成功事例付き!全面リフォームの費用相場&費用を抑える3つの秘訣

「祖父母が住んでいた家を全面リフォームして住もうと考えているが、費用はどれくらいかかりそう?」
「全面リフォームだと予算をかなりオーバーしそうなのだが、費用を抑える方法はないか?」
一戸建てを全面リフォームする費用は、家の大きさにもよりますが、1,000万円を超えることも珍しくはありません。
このコラムでは、全面リフォームにかかる費用の相場を事例を交えてご説明するとともに、高額になりがちな全面リフォームの費用を抑える3つの秘訣を伝授します。
※マンションの全面リフォームについては、「【プロが教える】マンションのフルリフォーム費用相場」をご覧ください。
この記事を読めば、あなたがやりたい全面リフォームにかかる費用の相場がわかり、費用を抑える秘訣を知ってお得にリフォームすることができます。
また、リフォームガイドが実際の見積もりを集計して算出した、リフォームの費用相場はこちらからご覧いただけます。
>>データで見るリフォームの費用と相場
目次
1.家まるごと!全面リフォームの費用相場
この章では、実際のデータや築年数別のおすすめリフォーム内容もあわせて、戸建ての全面リフォームの費用相場をご紹介します。
さまざまな観点から全面リフォームの費用相場を確認することで、あなたがすべき戸建ての全面リフォームとその費用相場がわかります。
1-1.データで見る全面リフォームの費用相場
リフォームガイドで実際に戸建ての全面リフォームを行ったお客様のデータから費用相場をまとめると、以下の通りです。
戸建ての全面リフォームにかかる費用は、リフォーム内容に応じて大きく変動します。費用は数百万円で実現できた事例から2,000万円を超えた事例まで、さまざまです。
1-2.リフォーム内容からみる、全面リフォームの費用相場
全面リフォームの費用相場はリフォーム内容によって大きく変わりますが、やるべきリフォーム内容は築年数によって異なります。
築年数ごとのおすすめリフォ―ム別の費用相場 | ||
---|---|---|
築年数 | おすすめ全面リフォームの内容 | 費用 |
築20年 | 水回り設備の交換、クロス・床張替え、屋根・外壁塗装 | 500万円前後 |
築30年 | 内装のみスケルトンリフォ―ム、屋根・外壁塗装 | 1000万円前後 |
築40年 | 内装・外装ともにスケルトンリフォ―ム | 1500万円前後 |
※建坪25坪(83㎡)の前提 ※税別の前提 |
この章では、築年数ごとにおすすめのリフォームとその費用をまとめました。
■築20年
ユニットバスやキッチンなど、水回り設備の寿命は15~20年ほどです。築20年の戸建てでは、水回り設備を全体的に新しいものに入れ替えることと、汚れや傷みが激しくなるクロスや床を張り替えることをおすすめします。
また、家の寿命を延ばすために、屋根・外壁の塗装も忘れず実施しましょう。
■築30年
築30年の戸建ては内装がボロボロになるだけでなく配管も更新の時期を迎えます。内装全体を新築同然に作り直すスケルトンリフォームをおすすめします。
■築40年
築40年の戸建ては新耐震基準(1981年)の適用を受けておらず、耐震性に問題があります。また、断熱対策も十分ではありません。
さらに屋根・外壁も、定期的なメンテナンスを行っていても劣化が進行しています。
そのため、築40年の全面リフォームでは、内装も外装も全て作り直すスケルトンリフォームがおすすめになります。
なお、築30年や築40年の戸建てが抱えている課題や、その解決のためにスケルトンリフォームが必要になる理由については、以下の記事でも詳細を記載しています。あわせてご確認ください。
>>成功事例付き!費用など築30年戸建てリフォームを完全解説
>>成功事例付き!費用など築40年戸建てリフォームを完全解説
中途半端なリフォームをすると大変なことに!
