【プロ解説】優良業者がわかる!外壁塗装見積書の見方〜専門用語まで

外壁塗装見積書の見方

「外壁塗装リフォームの見積もりを依頼したけれど、専門用語が多くて見方がわからない」

「相見積もりをしているけれど、本当に良い施工業者はどれ?」

このようにお悩みではありませんか?

ここでは、実際の見積書をもとに、外壁塗装リフォームに関する用語をわかりやすく解説するほか、優良業者を見つけるための方法についても紹介していきます。

リフォームの見積書には決まった書き方がないため、同じ内容で見積もり依頼をしても記載内容が業者によって異なる場合が多くあります。

しかし、見積書の内容によって誠実に対応してくれるかどうか判断できるのも事実です。

この記事に沿って見積書を確認し、ポイントを抑えることによって自分にベストな施工業者がわかります。

外壁塗装リフォームをより満足できるものにするための最適な情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

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1.【これだけは知っておきたい】外壁塗装リフォーム見積もり書の見方・注意事項の解説

ここでは、外壁塗装リフォームで用いられる専門用語を中心に、外壁塗装リフォームの見積書の記載内容を解説していきます。

どのリフォームにおいても、まずは見積書からどのような施工がどう行われるのか把握することが大切です。

実際の見積書を例にしていますので、あなたのお手元にある見積書と比べながら一つ一つ確認していきましょう。

<見積書表紙>

見積書の表紙となるページでは、あなたの名前と施工業者の名前、施工費用総額、着工日時、場所、工期などが記載されています。

①お見積もり金額:今回の見積りに基づく施工の総費用です。

②御支払い条件:契約時の支払い条件です。条件は施工業者によって様々ですが、ここでは支払い条件として契約時と竣工時に費用の半額ずつを現金で払うこととなっています。

③見積有効期限:見積の有効期限です。見積書には有効期限があり、記載された日にちを過ぎると見積もりが無効となってしまいますので注意してください。

<見積書内訳ページ①>

外壁塗装リフォームでは、塗装の他にも足場の設置費用や洗浄費用など、様々な工事が必要になります。

①塗装工事をするにあたり必要な下準備・片付けの行程とかかる費用の内訳です。

②内部養生費は、塗装の際に塗料が工事部分以外にかかるのを防ぐためのビニールやシートを設置する際に発生する費用を指します。

【その他の下準備・片付けに関連する専門用語解説】

用語意味
足場架け(足場)塗装工事の始めに足場を架け、飛散防止ネットを設置し、工事終了後に足場を解体するまでの行程。
高圧洗浄外壁に付着した汚れや古い塗膜を落とし、塗料の密着性を高める作業。
ケレン鉄部分の汚れや木部の古い塗装面の除去を行い、塗料の付着を良くする作業
シーリング・コーキング壁同士の隙間を埋めるため、充填剤を入れること
アウトリガー足場倒壊防止用の支柱や高所作業車等

<見積書内訳ページ②>

こちらは外壁塗装の詳細見積もりになっています。

施工業者はお客様の要望はもちろん、その地域の天候状態や塗装箇所の状況等から塗料を選定していきます。

①見積書の内訳には特別な単位を用いることが多いです。以下ではよく用いられる単位を整理しています。

〇資材/m(長さ)、㎡・坪(面積)、㎥(体積・容積)、ケース、セット、台、枚、本、缶、袋、束etc.

〇作業費/m、㎡、㎥、個所、人工(にんく=1人の職人が1日かかる工事を1人工と表す)、日etc.

②見積書の内訳には塗料の名称と何回の塗装を行うかが記載されています。

③「クラック」は建物の劣化やゆがみでできた外壁のひび割れを意味し、塗料やシーリング材を使って補修する必要があります。

【その他の外壁塗装に関連する専門用語解説】

用語意味
下塗り・中塗り・上塗り外壁塗装は三回塗りが一般的。一回目を下塗り、二回目を中塗り、三回目を上塗りという
プライマー・シーラー塗装工事の下塗り剤
フィラークラック割れが起きている場合など平滑な塗膜を作るために用いる下塗り剤
希釈剤塗料と混ぜ、塗りやすくするためのもの
縁切りスレート瓦の屋根の塗装で、塗料乾燥後に塞がった隙間の塗膜を切って、水の通り道を確保する工程のこと

【参考】外壁塗装リフォームの流れ

外壁塗装リフォームには約1週間、屋根塗装も含めると約2週間ほどかかります。<見積書内訳ページ①>に記載されていた内容は1〜3・7日目の下準備や片付けを中心としており、<見積書内訳ページ②>に記載されていた内容が4〜6日目の塗装作業になります。

外壁塗装リフォームの流れ

1日目足場組み立て、ネット養生、ひび割れ補修、下地調整
2日目高圧洗浄
3日目細部養生、下地処理
4日目下塗り
5日目中塗り
6日目上塗り
7日目足場解体

詳細はこちら:基礎からわかる!サイディング塗装


2.プロが解説!良い見積もり・悪い見積もりを判断する方法

ここでは、見積書から優良業者かどうか判断する方法を紹介していきます。

見積書は決まった形がない分、施工業者の専門性や誠実性がわかる重要なアイテムとなります。同じ内容で見積もりを依頼すると何を比較すればよいか迷ってしまいがちですが、専門家の視点から抑えておくべきポイントを3つまとめましたので、ぜひあなたの見積書と照らし合わせてみてください。

2-1 見積書の記載や担当の説明があいまいでないか確認する

優良な施工業者の場合、見積書の内訳部分に細かな記載がなされています。使用する塗料の名称だけでなく、塗装箇所や塗装回数、塗装面積が正確に記載されている見積書は、信頼できる見積書といえます。

