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スケルトンリフォームがわかる!マンションも戸建ても徹底解説

スケルトンリフォームがわかる!マンションも戸建ても徹底解説

「スケルトンリフォームって、いったいどんなリフォーム?」

「スケルトンにすると普通のリフォームよりも良いことがあるの?」

このようにお考えではありませんか?

スケルトンリフォームとは、骨組みだけを残して住宅を解体し、内装・外装をすべて新しく作り直すリフォームのことをさします。

一般的なリフォームに対して、スケルトンリフォームは

  • 内装のカスタマイズが自由自在
  • 耐震・断熱性アップで安心
  • 建物の面積はそのままでリフォーム可能

のようなメリットがあります。

また、スケルトンリフォームをする際には

  • スケルトンリフォームできない物件もある
  • 工期が長い
  • スケルトンにするまで耐震補強が必要かわからない場合もある

といったデメリットも存在します。

こちらの記事では、スケルトンリフォームにまつわる基本的な情報をわかりやすく解説しています。

スケルトンリフォームの費用相場や実際に行われた施工事例など詳しくご紹介していますので、ご自身のリフォームにぜひ役立ててください。

最後までじっくり読むことで、あなたに必要なリフォームがスケルトンリフォームであるかどうかわかります。

1.スケルトンリフォームとは?

ここでは、スケルトンリフォームとは何なのか?について解説していきます。

スケルトンリフォームは、通常のリフォームとは異なり、骨組み以外のすべての箇所を作り直す比較的大規模な工事になります。

以下は、戸建てとマンションのスケルトンリフォームについてそれぞれ解説しています。

1-1.戸建てのスケルトンリフォーム

戸建てのスケルトン状態

戸建てのスケルトンリフォームの場合、内装と外装はすべて壊して基礎・骨組みだけ残し、一から内装・外装を作り直します。

1-2.マンションのスケルトンリフォーム

マンションのスケルトンリフォームでは、外装は共用部で工事ができないため、間仕切りや水回り設備などの内装をコンクリートが見える状態までに解体・撤去し、一から作り直します。

外装まで作り変える必要がない分、戸建てのスケルトンリフォームに比べて費用が安く済みます。

マンションのスケルトン状態

1-3. 「フルリフォーム」「リノベーション」との違いは?

「フルリフォーム」「リノベーション」との違い

「スケルトンリフォーム」は、「建物の柱などの構造部のみ残し、それ以外の部分を新しくするリフォーム」で、フルリフォームやリノベーションの方法の一つになります。リノベーションは、家の間取りから大幅に変える大規模なリフォームになるため、リノベーションとスケルトンリフォームはほぼ同義で使われることも多いです。

一方、フルリフォームに明確な定義はないため、スケルトンにまでせず表面的な改装(水回りの交換・内装貼り換え)だけでもフルリフォームと言うことがあります。

2.スケルトンリフォームの費用相場は?

こちらではスケルトンリフォームにかかる相場費用について解説しています。

坪数別に費用相場をまとめていますので、ご自身の住まいと照らし合わせながら確認してみてください。

2-1.戸建てのスケルトンリフォームの費用

【坪数別戸建てスケルトンリフォーム費用】

物件の大きさ 費用(単位:万円)
延べ坪(建物各階の床面積の合計) 20坪(66㎡) 1000~1400
25坪(82.5㎡) 1200~1600
30坪(99.9㎡) 1350~1800
40坪(132㎡) 1600~2100
50坪(165㎡) 1900~2500

※木造軸組み工法の建物の場合
※税別

木材等材料費や職人への手間賃は延べ坪に比例するため、延べ坪が大きくなればなるほど費用も上がります。

2-2.マンションのスケルトンリフォームの費用

マンションのスケルトンリフォームでは、

  • 物件の大きさ
  • デザインや材質のグレード

でかかる費用が変わります。

【マンションのスケルトンリフォーム費用】

大きさ デザインや材質のグレード(単位:万円)
ミドルグレード ハイグレード
50㎡ 500~600 600~750
60㎡ 600~720 720~900
70㎡ 700~840 840~940
80㎡ 800~960 960~1020

