
「祖父母が住んでいた家を全面リフォームして住もうと考えているが、費用はどれくらいかかりそう?」
「全面リフォームだと予算をかなりオーバーしそうなのだが、費用を抑える方法はないか?」
一戸建てを全面リフォームする費用は、家の大きさにもよりますが、1,000万円を超えることも珍しくはありません。
この記事では、全面リフォームにかかる費用の相場を事例を交えてご説明するとともに、高額になりがちな全面リフォームの費用を抑える3つの秘訣を伝授します。
▼マンションの全面リフォームについては、以下の記事をご覧ください。


この記事を読めば、あなたがやりたい全面リフォームにかかる費用の相場がわかり、費用を抑える秘訣を知ってお得にリフォームすることができます。
目次
1.家まるごと!全面リフォームの費用相場
一戸建ての全面リフォームの費用相場を、実際のデータや、リフォーム内容ごとに詳しく解説していきます。
1-1.データで見る全面リフォームの費用相場
当サイト『リフォームガイド』の集計によると、戸建ての全面リフォームの費用は200万~2,000万円以上と幅広く、平均費用は824万円です。

金額の幅が広いのは、予算や目的に合わせてリフォームの範囲が違うためです。ここからは、どのようなリフォーム内容でいくらかかるのかを見ていきます。
1-2.リフォーム内容からみる、全面リフォームの費用相場
一戸建ての全面リフォームの費用相場500万円前後~1500万円前後と、どこまでやるのかによって大きく変わります。
リフォームするべき箇所は劣化状態によって異なるため、ここでは築年数別のおすすめリフォーム内容と、その場合の費用目安を解説します。
築年数 | おすすめ全面リフォームの内容 | 費用 |
---|---|---|
築20年 | 水回り設備の交換、クロス・床張替え、屋根・外壁塗装 | 500万円前後 |
築30年 | 内装のみ全面リフォーム、屋根・外壁塗装 | 1000万円前後 |
築40年 | スケルトンリフォ―ム(内装・外装ともにイチから作り直すリフォーム) | 1500万円前後 |
※建坪25坪(83㎡)の前提
※税別の前提
>>内装のフルリフォーム費用
>>水回りの交換リフォーム費用
>>屋根・外壁の塗装費用
■築20年
ユニットバスやキッチンなど、水回り設備の寿命は15~20年ほどです。築20年の戸建てでは、水回り設備を全体的に新しいものに入れ替えることと、汚れや傷みが激しくなるクロスや床を張り替えることをおすすめします。
また、家の寿命を延ばすために、屋根・外壁の塗装も忘れず実施しましょう。


■築30年
築30年の戸建ては内装がボロボロになってきています。また、屋根や外壁のメンテナンスを行っていない場合はこれらの補修や塗装も必要です。そのため、この時期の戸建てには内装のみの全面リフォームに加えて屋根や外壁の塗装を行うことがおすすめです。
配管も更新の時期を迎えるため、家の状態を全体的に見たうえでリフォームする場所を考えましょう。


■築40年
築40年の戸建ては新耐震基準(1981年)の適用を受けておらず、耐震性に問題があります。また、断熱対策も十分ではありません。
さらに屋根・外壁も、定期的なメンテナンスを行っていても劣化が進行しています。
そのため、築40年の全面リフォームでは、内装も外装も全て作り直すスケルトンリフォームがおすすめになります。


古い住宅にこれからも住み続けるには「スケルトンリフォーム」を検討しよう
スケルトンリフォームは1,000万円以上かかることも珍しくないため、予算の都合から水回りの設備交換やクロスの張り替えなど表面的な内装リフォームにとどめたいという方も多いです。
しかしその場合、耐震や断熱などさまざまな住宅の根本的な悩みは改善されません。長く住むことを考えると、安全性や快適性の面で不安がぬぐえません。
スケルトンリフォームをすると、耐震性や断熱性、配管まわりが改善され、間取りも大きく変えることができます。
リフォーム後も長期間住み続ける予定なら、スケルトンリフォームを検討されることをおすすめします。