スケルトンリフォームは1,000万円以上かかることも珍しくないため、予算の都合から水回りの設備交換やクロスの張り替えなど表面的な内装リフォームにとどめたいという方も多いです。
しかしその場合、断熱や耐震などさまざまな面で思わぬトラブルが生じるおそれがあることも考慮する必要があります。
リフォーム後も長期間住み続ける予定なら、築40年以上の住宅ではローンを組んででもスケルトンリフォームをすべき、とリフォームガイドは考えています。
1-3.床面積別でみる全面リフォームの費用相場
築30年以上経過した戸建ての全面リフォームでは、スケルトンリフォームがおすすめです。しかしスケルトンリフォームは、リフォームを行う床面積に応じて費用が大きく変わります。
戸建てスケルトンリフォーム費用まとめ | |||||
---|---|---|---|---|---|
リフォーム内容 | 延べ坪(建物の各階の床面積の合計) | ||||
20坪 (66㎡) |
25坪 (82.5㎡) |
30坪 (99.9㎡) |
40坪 (132㎡) |
50坪 (165㎡) |
|
内装のみスケルトンリフォーム | 750 ~1150 |
900 ~1300 |
1000 ~1450 |
1200 ~1700 |
1400 ~2000 |
内装・外装ともにスケルトンリフォーム | 1000 ~1400 |
1200 ~1600 |
1350 ~1800 |
1600 ~2100 |
1900 ~2500 |
※木造軸組み工法の建物の前提 ※税別の前提 ※単位:万円 |
同じ延べ坪でのリフォームでも費用に750~1,150万円と費用の幅が大きいのは、主に以下の3つの理由によるものです。
■リフォームを依頼する業者の違い
リフォームを依頼する業者は、大まかに以下の3種類に分類できます。
- 地元の小さな工務店
- 住〇不動産のような、誰もが知っている大手リフォーム会社
- 地元工務店と大手リフォーム会社の中間に位置する中堅リフォーム会社
これら3タイプのうち、地元の小さな工務店は原価に上乗せされる利益が少ないため、費用を抑えられます。一方、大手リフォーム会社の工事費には広告宣伝費など本社経費も上乗せされるため、費用が高くなる傾向にあります。
■リフォームする戸建ての劣化状態
築年数が古い物件であればあるほど劣化状態はひどくなるため、補修に費用がかかる傾向にあります。
とりわけ1981年の新耐震基準制定前に建てられた建物では、柱が現在の耐震基準を満たしていない場合が多いです。さらに、基礎の作りが甘い物件も数多く存在します。その場合、基礎の作りこみからやり直す必要があり、建て替えるのと費用がほとんど変わらない場合もあります。
■導入する設備のグレード
ユニットバスやキッチンなどの水回り、クロスやフローリングなどのグレードを上げれば上げるだけ費用は高くなります。
もし費用を抑えたいのであれば、ミドルグレードの量産品を使うとよいでしょう。
一方で、クロスは良いものを使っても㎡当たり2,300円ほどしか変わりません。低予算でも雰囲気をガラリと変えたい場合は、クロスにこだわるのも一つの方法です。
2.全面リフォームの事例と実際にかかった費用
ここでは戸建ての全面リフォームの事例を築年数別にご紹介します。実際にかかった費用も公開するので、あなたが検討している全面リフォームにどの程度費用がかかりそうかがわかるようになります。
2-1.築20年の全面リフォーム事例と実際にかかった費用
■築15年117㎡戸建てのリフォーム事例(441万円)
中古物件の購入に際して行ったリフォームの事例です。
水回り設備の交換やクロス張り替えに加えて家全体のフローリング張り替えまで行うと、大きな間取り変更をしていなくてもリフォーム費用は400万円を超えてきます。
この事例ではクロスとフローリングにこだわり、費用を抑えつつ家全体をスタイリッシュな雰囲気でまとめました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/415
■戸建てのリフォーム事例(550万円)
水回り設備の交換やクロス張り替えに加え、フローリングの張り替えと屋根・外壁塗装も行いました。
出典:http://tsu-nikka.com/works/naiso/20160324181032.html
2-2.築30年の全面リフォーム事例と実際にかかった費用
■築30年65㎡のリフォーム事例(940万円)
- インナースケルトンリフォ―ムによる大規模な間取り変更(LDK・水回りの配置変更)
- 水回り設備・階段の取り替え
- 耐震補強工事
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/380
■築30年140㎡のリフォーム事例(1,249万円)
- 大規模な間取り変更(リビング・和室をLDKに、壁付けキッチンを対面キッチンに)
- デッドスペースの活用(壁のへこみを収納スペースに)
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/826
2-3.築40年の全面リフォーム事例と実際にかかった費用
■築40年25坪の戸建てスケルトンリフォーム(1470万円)
1階はLDKを広げ、ゆったり過ごせるようになりました。3部屋あった2階は2部屋にし、より開放感のある空間づくりをしました。
全体的なデザインのコンセプトは、「ほんのり和モダンテイスト」。フローリングにはチーク色、柱やキッチン、棚にアクセントカラーの濃いブラウンを使い、家具との調和を図りました。
照明はダウンライトやスポットライトを使い分け、シーンに応じた照明演出ができるようにしました。
出典:http://www.balleggs.com/portfolio/renovation059/
■築40年26坪の戸建てスケルトンリフォーム(1,650万円)
この事例ではスケルトンリフォーム前に耐震診断を行い、その数値に基づいて柱や梁などの構造体を補強しました。さらに、外装に軽くて丈夫なガルバリウム鋼板を用いて、地震に強い造りにしました。
デザインは外装・内装ともに白を基調とし、シンプルでスタイリッシュな空間づくりができました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/372
3.費用を抑えても満足度高くフルリフォームできる3つのコツ
フルリフォームでは、「予算500万円」などと決めていてもやりたいことが膨らみ、予想以上に費用がかかってしまいがちです。
費用を抑えても満足度の高いフルリフォームをするコツを、いくつかお教えします!