(参考)2LDKは50~60㎡、3LDKは70~80㎡ほどの大きさ

マンションのスケルトンリフォームでは、少なくとも500万円ほど、物件が大きくハイグレードな材質のものを使用したい場合には1000万円を超えることもあります。

関連記事:【事例付】スケルトンリフォームの費用徹底解説!費用を抑える方法も

3.スケルトンリフォームのメリットとは?

ここからは、スケルトンリフォームのメリットをご紹介していきます。

スケルトンリフォームは、基礎と骨組み以外のすべてを解体して行う工事のため、通常のリフォームに比べて自由度が高く、耐震・断熱に関する工事も行うことができ、安心で理想の詰まった住まいづくりが可能です。

スケルトンリフォームは多額の費用がかかるため、おすすめされたけれど迷っている…という方も、ぜひ一度検討してみてください。

3-1.内装のカスタマイズが自由

スケルトンリフォームの最大の魅力は、内装が自分の好みに自由にカスタマイズできることです。

スケルトンリフォームであれば、壁や配管などの大胆な配置変更が可能で、家族編成やライフスタイルに合わせて間取り設計ができます。

内装のみのリフォームでも間取り変更は可能ですが、床の解体は行われないため水回りの移動が難しく、思い通りの間取りにできない場合があります。

内装をすべて自分の思い通りに作り変えたい!という方には、スケルトンリフォームがおすすめです。

3-2.耐震・断熱性アップで安心

スケルトンリフォームで内装・外装をすべて取り壊した場合、耐震性・断熱性を高める工事が可能となります。

特に、昭和56年以前に建てられた戸建て住宅は、現在の新耐震基準に適合していないため、内装のみのリフォームでは倒壊の恐れがあります。

また、築古物件の場合は壁や天井裏に断熱材が入っていないことが多く、改善のためには断熱工事が必要になります。

耐震性を高めることでもしもの時に安心でき、断熱対策をすることによって光熱費削減にも繋がります。

リフォームを検討している物件の耐震性・断熱性が気になる…という方は、スケルトンリフォームでお悩みを解決できます。

3-3.建物の面積はそのままでリフォーム可能

戸建ての場合、再建築不可の物件や建て替えによって面積を小さくしなければならない物件が存在します。

狭い道路に面した古い物件(特に東京23区)の中には、防災の観点から非常時に車両が通行できるよう、建て替え時に現在の基準に合わせて面積を小さくしなければいけないものも存在します。

具体的には、4m未満の道路に接する戸建てを建て替える場合、道路中心線から2mまで敷地を後退させる必要があり、建築可能な面積が大幅に減ってしまいます。

4m未満の道路に接する戸建ての場合敷地が小さくなる

スケルトンリフォームであれば、現行の建築基準法の適用を受けません。面積はそのままでリフォームが可能なため、新築同様の仕上がりにすることができます。

敷地の広さをなるべく保ったままリフォームしたいという方には、スケルトンリフォームがおすすめです。

4.スケルトンリフォームにはこんなデメリットもある

ここでは、スケルトンリフォームのメリットについて紹介します。

3.ではスケルトンリフォームをする際のメリットについて様々紹介しましたが、スケルトンリフォームならではのデメリットも存在します。

4-1.工事に制限のある物件もある

建物の構造によっては、工事に制限のある物件もあります。

そのため、リフォームする物件がどのような構造なのか事前に確認する必要があります。

マンションには「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があり、それぞれで建物を構成するものが異なります。

