「玄関ドアをリフォームしたい」「補助金は使える?」「申請はどうすればいい?」
こんな疑問を抱いている方は、きっとこの記事がお役に立てます。
玄関ドアのリフォームで使える補助金は以下7種類あります。
この記事では、どんな玄関ドアリフォームで補助金が使えるのかや、それぞれの補助金の内容や申請手順を解説します。
お得に玄関ドアをリフォームするために、ぜひ最後までお読みください。
1. 【目的別】玄関ドアリフォームで使える補助金
玄関ドアリフォームで使える補助金は、以下の2つのタイプに分かれます。
- 玄関ドアのリフォームのみで申請可能
- 他のリフォームもあわせて行うことが必要
また、玄関ドアのリフォームであっても、リフォームの目的や内容によって使える補助金が違います。
それぞれの補助金がどんなリフォームに対応しているのかを一目で分かるように以下の表にまとめました。
リフォームの目的 | 断熱 | 介護 | 性能向上 |
---|---|---|---|
玄関ドアのリフォームのみで申請可能 | |||
子育てエコホーム支援事業 | 〇 | × | △ |
先進的窓リノベ事業 | 〇 | × | △ |
介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度 | × | 〇 | × |
他のリフォームも必要 | |||
次世代省エネ建材支援事業 | 〇 | × | △ |
断熱リフォーム支援事業 | 〇 | × | △ |
長期優良住宅化リフォーム推進事業 | 〇 | 〇 | △ |
※自治体の補助金制度は各自治体により異なりますが、「断熱」や「介護」のためのリフォームに対応しているものが多いです。
ご自身の目的にあわせて、使える補助金制度が何かをチェックしてみて下さい。
1-1.断熱・省エネ目的
玄関ドアのリフォームに関する補助金で最も多いのが、断熱・省エネのためのリフォームです。
以下のようなリフォームが対象になります。
- 断熱タイプの玄関ドアに交換する
- 新たに断熱タイプの玄関ドアを設置する
1-2.介護・バリアフリー目的
介護のための玄関ドアリフォームは、以下のような改修工事が対象になります。
- バリアフリーのために玄関の開き戸を引き戸にする
- 車いすや歩行器が通るのに玄関の開口を広くする
1-3.性能アップ目的
最新の玄関ドアは、鍵がタッチ式やボタン式だったり、防犯のためガラス部分が少なかったり、防火性能が高かったりと、飛躍的な進化をとげています。
これら最新ドアは、断熱性能も同時にそなわっているものが多いため、断熱ドアに改修し、オプションで鍵のタイプを変えるなどして対応できます。
防火タイプのドアも対象製品として登録されている補助金もあります。
2.玄関ドアリフォームで使える補助金の内容
それぞれの補助金制度について詳しく解説します。
補助を受ける条件や、具体的な内容をご確認ください。
2-1.子育てエコホーム支援事業
特徴 |
---|
|
対象リフォーム内容 |
以下いずれかの断熱・省エネ工事
|
補助額 |
ドア(大):ZEHレベル 49,000円/箇所、省エネ基準レベル37,000円/箇所 ドア(小):ZEHレベル43,000円/箇所、省エネ基準レベル32,000円/箇所 最大の補助額: 20万円~60万円(対象者や既存住宅購入の有無などに応じて上限額が変動) |
応募期間 |
2024年4月2日~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)※2023年11月2日以降に着工、2024年12月31日までに工事を完了しているリフォームが対象 |
対象者条件 |
子育てエコホーム支援事業者と契約している |
公式サイト:子育てエコホーム支援事業
申請の流れは「3.」で解説しています。
2-2.先進的窓リノベ事業
特徴 |
---|
|
対象リフォーム内容 |
|
補助額 |
