予算500万円で戸建てをどこまでリフォームできるか完全回答

「中古物件を購入する予定だけど、予算500万円あったらどこまでリフォームができそう?」
「予算500万円だけど、耐震補強や断熱対策までできそう?」
リフォームで予算500万円あればいろいろなことができそうに思えますが、物件の状態やこだわり具合次第では、十分ではない場合もあります。
このコラムでは、予算500万円でどこまでリフォームでき、どこからは難しくなるのか、事例を交えてご説明します。
この記事を読むことで、予算500万円であなたがしたいリフォームができそうかが判断できます。さらに、あなたがリフォームする予定の物件はリフォーム予算500万円で大丈夫かが判断できます。
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1.予算500万円でリフォームできる範囲とできない範囲
予算500万円以内でできるリフォームと、予算500万円ではできないリフォームをまとめると以下の通りです。
500万円前後でできるリフォーム
リフォーム内容 | 単体費用(万円) | 合計費用(万円) |
---|---|---|
水まわりの全入替え | 200前後 | 200前後 |
+クロス張替え | 80前後 | 280前後 |
+フローリング張替え | 90前後 | 370前後 |
+キッチンの移動 | 30前後 | 400前後 |
+和室から洋室へ | 55前後 | 455前後 |
+屋根・外壁塗装 | 100前後 | 555前後 |
※1 ユニットバス、キッチン、洗面台、トイレ、給湯器でミドルグレードのものに入替えた前提
※2 4LDK(90㎡)で、クロス、床は普及品で一般的なビニールクロス、フローリングの前提
※3 独立型の壁付きキッチンをオープンスタイルの対面キッチンにするリフォームの前提
※4 6畳の和室で畳からフローリング、押入れからクローゼット、襖から引き戸へのリフォーム前提
500万円前後でできないリフォーム
リフォーム内容 | 合計費用(万円) |
---|---|
・耐震リフォーム ・断熱リフォーム ・配管更新 ・大掛かりな間取り変更 |
1000万円前後 ※単体工事は難しく、水まわり設備交換、クロス・床張替えを伴った場合 |
家の大きさにもよりますが、水まわりの設備の総入れ替えやクロス・床の張り替えなど、家全体の見栄えを良くするリフォームなら可能です。また、間仕切り壁の撤去やキッチンの移動など、簡単な間取り変更も500万円以内でできます。
上記に加えて屋根や外壁の塗装まで行うと、500万円をやや超えてきます。
一方で、壁や床を全面的に解体して行う耐震補強や断熱対策、配管更新、大幅な間取り変更は、予算500万円では対応が難しくなります。
家本来の機能を改善するリフォームや、現在の家族構成やライフスタイルに合わせて住まいを作り替えるリフォームは、予算1,000万円ほどかかると考えてください。
築30年以上の物件では、予算1,000万円で考えよう
予算500万円では、耐震補強や断熱対策はできません。しかし、築30年を超える物件では、耐震性や断熱性に問題がある場合も多いです。予算がないからといってクロスの張り替えなど表面的な内装のリフォームにとどめると、近い将来思わぬトラブルが発生するおそれがあります。
とくに1981年以前の物件は要注意です。新耐震基準が適用されていないため、耐震補強をしておかないと震度6以上の大きな地震が起きたとき、家が耐えられる保証はありません。
1981年以前に建てられた物件なら、ローンを組んででも耐震工事を行うことをおすすめします。購入前の中古物件であれば、物件探しから考え直すのもひとつの方法です。
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2.予算500万円でのリフォーム事例と実際にかかった費用
この章では、予算500万円でのリフォーム事例を実際にかかった費用とあわせてご紹介します。
どんなリフォームにどれくらいの費用がかかるかがわかり、予算500万円でのリフォームのイメージを固めるのに役立ちます。
2-1.水回り設備交換+クロス張り替え中心のリフォーム事例
この項では、水回り設備交換とクロス張り替えを中心としたリフォーム事例をご紹介します。
■築25年80㎡戸建てのリフォーム事例(313万円)
中古物件の購入にあわせて行ったリフォーム事例です。ユニットバスやキッチンなど水回り設備はすべて交換した一方で、内装はクロスや襖の張り替えにとどめて費用を抑えました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/449
■築15年117㎡戸建てのリフォーム事例(441万円)
中古物件の購入にあわせて行ったリフォーム事例です。
水回り設備の交換やクロス張り替えのほか、家全体のフローリング張り替えまでしたため、大きな間取り変更はしていませんが、リフォーム費用は400万円を超えました。
クロスとフローリングにこだわり、費用を抑えながらも住む人の趣味で統一された住まいづくりができました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/415
2-2.対面キッチンへの間取り変更も行った事例
この項では、対面キッチンへの間取り変更も行った事例をご紹介します。
■築15年73㎡戸建てのリフォーム事例(488万円)
家族とのコミュニケーションを増やすため、壁付けキッチンから対面キッチンへと間取り変更を行いました。
LDKのフローリングは高級素材を使用する一方、2階や階段などは同系色のフロアタイルを使用し、予算500万円以内に収まるように工夫しました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/838
2-3.屋根・外壁塗装も行った事例
ここでは、水回り設備の交換やクロス張り替えのほか、屋根・外壁塗装まで行った事例をご紹介します。
■屋根・外壁塗装まで行った戸建てのリフォーム事例(510万円)
水回り設備の交換やクロス張替えのほか、フローリングの張り替え、屋根・外壁塗装まで行いました。
出典:http://tsu-nikka.com/works/naiso/20160324181032.html
3.まとめ
予算500万円でできるリフォームについて解説しました。
ご自身のリフォームで、予算500万円でどこまでのことができそうか、具体的にイメージできたのではないでしょうか。
「500万円」あればいろいろな場所をリフォームできそうに思えますが、耐震や断熱のリフォームまでは難しいです。耐震性や断熱性に問題があることが多い築30年を超える物件では、十分な額とは言えません。
満足なリフォームをするために、まずはリフォームを検討している物件の状態を見定め、リフォームの予算を把握しましょう。
以下の記事でも戸建てのリフォームに役立つ情報を多数ご紹介しています。是非ご活用ください。
>>成功事例付き!費用など築30年戸建てリフォームを完全解説
>>成功事例付き!費用など築40年戸建てリフォームを完全解説
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