ラーメン構造は、建物を垂直方向に走る「柱」と水平方向にかけられた「梁」で建物を構成しています。

一方、壁式構造は床・壁・天井の面6枚で建物を構成しています。こちらの構造では、撤去が困難な厚い耐力壁があるため、間取りが制限されます。

壁式構造

また、戸建ての場合も床・壁といった面を組み立てて建物を支える「2×4工法」「プレハブ工法」の物件は間取り変更に制限があります。

ツーバイフォー工法

どこまでスケルトンリフォームが可能なのかは建築士やリフォーム会社に必ず相談するようにしましょう。

4-2.工期が長い

スケルトンリフォームは一般のリフォームに比べて大規模な工事になるため、工期も長くなります。

【リフォーム工期比較】

  通常の全面リフォーム スケルトンリフォーム
戸建て 1~3カ月 3カ月以上
マンション 1~1.5カ月 2~3カ月

スケルトンリフォームの際には必ず余裕のあるスケジュールを立て、工期をリフォーム会社に確認するようにしましょう。

4-3.スケルトンにするまで必要どうかわからない工事もある

建物の基礎や柱部分など、普段目に見えない箇所は、解体するまでどのような工事が必要かわからない場合もあります。

また、解体してから見つかった劣化は、追加で補修工事を行わなければならず、費用もかさみます。

もともとのリフォーム予算をオーバーすることも十分に考えられますので、余裕を持った予算で検討するようにしましょう。

関連記事:【プロが教える】スケルトンリフォームのデメリットをすべて解説!

5.スケルトンリフォーム施工事例

この章では、いくつかのスケルトンリフォームの施工事例をかかった費用もあわせてご紹介します。

スケルトンリフォームの費用感がわかるとともに、間取りやデザインも参考にしていただけます。

クリック/タップで各事例に飛びます↓↓↓

5-1 戸建てのスケルトンリフォーム事例

5-2 マンションのスケルトンリフォーム事例

5-1 戸建てのスケルトンリフォーム事例

◆ケース①/二世帯住宅から一世帯住宅へのスケルトンリフォーム

築年数 20年
施工費 1922万円
掲載施工箇所 リビング、キッチン、浴室、トイレ、洗面室、玄関、外装

<間取り図>

戸建てのスケルトンリフォーム事例①

<リビング>

和室を取り込むことによって、空間にゆとりのあるリビングが実現しました。床・壁も一新され、家族のコミュニケーションが弾む明るい雰囲気に仕上がっています。

<キッチン>

壁付けで窮屈な印象のキッチンは、対面式になり料理中でも会話を楽しめるようになりました。キッチン設備も最新のものに変わり、食洗器も使用できるようになっています。

<浴室>

昔ながらの装飾のタイルが印象的でしたが、青と白のコントラストが際立つスタイリッシュな空間に仕上がりました。浴槽もゆとりのあるユニットバスになり、足を伸ばしてお風呂の時間が楽しめそうです。

<トイレ>

一階と二階に一つずつ設置されたトイレは、それぞれのニーズに合わせてリフォームされました。一階はバリアフリーを意識した広さ・手すりの設置を行ったほか、二階では収納スペースの確保が実現されています。

<洗面室>

トイレと同様二つ設置されていた洗面室も、それぞれ設備を一新し、清潔感のある空間に仕上がりました。三面鏡の裏には収納スペースがあり、洗面台がものであふれることもなくなりました。

<玄関>

限られたスペースを活用し、大量に靴を収納できるようにしました。収納棚も白に統一されており、すっきりとした見た目に仕上がっています。

<外装>

外装は屋上の防水や玄関ポーチの段差解消などを行い、利便性を意識した仕上がりになりました。高級感あふれる玄関ポーチがアクセントになっています。

出典:二世帯住宅から一世帯住宅へスケルトンリノベーション|リフォーム施工事例 (8044.co.jp)

◆ケース②/二階建てをスケルトンリフォームで平屋へ

築年数 30年
施工費 2400万円
掲載施工箇所 リビング、玄関、浴室、洗面室、トイレ、外装

<間取り図>

戸建てのスケルトンリフォーム事例②

<リビング>

 