ドア交換(カバー工法):~220,000円/箇所 ※ドアの大きさによって補助上限額が異なります。 最大の補助額: 200万円/戸 |
応募期間 |
2024年3月29日〜遅くとも2024年12月31日 ※2023年11月2日以降に着工しているリフォームが対象 ※集合住宅の一括申請は、2024年5月中に開始を予定 |
対象者条件 |
窓リノベ事業者と契約している |
公式サイト:先進的窓リノベ事業
申請の流れは「3.」で解説しています。
2-3.次世代省エネ建材支援事業【未公募】
下記の内容は2023年度の情報となります。次世代省エネ建材支援事業の2024年度の情報は未だ発表されていません(3月5日時点)。
特徴 |
---|
|
対象リフォーム内容 |
<外張り断熱> 必須製品:断熱材(外壁) 任意製品:玄関ドア、窓、断熱材(天井/床)など <内張り断熱> 必須製品:断熱パネル※1、潜熱蓄熱建材※2 任意製品:玄関ドア、断熱材、窓(防火・防風・防犯)など <窓断熱> 必須製品:窓(防火・防風・防犯)、玄関ドア 任意製品:断熱パネル、潜熱蓄熱建材、断熱材、調湿建材 |
補助額 |
補助対象経費の1/2 <外張り断熱>※戸建てのみ 1~4地域:400 万円/戸(上限額) <内張り断熱> 戸建て: 集合住宅: <窓断熱>※戸建てのみ 150万円/戸(上限額) |
応募期間 |
一次公募:2023年5月8日(月)~2023年8月25日(金)17:00締切 ※予算額上限に達したため、2023年9月28日をもち二次公募の受付は終了。 |
対象者条件 |
戸建住宅または集合住宅の所有者・所有予定者、 または賃貸住宅の所有者(個人・法人どちらでも可) |
※1断熱パネル: 高性能な断熱材と下地となるボードが一体となったパネルで、簡単に必要な箇所だけ断熱性を高めることができる。
※2潜熱蓄熱建材: 17℃~28℃の温度帯の熱を吸収・放出する物質を組み込んだ建材。室内温度の変動を抑えられるため、季節を問わず快適な室内空間が維持できる。
公式サイト:令和5年度 次世代省エネ建材の実証支援事業(一般社団法人SII)
申請の流れは「3.」で解説しています。
2-4.断熱リフォーム支援事業
特徴 |
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|
対象リフォーム内容 |
<トータル断熱> 〇対象となる製品:高性能建材(断熱材、窓、ガラス+玄関ドア)、家庭用蓄電システム等 <居間だけ断熱> 〇対象となる製品:高性能建材(窓+玄関ドア)、家庭用蓄電システム等 |
補助額 |
補助対象経費の1/3 戸建て住宅:120万円/戸(玄関ドア5万円を含む) 集合住宅(個別):15万円/戸(玄関ドアも改修する場合は上限20万円/戸) |
応募期間 |
一次公募:令和6年1月24日(水)~令和6年3月1日(金) ※公募期間中でも事業規模満額に達した場合は公募終了 |
対象者条件 |
戸建住宅または集合住宅の所有者・所有予定者、または賃貸住宅の所有者(個人・法人どちらでも可) |
公式サイト:既存住宅における断熱リフォーム支援事業
申請の流れは「3.」で解説しています。
2-5.長期優良住宅化リフォーム推進事業【未公募】
下記は2023年度の情報です。長期優良住宅化リフォーム推進事業の2024年度の情報は未だ発表されていません(3月5日時点)。
特徴 |
---|
「長期優良住宅化リフォーム」とは、国が定める“長く住み続けられる家かどうか”という一定の基準をクリアするようリフォームすることです。評価基準は2段階あり、評価基準が厳しくなるにつれ補助額も上がります。
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対象リフォーム内容 |
住宅性能向上のリフォーム (耐震性、省エネ、耐久性)
など |
補助額 |
