2階にトイレを増設する費用・設置場所 完全解説

「1階のトイレまで行くのがつらい」「夜中に階下のトイレに行くと昇り降りの時に音が響く」こんなお悩みありませんか?
1階にも2階にもトイレがあれば、夜中に階段を降りる必要もありませんし、来客時なども気兼ねなくトイレを利用できますので不要なストレスを感じることもありません。しかし「費用はどのぐらいかかるのか」「2階のどこになら増設できるのか」など不明な点が多数あると思います。2階にトイレを増設する際に知っておくべきことを事前にしっかりと確認し、満足の行くリフォームにしましょう。
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目次
1.トイレを2階に増設する際の費用
2階にトイレを増設する際の費用は50~100万円程度です。トイレの増設にかかる費用は以下によって変わります。
- トイレ本体のグレード
- 既存の給排水管への繋ぎやすさ
詳しい費用は下の表をご覧ください。
2階に増設する時の費用は1階に増設する時に比べて割高になるケースが多くなります。費用を抑えたい方は1階のトイレの真上に増設しましょう。1階のトイレの真上であれば、給排水管を上に延ばせば良いだけなので費用を安く抑えられます。検討してみると良いでしょう。
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2.トイレを2階に増設する時の場所とは
ご自宅の2階のどこに増設するのが良いのか分からない方もいらっしゃるかと思います。ここでは3つのパターンに分けて増設場所をご紹介します。
- 家の中の空いているスペースに増設する…廊下に隣接する箇所に増設
- 家の中の空いているスペースに増設する…部屋の中に増設
- 家の空間を増やして増設する…ベランダなどに空間を増やして増設
2階に空間を増やすと外から見たときに違和感が出てしまうので、家の中の空いているスペースにトイレを増設することをお勧めします。部屋の中に増設すると出入りする時に必ず部屋を通らなければならなくなるので、廊下から直接トイレを使用できる箇所に増設するのが良いでしょう。ただし、高齢の方用に寝室から近い所に作りたいということであれば、部屋の中に防音・防臭機能を備えたトイレを作りましょう。お勧めパターンの事例をご紹介します。
2-1.廊下に隣接させて増設するケース
出典:http://www.onlyonestyle-y-g.jp/
これは階段上の物置スペースにトイレを増設した例です。この場合、給排水管は屋内を通すことも外壁を通すことも可能です。
こちらは、押入れの半分のスペースと横の空きスペースを合わせて、トイレを増設した例です。廊下側に出入口を作っているため家族が使いやすいトイレになりました。
2-2.部屋の中にトイレを増設したケース
出典:http://constructionrfwk.blog.shinobi.jp/
こちらは床の間にトイレを増設した例です。少しスペースが狭いように感じられますが、1㎡あ、0.5帖の一般的なトイレの大きさです。このようにわずかなスペースにもトイレの増設は可能です。
出典:http://www.hokuei-system.jp/
こちらは押入れに増設した例です。段差をなくし、手すりも設置してバリアフリー仕様にしました。便器の後方には少しスペースを設けて介護しやすい作りになっています。せっかく増設するのですから、ずっと使いやすいトイレにしたいものです。
2-3.空間を増やして増築するケース
空間を増やして増設するのはあまりお勧めできませんが、どうしても間取りの関係で増築せざるを得ない方もいらっしゃると思います。一例をご紹介します。
出典:http://www.alco-yamanashi.com/
窓を1つなくしてトイレスペースを増築しました。2帖分増築したため手洗いも付けることができ、広々とした使いやすいトイレになりました。ある程度の広さが確保できるという点は空間を増やして増設することのメリットでしょう。
3.トイレを2階に増設する際にかかる期間は5~7日
2階にトイレを増設する場合の工期は、5~7日ほどです。給排水管の繋ぎやすさなどよって多少変わりますが、期間は概ねこの程度です。リフォーム会社に見積り依頼する際は費用と一緒に工期も確認するように しましょう。
4.トイレを2階に増設する際にお勧めなトイレの種類
2階にトイレを設置する場合、水圧の問題でタンクレストイレが設置できない場合があります。2階のトイレにお勧めなコンパクトサイズのタンクありのトイレをご紹介します。
4-1.スペースを0.5帖以下しか確保できなかった場合
4-2.スペースを.0.5帖以上確保できる場合
5.トイレを2階に増設する際にお勧めなトイレのドアの形式と種類
2階のトイレにお勧めなトイレのドアをご紹介します。
5-1.トイレの形式 【引き戸がお勧め】
寝室の近くにトイレを作る場合は使用音も気にしなければなりません。そのため防音ドアがお勧めです。また、主に高齢者の使用を考えて増設される方もいらっしゃると思います。高齢の方の利用のしやすさを考えて引き戸にすると良いでしょう。
内開きのドアですと中で人が倒れた時に開かなくなってしまいます。そして外開きのドアですと、開ける時にドアを後ろに引かなければなりません。高齢者の使用を目的とした増設の際にはドアの前から動かずに開閉出来る引き戸にしましょう。
5-2.トイレを増設する際にお勧めのドアの種類
引き戸は他の形式に比べて密閉性が低いため、防音対策をしなければいけません。2階のトイレの排水の音は響くので、1階のトイレより音に配慮する必要があります。代表的な商品をご紹介します。
6.トイレを2階に増設する際の注意点
2階にトイレを作る際に気をつけなければならない点を2つご紹介します。
6-1.階段の近くに作ると転落の恐れがある
トイレの出入口付近に階段があると、夜中にトイレに行った際など転落の恐れがあり危険です。
特に高齢者やお子様の利用が多いと考えられるご家庭は設置場所に配慮しましょう。
6-2.排水の音が下の階に響いてしまうことがある
2階にトイレを増設するということは、必ず給排水管が下の階から2階に伸びている状況です。そのため給排水管を伸ばす場所にも注意が必要です。
排水音の対策として、給排水管の周りに吸音材を巻いて音が響くのを軽減する方法もあります。
リフォーム業者とよく相談してみましょう。
7.まとめ
2階にトイレがあるととても便利です。2階にトイレを作る時は気を付けなければならないことが多々あります。もう一度確認しましょう。
- 階段の近くには増設しない
- 排水の音の対策をする
排水の音については、家族が良く利用するところの近くには排水管を通さないようにするなどの工夫ができるのであればそちらを、できないのであれば、排水管の防音対策をしましょう。
まずご自身が設置したいとお考えの所に本当にトイレが設置できるのか、リフォーム業者にみてもらうと良いでしょう。
以下の記事にもトイレリフォームをする際に役立つ情報が満載ですので、是非ともご参考ください。
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