築古で細かく区切られた間取りでは窮屈感があったので、LDKは3つの部屋をつなげて広々とした仕上がりになりました。視界が開けたゆとりの感じられる空間になっています。

<玄関>

スリッパや靴の散らばりやすい玄関でしたが、壁付けに大きな収納を設置したことにより解消されました。ドアは網目状に太陽光が差し込むようになっており、玄関に明るい印象をもたらしています。

<浴室>

容積が小さく窮屈な浴槽は最新のユニットバスに新調され、足を伸ばしてくつろげる広さになりました。深いブラウンの壁が落ち着いた雰囲気を実現しています。

<洗面室>

生活導線を意識し、洗面台とランドリースペースを隣接しました。以前よりも大きな鏡が設置され、身支度が快適にできるようになっています。

<トイレ>

男性用と男女共用のトイレ二種類が設置されていましたが、男女共用一種類に変更しゆとりのある空間に仕上げました。温水洗浄機能が付いており使いやすさも向上しています。

<外装>

昔ながらの瓦屋根から一変し、モダンでさわやかな見た目に仕上がりました。二階建てから平屋への減築でしたが、基礎補強工事を行い、安心して住める家になりました。

出典:2階建の戸建をスケルトンリフォームで平屋へ|リフォーム施工事例 (8044.co.jp)

◆ケース③/LDKから外装までスケルトンリフォームで一新

築年数 30年
施工費 1995万円
掲載施工箇所 キッチン、浴室、洗面室、トイレ、階段、外装、エクステリア

<間取り図>

戸建てのスケルトンリフォーム事例③

<キッチン>

キッチンは独立タイプのものから対面式のものに改築しました。お料理中もコミュニケーションのとれる仕上がりになっています。

<浴室>

小さく窮屈な浴槽は、広々としたユニットバスに一新しました。壁付けの蛇口もとれ、十分にくつろげるスペースが生まれています。

<洗面室>

冷たい印象のあるタイルに囲まれた洗面器でしたが、大きな鏡と収納のある最新のものに交換しました。使い勝手にこだわり、ランドリースペース・浴室と同じ空間に設置されています。

<トイレ>

トイレは手洗い場を撤去し、ゆとりある空間に仕上げました。トイレ本体も最新の機器に交換し、機能性も大幅に向上しています。

<階段>

階段周りに隙間が多く上り下りに不安のある階段でしたが、壁の増設と手すりの設置により安全性の高い仕上がりになりました。床と同じ色に統一され、明るい雰囲気を演出しています。

<外装>

屋根・外壁ともに下地からやり直し、新築同様の仕上がりになりました。屋根は耐震性を考慮し、軽量な素材を選定しました。二階部分にベランダも増設し、外の景色を楽しめるようになっています。

<エクステリア>

外塀の汚れが目立ち暗い印象のあったエクステリアも、外塀を作り替え明るい仕上がりになりました。外壁の色と玄関にのびる石を埋めた装飾がアクセントになっています。

出典:スケルトンリフォームにより新築の様な住まいへ|リフォーム施工事例 (8044.co.jp)

5-2 マンションのスケルトンリフォーム事例

◆ケース①/スケルトンリフォームでおしゃれな空間を実現

築年数 25年
施工費 1100万円
掲載施工箇所 ダイニング、キッチン、浴室、洗面台、トイレ

<ダイニング>

マンションのスケルトンリフォーム事例①

もともとあった対面キッチンでしたが、壁を取り払い、より視界が開けた仕上がりになりました。ダイニング側は青色に塗装され、さわやかな雰囲気を演出しています。

<キッチン>

内側から見ても閉塞感がありましたが、壁をなくしたことにより開放感あふれるキッチンになりました。収納スペースが様々あり、調理器具をすっきりしまうことができそうです。

<浴室>

浴槽は狭くついている鏡も使いにくい形でしたが、最新のユニットバスに交換しゆとりのある空間に仕上がりました。もともとついていた窓は残し太陽の光が取り入れられるようになっています。