反対に、各施工内容の単価に「一式」の表記がされている場合は要注意です。一式と表記されている場合は、費用は正確に計算されていない可能性があります。養生費や諸経費などに用いられる場合心配の必要はありませんが、外壁塗装の項目で一式と書かれていた場合は注意しましょう。

以下のような見積書が模範例になっています。

2-2 使用する塗料の価格は適切か確認する

使用する塗料の価格が記載されていることはもちろんですが、相場価格と極端に異なっていないかを確認しておくことも必要です。まれに1㎡の価格や合計面積に対する価格に誤算があることも考えられます。

以下で主な塗料の1㎡の価格を紹介しますので、参考にしてみてください。

<主な塗料の価格相場>

塗料価格相場(1㎡あたり)
アクリル1000~1800円
ウレタン1700~2500円
シリコン2300~3500円
フッ素3500~4800円
遮・断熱2300~4500円
光触媒3800~5500円

※価格相場は随時変動します。

2-3 塗る部分の面積は適切かどうか確認する

塗料の価格のほかに、塗装面積も確認しておく必要があります。塗装を依頼した外壁の面積と見積書に記載された面積が明らかに異なる場合、施工業者がミスをしている可能性もあります。

また、記載された面積がどの箇所かわからない場合は、担当者に一度質問してみましょう。全体の面積の記載なのか、部分的な面積の記載なのかによって数字は大きく変わります。

見積書から外壁塗装に強い業者がわかる?!プロからの一言

外壁塗装リフォームを依頼する際、見積書から自分の検討している業者が本当に外壁塗装を得意としているかわかることがあります。見積書には塗料の名称と塗料を使用する面積、各塗料に発生する費用が記載されています。同じ平米・塗料で複数の会社に見積もり依頼をして単価が異なっていた場合、単価が安い方が外壁塗装に強い傾向にあるかもしれません。

必要最低限の費用で施工をしてくれるため、技術力だけでなく施主の金銭的負担も少なく済むことになります。


3.外壁塗装見積もりでよくあるお悩み三選を専門家が解説

ここでは、外壁塗装リフォームの見積りに関連した疑問に回答していきます。

リフォームにおいて見積りは契約するかどうかを左右する重要な過程になります。見積りに不安や悩みがある場合には必ず担当者に質問をしましょう。見積書には書かれていない詳細な説明が受けられることがあります。

以下にまとめたお悩みは、リフォームに精通した専門家からの回答です。自分の疑問と一致しているかどうか確認してみてください。

3-1 見積もりにない追加工事は発生するのか?

まれに、見積書に記載している工事以外の施工が追加されることがあります。

見積書を作成する前に業者が施工物件に足を運び、建物の状態を確認する「現地調査」が行われるものの、以下のような理由で追加工事が発生します。

・雨漏り、漏水の発生

・シロアリ被害による構造の腐食

・水回りの下地の腐食

・リフォーム会社の説明不足

・見積書にない追加工事を職人さんに直接依頼した

追加工事が発生すると、工事費の他にも工期に影響があります

築年数の古い物件の場合、劣化に伴う工事を想定して見積書を作成してくれる施工業者もいます。この場合、実際に補修工事が必要になった場合でも追加料金が発生しないため、外壁塗装リフォームに慣れている優良業者といえるでしょう。

3-2 見積書受け取り後に工事費は全額前払いと言われたが?

工事費を全額前払いで請求している業者には依頼しないようにしましょう。

一般的に業者が前払いで費用を請求する場合、工事費の3~4割が目安です。施主に前払いでの支払いを要求する業者は経営が慢性的な赤字に追い込まれ、ギリギリの状態で操業しているケースが考えられます。

全額前払いで費用を請求してくる業者には原則依頼を避け、過去に依頼した経験があっても必ず理由を説明してもらうようにしてください。

3-3 見積書に署名・捺印を求められたら?

見積書に署名・捺印欄があり、担当者から署名や捺印を要求されても絶対に応じないでください。悪徳会社の中には、見積書への署名・捺印をもって契約成立とする会社も存在します。本来見積書と契約書は別物ですので、署名・捺印を求められても安易に応じず、なぜ必要なのかを質問するようにしましょう。


まとめ

ここまでで、外壁塗装リフォームの見積書の見方から良い見積りの見分け方まで解説しました。

外壁塗装リフォームの見積書には、

①施主名・施工業者名・見積もり費用総額・支払い条件・有効期限

②下準備、片付けに必要な工事とそれぞれの費用

③外壁塗装工事の内訳(塗装箇所・塗料の名称・使用する塗料の量・塗装回数・それぞれの塗料の費用)

などが主に記載されています。

加えて、施工内容が正確かつ詳細に書かれており、塗料にかかる費用も価格相場に基づいて適当に設定されているような見積書が優良な見積書といえます。

さらに、追加工事が発生しリフォーム費用が変わってしまう理由として、以下のようなケースが考えられます。

・雨漏り、漏水の発生

・シロアリ被害による構造の腐食

・水回りの下地の腐食

・リフォーム会社の説明不足

・見積書にない追加工事を職人さんに直接依頼した

そのほか、リフォーム費用の全額前払いを要求された場合や、見積書に署名・捺印を求められた場合は、悪徳業者の可能性が非常に高いため、契約を避けるようにしましょう。

 

現在の見積書に不安がある場合は、リフォームガイドへのご登録で優良業者の紹介が可能になります。本記事の内容も参考にしながら、あなたにピッタリの施工業者を見つけてみてください。

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