▼築50年、60年の住宅はこちらをご覧ください。




2.全面リフォームの事例と実際にかかった費用
ここでは戸建ての全面リフォームの事例を築年数別にご紹介します。実際にかかった費用も公開するので、あなたが検討している全面リフォームにどの程度費用がかかりそうかがわかるようになります。
2-1.築20年の全面リフォーム事例と実際にかかった費用
■築15年117㎡(35坪)戸建てのリフォーム事例(441万円)
中古物件の購入に際して行ったリフォームの事例です。
水回り設備の交換やクロス張り替えに加えて家全体のフローリング張り替えまで行うと、大きな間取り変更をしていなくてもリフォーム費用は400万円を超えてきます。
この事例ではクロスとフローリングにこだわり、費用を抑えつつ家全体をスタイリッシュな雰囲気でまとめました。
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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/415
■築21年92㎡(28坪)戸建てのリフォーム事例(643万円)
中古物件の購入に伴い、内装や水回りのリフォームを行いました。モダンテイストの畳コーナーが部屋のアクセントとなるほか、キッチンも高級感のあるイメージに仕上がりました。
<キッチン>
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/382
2-2.築30年の全面リフォーム事例と実際にかかった費用
■築30年65㎡(20坪)のリフォーム事例(940万円)
家全体が光が入りづらく薄暗かったのと、耐震補強もしたかったため、インナースケルトンリフォームで大規模に内装をリフォームした事例です。
外装もモノクロのシンプルモダンな見た目に一新。まるで新築のような仕上がりになりました。
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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/380
■築30年84㎡(25坪)のリフォーム事例(1,016万円)
もともと店舗として使用していた部分をガレージとして改装するほか、全面リフォームを行った事例です。
壁付けキッチンは対面キッチンに、和室は畳を張り替え窓は残すことで太陽の光を取り入れやすいようにしました。そのほか、全体を白を基調とした内装に仕上げ、清潔感のある仕上がりを実現しました。
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/824
2-3.築40年の全面リフォーム事例と実際にかかった費用
■築40年88㎡(54坪)の戸建てスケルトンリフォーム(1480万円)
狭小住宅のため外からの光が入りにくい環境でしたが、明るい色合いの内装材を選定し清潔感のある雰囲気に仕上げました。浴室はゆったりと寛げる空間になるように、在来工法の浴室からユニットバスへ更新。配管も一新し性能面でも改善されました。
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/414
■築40年86㎡(26坪)の戸建てスケルトンリフォーム(1,650万円)
この事例ではスケルトンリフォーム前に耐震診断を行い、その数値に基づいて柱や梁などの構造体を補強しました。さらに、外装に軽くて丈夫なガルバリウム鋼板を用いて、地震に強い造りにしました。
デザインは外装・内装ともに白を基調とし、シンプルでスタイリッシュな空間づくりができました。
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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/372
3.費用を抑えても満足度高くフルリフォームできる3つのコツ
フルリフォームでは、「予算500万円」などと決めていてもやりたいことが膨らみ、予想以上に費用がかかってしまいがちです。
費用を抑えても満足度の高いフルリフォームをするコツを、いくつかお教えします!
3-1.地元の優良リフォーム会社に見積もり依頼しよう!
見積もり金額は、どのようなリフォーム会社に依頼するかによって大きく変わります。極力費用を抑えたいなら、地元の優良リフォーム会社・工務店に見積もり依頼をしてみましょう。
地元のリフォーム会社・工務店では広告宣伝費などの経費をかけていないため、中堅リフォーム会社や大手リフォーム会社よりもリーズナブルに施工することができます。
リフォームガイドで優良工務店を見つけよう!
「地元のリフォーム会社でリーズナブルに施工ができることはわかったけれど、優良店はどうやって見分ければいいの?」
リフォーム会社選びに迷ったら、紹介サイトの一つである弊社リフォームガイドをご活用ください。リフォームガイドでは、皆さまのリフォーム内容や趣向に合うリフォーム会社をまとめてご紹介できます。
リフォームガイド:無料見積の申込はこちらから(登録はたったの30秒)
電話番号:0120-395-120
営業時間:10:00~19:00(全日)
3-2.ローンを組むなら住宅ローンを活用しよう!
フルリフォームで利用できるローンは、以下の2種類です。(※金利は2022年度4月時点の相場)
- リフォームローン(金利1.5~2.8%、無担保)
- 住宅ローン(金利0.4~1.4%、有担保)
リフォームローン (担保なし) |
住宅ローン (担保あり) |
|
---|---|---|
初期費用 | なしの場合が多い | 借り入れ金額の2.2%※2 |
金利相場 | 1.5~2.8% | 0.4~1.4% |
借入限度 | 500万or1000万が多い | 1億円が多い |
借入期限 | 最長5年or10年が多い | 最長35年が多い |
団体信用保険※1 | 原則なし | 原則あり |
手続き | ・簡単 ・審査短い(当日~2日) |
・煩雑 ・審査長い(4~7日) |
※1 契約者が死亡した時にローン残高を保険金で賄える保険
※2 事務手数料や保証料
現在返済中の住宅ローンを借り換えて、残債にリフォーム費用を追加することができます。
リフォーム費用も住宅ローンの低金利で借り入れることができるため、返済額を低く抑えることができます。今よりも低金利の金融機関で借り換える機会にもなります。
ただし、住宅ローンを契約する手数料がかかるため、金利が低いからといって必ずしもお得であるとは限りません。また、住宅ローンを増やすことになりますので、返済期間が長くなり、売却したいタイミングで売却できないかもしれないなどの注意点もあります。
必ず専門家に相談し、納得した上で決めるようにしましょう。
なお、中古住宅を購入してリフォームをする場合は、中古住宅の購入費と合算して住宅ローンを申請できます。