<洗面台>

工事前と比べてワイドな洗面器が採用され、洗面台下の収納スペースも広がりました。三面鏡の裏にも収納が可能で、洗面台周りにインテリアを置く余裕が生まれています。

<トイレ>

トイレは床・壁・天井の素材にこだわり、おしゃれで落ち着いた空間に仕上げました。トイレットペーパーの替えを置く棚も造作し、さりげなく収納のできる工夫が施されています。

出典:フルスケルトンで長く住める住まいに | 施工事例紹介 | 大阪市・堺市を拠点に営業するイズホーム | リフォーム、耐震・新築もおまかせ! (is-cross.co.jp)

◆ケース②/素材にこだわり高級ホテルのような仕上がりに

築年数 35年
施工費 1000万円
掲載施工箇所 キッチン、浴室、洗面台、トイレ

<間取り図>

マンションのスケルトンリフォーム事例②

<キッチン>

経年劣化で汚れの目立つキッチンは最新のシステムキッチンに交換しました。スポットライトで陰影を取り入れることにより、エレガントな雰囲気を演出しています。

<浴室>

ホワイト一色でシンプルな浴室でしたが、浴槽以外のすべての部分が黒色に変わり、モノトーンのシックな空間に仕上がりました。浴槽も足の伸ばせるサイズに変更しました。

<洗面室>

無垢材のカウンターを取付け、高級ホテルのような洗面台に仕上がりました。あえて収納スペースを設けず、空間の雰囲気を崩さない仕様になっています。

<トイレ>

トイレも洗面台と同様の無垢材カウンターを採用し、統一感ある空間に仕上げました。トイレ内には収納が設置されているため、お掃除の際も準備・片付けがラクラクです。

出典:自由なプランニングでこだわりの住まいへ|リフォーム施工事例 (8044.co.jp)

◆ケース③/2階建てマンションも理想の内装へ

築年数 30年
施工費 2005万円
掲載施工箇所 リビング、キッチン、洗面台、トイレ

<間取り図>

マンションのスケルトンリフォーム事例③

<リビング>

木材のあたたかみを感じる空間でしたが、モノトーンを基調としたスタイリッシュな雰囲気に一変しました。もともとあった大きな窓は残し、外からの光が取り入れられるようになっています。

<キッチン>

既存のキッチンは吊り戸棚が低く位置にあり使いにくさがありましたが、スリムタイプのレンジフードを採用し高さを使いやすい位置に調整しました。キッチン本体も交換したため利便性も向上しています。

<洗面室>

一階と二階に分かれていた洗面台は一階にまとめ、二つの洗面ボウルを設置しました。大きな鏡や窓、収納スペースが充実し身支度が快適に行える空間になっています。

<トイレ>

トイレは床を白、壁を黒に仕上げエレガントな雰囲気に仕上げました。大きな手洗い場も設け清潔感ある空間になっています。

出典:スケルトンリフォームにより理想のスタイルと間取りを実現!|リフォーム施工事例 (8044.co.jp)

6.スケルトンリフォームの流れ

ここからは、スケルトンリフォームする際の流れについて解説していきます。以下で解説する手順に沿ってリフォーム会社を探し、工事を依頼する一社を選定しましょう。

【スケルトンリフォームの流れ】

スケルトンリフォームの流れ

【事前準備】リフォームに求める要望・予算を決める

リフォーム会社を探す前に、まずはご自身の叶えたいリフォームについて要望を整理しましょう。

子どもの成長や二世代での同居など、ご自身がリフォームに至るきっかけによって必要な工事が異なるからです。

また、「ホテルのような高級感のある雰囲気にしたい」「シンプルだけど機能性の高い設備が欲しい」など、住まい全体のテイストや設備のグレードに対する希望もまとめておくようにしましょう。