3-1.地元の優良工務店に見積もり依頼しよう!
見積もり金額は、どのようなリフォーム会社に依頼するかによって大きく変わります。極力費用を抑えたいなら、地元の優良工務店に見積もり依頼をしてみましょう。
地元の工務店では広告宣伝費などの経費をかけていないため、中堅リフォーム会社や大手リフォーム会社よりもリーズナブルに施工することができます。
リフォームガイドで優良工務店を見つけよう!
「工務店でリーズナブルに施工ができることはわかったけれど、優良工務店はどうやって見分ければいいの?」
工務店選びに迷ったら、紹介サイトの一つである弊社リフォームガイドをご活用ください。リフォームガイドでは、皆さまのリフォーム内容や趣向に合うリフォーム会社をまとめてご紹介できます。
リフォームガイド:無料見積の申込はこちらから(登録はたったの30秒)
電話番号:0120-395-120
営業時間:10:00~19:00(全日)
3-2.ローンを組むなら住宅ローンを活用しよう!
フルリフォームで利用できるローンは、以下の2種類です。
- リフォームローン(金利2.5~4.5%、無担保)
- 住宅ローン(金利0.5~2.5%、有担保)
中古住宅の購入に合せてリフォームを行う場合は、住宅ローンを活用しましょう。中古住宅の購入費と合算してローンを申請できます。
リフォームローンと住宅ローンの違いのまとめ | ||
リフォームローン (担保なし) |
住宅ローン (担保あり) |
|
初期費用 | なし | 20万円ほど※2 |
金利相場 | 2.5~4.5% | 0.5~2.5% |
借入限度 | 500万or1000万が多い | 1億円が多い |
借入期限 | 最長5年or10年が多い | 最長35年が多い |
団体信用保険※1 | 原則なし | 原則あり |
手続き | ・簡単 ・審査短い(当日~2日) |
・煩雑 ・審査長い(4~7日) |
※1 契約者が死亡した時にローン残高を保険金で賄える保険 ※2 担保設定のための事務手数料・保証料 |
3-3.補助金・減税を活用しよう!
この項では、フルリフォームで使える可能性のある減税や補助金制度についてまとめました。
■フルリフォームで使える減税制度はこれだ!
リフォームに利用できる減税制度はいくつかありますが、ここではその中でも対象範囲が広く、減税額が大きい所得税の減税についてまとめました。
所得税の減税額まとめ | |||
---|---|---|---|
リフォーム内容 | 所得税の減税額 | ||
投資型 | ローン型 | 住宅ローン | |
耐震リフォーム | 最大25万円 | – | 10年間で最大400万円 |
省エネリフォーム 断熱対策など |
最大25万円 | 5年間で最大62.5万円 | |
バリアフリーリフォーム 手すり設置等 |
最大20万円 | 5年間で最大62.5万円 | |
※投資型:現金orローンでリフォーム ※ローン型:5年以上のローンでリフォーム ※住宅ローン:10年以上のローンでリフォーム |
所得税のほか、リフォーム内容によっては固定資産税や贈与税でも減税措置を受けられる場合があります。
各種減税制度の詳細は以下の記事でも取り上げています。ぜひご一読ください。
>>図解!あなたが受けられるリフォ―ム減税額と申請時の注意点
■フルリフォームで使える補助金制度はこれだ!
減税制度と同様に補助金制度でも、耐震、省エネ、バリアフリーのリフォームで自治体の補助金を利用できる場合があります。
補助金制度の詳細や利用条件は各自治体に応じて異なります。一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のWebサイトで確認しましょう。
>>地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。全面リフォームといっても、リフォームの内容で大きく費用が変わります。事例を通じてその違いを具体的にご理解いただけたのではないでしょうか。
また、業者選びやローンの組み方、補助金・減税制度の活用など、全面リフォームの費用を抑える方法もご確認いただきました。
フルリフォームを成功させるためには優良なリフォーム会社を見つける必要がありますが、リフォーム会社選びはあなたが思っている以上に難しいものです。
リフォームガイドは、リフォーム会社選びのプロです。業者探しに迷った際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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