(防火・防風・防犯)、玄関ドア

任意製品:断熱パネル、潜熱蓄熱建材、断熱材、調湿建材

補助額

補助対象経費の1/2

<外張り断熱>※戸建てのみ

1~4地域:400 万円/戸(上限額)
5~8地域:300 万円/戸(上限額)

<内張り断熱>

戸建て:
200万円/戸(上限額)
20万円/戸(下限額)

集合住宅:
125万円/戸(上限額)
20万円/戸(下限額)

<窓断熱>※戸建てのみ

150万円/戸(上限額)

応募期間

一次公募:2023年5月8日(月)~2023年8月25日(金)17:00締切
二次公募:2023年9月4日(月)~2023年11月30日(木)17:00締切

※公募期間中でも事業規模満額に達した場合は公募終了

対象者条件
戸建住宅または集合住宅の所有者・所有予定者、
または賃貸住宅の所有者(個人・法人どちらでも可)

※1断熱パネル: 高性能な断熱材と下地となるボードが一体となったパネルで、簡単に必要な箇所だけ断熱性を高めることができる。

※2潜熱蓄熱建材: 17℃~28℃の温度帯の熱を吸収・放出する物質を組み込んだ建材。室内温度の変動を抑えられるため、季節を問わず快適な室内空間が維持できる。

参考:令和5年度 次世代省エネ建材の実証支援事業(一般社団法人SII)

申請の流れは「3.」で解説しています。

【最大400万円支給】次世代省エネ建材の実証支援事業
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2-3.断熱リフォーム支援事業

特徴

家全体の省エネ効果が15%以上見込まれる断熱リフォーム、または居間を高性能な窓を用いて断熱リフォームが対象

対象リフォーム内容

<トータル断熱>
15%以上の省エネ効果が見込まれる改修率を満たす高性能建材(断熱材・窓・ガラス)を使用した断熱リフォーム

〇対象となる製品:高性能建材(断熱材、窓、ガラス+玄関ドア)、家庭用蓄電システム等

<居間だけ断熱>
居間に高性能建材(窓)を用いた断熱リフォーム

〇対象となる製品:高性能建材(窓+玄関ドア)、家庭用蓄電システム等

補助額

補助対象経費の1/3

戸建て住宅:120万円/戸(玄関ドア5万円を含む)

集合住宅(個別):15万円/戸(玄関ドア5万円を含む)

集合住宅(全体):15万円/戸(玄関ドア5万円を含む)

応募期間

令和5年3月20日(月)~令和5年6月16日(金)※受付終了
令和5年6月23日(金)~令和5年8月10日(木)

※公募期間中でも事業規模満額に達した場合は公募終了

対象者条件
  • 戸建住宅または集合住宅の所有者・所有予定者、または賃貸住宅の所有者(個人・法人どちらでも可)
  • 集合住宅全体の場合は、管理組合等の代表者、賃貸住宅の所有者(個人・法人どちらでも可)

申請の流れは「3.」で解説しています。

【2023年度】断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)を全解説!
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2-4.長期優良住宅化リフォーム

特徴

「長期優良住宅化リフォーム」とは、国が定める“長く住み続けられる家かどうか”という一定の基準をクリアするようリフォームすることです。評価基準は2段階あり、評価基準が厳しくなるにつれ補助額も上がります。

長期優良住宅評価基準
引用:令和5年度長期優良住宅化リフォーム推進事業について

  • 事前にインスペクションを受け、指摘された箇所は改修する必要がある (インスペクション:住宅の劣化状況、欠陥の有無など専門家による住宅診断)

  • 補助対象工事費用の1/3、上限100万円〜250万円(評価基準により変動)

    対象リフォーム内容

    住宅性能向上のリフォーム

    (耐震性、省エネ、耐久性)

    • ユニットバスへの取り換え
    • 高断熱浴槽の設置
    • 内窓や手すりの設置
    • 高効率給湯器(エコキュートなど)への取り換え
    • 節水トイレへの取り換え
    • 玄関断熱ドア設置(←ここに該当)

    など

    補助額