次に、スケルトンリフォームにどれくらいの費用をかけることができるのか予算を決定しておくことも大切です。

リフォーム会社に見積もりを依頼する際、ご自身の要望とともに予算を伝えることで、リフォーム会社が予算に沿ったリフォームプランを提案できるようになります。

まずはリフォームに関してご自身の要望を固め、予算を明確にしたうえで会社探しにうつりましょう。

6-1.リフォーム会社探し

希望するリフォーム・予算が決まったら、リフォーム会社を実際に探してみましょう。

リフォーム会社は、以下のような手段で探すことが可能です。

手段 メリット デメリット
一括見積もりサイトで探す 自分で業者を探す手間が省ける  優良業者の多さや審査基準の有無など信頼できるサイトかどうか判断が必要
インターネットで検索する
  • 手軽ですぐに始められる
  • 地域名や施工箇所を含んだ検索で業者が抽出可能
  • 膨大な情報の中から自分に合った業者を選び出すのは難しい
  • 適切な業者を見つけるまでに時間がかかる
口コミサイトを活用する 実際に施工した人の意見がわかる 信頼できる口コミの見極めは難しい
チラシで探す キャンペーン広告などお得な情報が掲載されていることもある 比較検討できる業者の数が少ない

参考:【プロ直伝】リフォームの見積り5つの鉄則!流れもすぐわかる | 失敗しないリフォーム会社選びは【リフォームガイド】 (reform-guide.jp)

リフォーム会社探しはリフォーム成功のカギを握る大切なステップです。

ご自身に合った探し方で2~3社程度探すようにしましょう。

リフォーム会社を探す時のポイント

リフォーム会社探しの際、「リフォーム会社が多すぎて2~3社に絞れない」「どういう会社が自分のリフォームに合っているの?」と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

リフォーム会社は、以下のようなポイントに沿って探すようにしましょう。

ご自身のリフォームに合った会社が見つかり、見積もり依頼や会社の比較検討もスムーズになります。

住まいの近くにあるかどうか

リフォーム会社を探す際は、住まいの近隣のエリアから探すようにしましょう。

あまりにも遠くの会社に見積もりを依頼してしまうと、見積書を手渡しでもらわなければいけないため、大変不便です。また、見積もりを作成する際に行われる現地での調査で多額の交通費が発生する場合、本来無料で依頼できる見積もり作成に費用がかかる場合もあります。

住まいからの距離を考慮しつつリフォーム会社を探しましょう。

自分の希望するリフォームを得意としているかどうか

見つかったリフォーム会社が自分の希望するリフォームを得意としているかどうかも、リフォームをより良質なものにするためのポイントになります。

スケルトンリフォームは基礎部分以外のすべての箇所を解体する工事のため、新築も建てている工務店や大規模リフォーム、リノベーション工事をメインとしている会社を探しましょう。

設備交換やクロス張替えのみなどの小工事を中心とした会社は避けましょう。

6-2.現地調査、見積もり

見積もり依頼をする会社を決めたら、電話やメール、ホームページなどから依頼をしてみましょう。

リフォーム会社が見積もりを作成するためには、実際にリフォームする物件の状況を確認するために現地に行く「現地調査」が必要です。

見積もり依頼の際は現地調査に立ち会うことができる日時をいくつかピックアップし、会社と日程調整できるようにしておきましょう。

なお、同じ日時に複数の会社に来てもらうことはマナー違反です。同じ日でも最低一時間は間を空けるようにしましょう。

6-3.リフォーム会社選定、契約

現地調査が終了したら、リフォーム会社が見積書を作成し、完成したら手渡しで受取ります。

見積もり依頼をしたすべての会社からの見積書がそろったら、契約する会社を一社に絞りましょう。

見積書は決まった書式がありませんが、合計費用だけで判断せず内訳までしっかりと目を通したうえで選定にうつりましょう。

リフォーム会社を選ぶときのポイント

契約するリフォーム会社を選ぶ際にも、いくつかのポイントに沿って優良な会社かどうか判断することができます。費用だけでなく、見積書の正確さや担当者との相性も今後の工事に大きく影響しますので、慎重な判断を心がけましょう。