単価積み上げ方式で積み上げた額、または実際の工事費用の1/3(少ない方) 補助額上限: ※()内は、「40歳未満の若者世帯の工事」、「18歳未満の子どもがいる子育て世帯の工事」、「三世代同居のための工事」、または「既存住宅購入者の工事」の場合の上限金額 |
応募期間 |
<住宅登録※期間>令和5年4月7日(金)~令和5年12月15日(金) ※住宅登録:リフォームする住宅の所有者や所在地等を登録すること。工事を始める前に登録をする必要があります。 |
対象者条件 |
戸建て・集合住宅(専用部)所有者、または賃貸住宅管理者 |
その他の条件 |
・戸建住宅:55㎡以上 ・共同住宅:40㎡以上 ・新耐震基準の住宅(昭和56年6月以降に着工した住宅) ・新築後10㎡以上の増築をしていない |
申請の流れは「3.」で解説しています。
公式サイト:令和5年度・長期優良住宅化リフォーム推進事業 概要資料
2-6.介護保険の住宅改修費
特徴 |
---|
|
対象リフォーム内容 |
①手すりの取り付け ②段差の解消 ③滑り防止等のための床材変更 ④引き戸等への扉の取替え(←ここに該当) ⑤洋式便器等への便器の取替え ⑥上記の各工事に付帯して必要となる工事 |
補助額 |
対象工事費用(上限20万円)の7~9割 最大18万円 |
応募期間 |
通年 |
対象者条件 |
要支援または要介護認定されている ※以下の場合再度利用可能 |
申請の流れは「3.」で解説しています。
以下の記事もご参考ください。
2-7.各地方自治体の補助金
地方自治体の住宅リフォーム補助金・助成金は、主に「耐震」、「バリアフリー」、「エコ・省エネ」に関連したリフォームに対して補助額が設定されています。
それぞれの自治体によって内容や条件が異なるため、お住まいの役所に相談してみましょう。
▼こちらのサイトでは地域の住宅リフォームに関する補助金・助成金制度を検索できます。
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
申請の流れは以降で解説しています。
3.玄関ドアリフォームの補助金申請フロー
補助金の内容は分かったが、実際どう申請すればいいの?という疑問にお答えします。
リフォームにおける補助金の申請は業者が行うものも多く、その場合補助事業に登録している業者でないとできないので注意が必要です。
3-1.子育てエコホーム支援事業/先進的窓リノベ
申請者 | 事業者登録をしている施工業者 |
---|---|
申請のタイミング | 工事前 |
申請の流れ |
住宅省エネ支援事業者のホームページで対象事業者を探す ↓ 住宅省エネ支援事業者と契約を結ぶ ↓ リフォーム工事に着手する ↓ 施工業者が書類を取りまとめて補助金の交付申請をする |
申請に必要な書類 |
|
3-2.次世代省エネ建材支援事業
申請者 | 発注者 |
---|---|
申請のタイミング | 契約・工事前 |
申請の流れ |
公募期間中に交付申請 ↓ 交付決定通知後、契約・着工(通知前に着工してしまうと失効するので注意!) ↓ 工事完了 ↓ 実績報告書を期限内に提出 ↓ 交付額確定・入金 |
申請に必要な書類 |
SIIホームページより「申請様式」をダウンロードし必要な書類を作成 |
3-3.断熱リフォーム支援事業
申請者 | 発注者 |
---|---|
申請のタイミング | 契約・工事前 |
申請の流れ |
公募期間中に交付申請 ↓ 交付決定通知後、契約・着工(通知前に契約・発注・着工してしまうと対象になりません) ↓ 工事完了 ↓ 実績報告書を期限内に提出 ↓ 交付額確定・入金 |
申請に必要な書類 |
公式ホームページより「様式集」から必要書類様式をダウンロードし作成 |
3-4.長期優良住宅化リフォーム
申請者 | 事業者登録をしている施工業者 |
---|---|
申請のタイミング | 工事前 |
申請の流れ |
事業者登録している業者に依頼、または依頼する業者に事業者登録してもらう ↓ インスペクションの実施、結果に基づきリフォーム工事内容の決定 ↓ 住宅登録 ↓ 交付申請 ↓ 交付決定 ↓ 着工 ↓ 完了実績報告 ↓ 現地検査 ↓ 交付額確定 ↓ 補助金支払い、発注者に還元 |