3-3.リフォーム補助金・減税制度を活用する
■フルリフォームで使える補助金制度
減税制度と同様に補助金制度でも、耐震、省エネ、バリアフリーのリフォームで国や自治体の補助金を利用できる場合があります。
また、耐震補強や断熱対策など家の長寿命化につながるリフォームで利用できる補助金制度もあります。全面リフォームをお考えの際は、一度リフォームの補助金制度も把握しておくことをおすすめします。こちらの記事にリフォームで使える補助金・助成金制度をまとめていますので参考にしてください。
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■フルリフォームで使える減税制度
リフォームに利用できる減税制度はいくつかありますが、ここではその中でも対象範囲が広く、減税額が大きい所得税の減税についてまとめました。
対象工事 | 最大控除額 | |||
---|---|---|---|---|
対象工事(いずれか実施) | 対象工事限度額 | 控除率 | ||
耐震 | 250万円 | 10%※ | 25万円 | |
バリアフリー | 200万円 | 20万円 | ||
省エネ | 250万円(350万円) | 25万円(35万円) | ||
三世代同居 | 250万円 | 25万円 | ||
長期優良住宅化 | 耐震+省エネ+耐久性 | 500万円(600万円) | 50万円(60万円) | |
耐震or省エネ+耐久性 | 250万円(350万円) | 25万円(35万円) | ||
子育て | 250万円 | 25万円 |
※()内の金額は、太陽光発電設備を設置する場合
※ 対象工事の限度額超過分、およびその他リフォーム工事についても控除率5%で控除対象となる
出典:国土交通省「令和6年度 国土交通省税制改正概要(21頁)」
所得税のほか、リフォーム内容によっては固定資産税や贈与税でも減税措置を受けられる場合があります。
各種減税制度の詳細は以下の記事でも取り上げています。ぜひご一読ください。


▼こちらの記事も参考にしてください。


4.まとめ
当サイト『リフォームガイド』の集計によると、戸建ての全面リフォームの平均費用は824万円です。全面リフォームといっても、築年数やリフォームの内容で大きく費用が変わります。
すこしでもリフォーム費用を抑えるには、業者選びやローンの組み方、補助金・減税制度の活用などを意識してみてください。
信頼できるリフォーム会社選びは、リフォームガイドをご利用ください。戸建ての全面リフォームに実績がある会社をお探しいたします。