リフォーム会社選定の主なポイントは以下の通りです。

  • 要望に合わせた提案をしてくれている
  • 見積書が詳細に書かれている
  • アフターサービスが充実している

リフォーム会社選びについてもっと知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

>>失敗しないリフォーム会社を選びたい!選び方のポイント8つを完全解説

6-4.工事開始

リフォーム会社一社と契約が済んだら、リフォーム工事がスタートします。リフォーム中は物件がほとんど解体されてしまうため、もともと住んでいた家をスケルトンリフォームする場合は仮住まい等別の場所で生活する必要があります。

また、完成後の入居準備も進めておくようにしましょう。

7.スケルトンリフォームでよくあるQ&A

ここでは、スケルトンリフォームでよくある質問にプロの視点から回答していきます。

7-1.スケルトンリフォームにはどれくらい時間がかかるの?

スケルトンリフォームは通常のリフォームに比べて大規模な工事になるため、工期もその分長くなります。

具体的には、着工から工事完了まで一戸建ての場合3カ月、マンションの場合2~3カ月程度です。

また、リフォーム会社の選定や打ち合わせの時間も含めると、依頼から物件に住めるまでには半年程度かかるといえます。

スケルトンリフォームを検討している方は、時間に余裕をもってリフォームを進めるようにしましょう。

7-2.スケルトンリフォームの費用を抑えるには?

スケルトンリフォームのような大規模工事では多額の費用が発生するため、できるだけ費用を抑えてリフォームがしたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

スケルトンリフォームでは、補助金や減税制度を活用することによりお得にリフォームが可能となります。

補助金についてはこちらをご覧ください。
>>リフォームで使える補助金・助成金!申請方法も解説

以下では、特に減税額の大きい所得税に関わる制度についてまとめています。

【所得税の減税まとめ】

くわしくはこちらの記事で解説しています。
>>【2022年度版】リフォームの減税制度を分かりやすく解説!

8.まとめ

骨組み以外のすべてを解体し、内装・外装をすべて新しく作り直すスケルトンリフォームでは、

  • 内装のカスタマイズが自由自在
  • 耐震・断熱性アップで安心
  • 建物の面積はそのままでリフォーム可能

のようなメリットがあるほか、

  • スケルトンリフォームできない物件もある
  • 工期が長い
  • スケルトンにするまで耐震補強が必要かわからない場合もある

といったデメリットも存在します。

戸建てのスケルトンリフォームは坪数に応じて費用も高額になります。

【坪数別戸建てスケルトンリフォーム費用】

リフォーム内容 延べ坪(建物各階の床面積の合計)(単位:万円)
20坪(66㎡) 25坪(82.5㎡) 30坪(99.9㎡) 40坪(132㎡) 50坪(165㎡)
費用 1000~1400 1200~1600 1350~1800 1600~2100 1900~2500

※木造軸組み工法の建物の場合
※税別

また、マンションのスケルトンリフォームでは、大きさに加えてデザインや材質のグレードによっても費用が変動します。

【マンションのスケルトンリフォーム費用】

大きさ デザインや材質のグレード(単位:万円)
スタンダード ハイグレード
50㎡ 500~600 600~750
60㎡ 600~720 720~900
70㎡ 700~840 840~940
80㎡ 800~960 960~1020

(参考)2LDKは50~60㎡、3LDKは70~80㎡ほどの大きさ

スケルトンリフォームの流れは以下の通りです。

スケルトンリフォームは戸建てで半年程度、マンションで4~5カ月程度と工期が長いため、時間に余裕をもってリフォーム計画を立てましょう。

なるべく費用を抑えてリフォームしたいという方は、減税制度や補助金の活用がおすすめです。

ご自身の住まいに合ったリフォームプランを実現するために、ぜひこちらの記事での解説を参考に検討してみてください。

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