3-5.介護保険の住宅改修費
申請者 | 工事発注者(ケアマネージャーと協力) |
---|---|
申請のタイミング | 工事前 |
申請の流れ |
ケアマネージャーに相談 ↓ 施工業者とプラン確認、契約(ケアマネージャー同席) ↓ 市区町村に事前申請 ↓ 着工・完工 ↓ 施工業者に工事費の支払い ↓ 市区町村に支給申請 ↓ 支給 <事前申請に必要な書類> 申請書、工事見積書、図面や工事前写真等 <支給申請に必要な書類> 支給申請書、領収書、工事前後の図面や写真等 |
申請に必要な書類 |
<事前申請に必要な書類> 申請書、工事見積書、図面や工事前写真等 <支給申請に必要な書類> 支給申請書、領収書、工事前後の図面や写真等 |
3-6.各地方自治体の補助金
申請者 | 工事発注者(工事を請け負う業者が代理申請可能な場合もある) |
---|---|
申請のタイミング | 工事前が一般的 |
申請の流れ | 各自治体によって違うため、お住まいの地域の役場で確認しましょう。 |
4.補助金を使って玄関ドアリフォームする場合の業者選び
3.申請フローで解説したように、利用する補助金の種類によっては、施工業者側が申請するものがあります。
そうでなくても、補助金申請は業者と上手に連携して進める必要があるため、補助金を使うリフォームは業者選びが非常に重要になってきます。
以下3つの業者選びのポイントを確認しましょう。
- 補助金を使ったリフォーム経験がある業者
- レスポンスが早い業者
- バリアフリーリフォームは実績のある業者
4-1.補助金を使ったリフォーム経験がある業者
補助金申請は、主に自分で申請手続きをする場合でも、提出書類には業者側に作成してもらうものもあります。
業者側が申請手続きをする場合は、確実に申請経験のある業者を選ぶ方が良いでしょう。
また、補助金を使ったリフォームの経験がある業者は一連の流れを把握しているため、申請をしてから交付確定通知が来るまで着工が出来ないことや、工事前の写真を撮影すること等も、こちらがお願いをしなくても頭に入っています。
リフォーム会社紹介サービスをしている「リフォームガイド」は、補助金活用のリフォームに対応しているリフォーム会社をご紹介しています。
「補助金を使ってリフォームしたい」という旨をお伝えいただければ、そのような会社をお探ししてご紹介します。ぜひお気軽にご相談ください。
※お住まいのエリアによっては、ご希望のリフォーム会社がご紹介できない可能性もあります。あらかじめご承知おきくださいませ。
ご相談方法は、以下のフォームを送信していただくか、フリーダイヤルでお問い合わせください。
4-2.レスポンスが早い業者
補助金申請を伴うリフォームは、提出する書類の作成依頼や、工事のスケジュールなど、業者との連携がなくてはならないものです。
できるだけレスポンスが早い業者を選ぶようにしましょう。
見積もりをお願いする段階で、レスポンスの速さを意識してみてください。
4-3.バリアフリーリフォームは実績のある業者
バリアフリーリフォームの場合は、バリアフリーリフォームの実績のある会社を選ぶことをおすすめします。
ケアマネージャーを介してリフォームプランは作成しますが、やはり施工者側も一定の介護リフォームの知識があると安心です。
5.まとめ
玄関ドアリフォームで使える補助金を紹介しました。
それぞれの補助金によって、対象となるリフォームや要件が異なります。
ご自身の目的にあった補助金制度が見つかりましたら、パートナーとなるリフォーム会社を探しましょう。
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その他リフォームの補助金・助成金に関してはこちらの記事も参考にしてください。
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