【ひび・欠け・剥がれ等】サイディング補修方法・費用・期間を全解説

サイディング 補修

「サイディングの劣化が気になるが、補修が必要かわからない」

「サイディングの補修にかかる費用を知りたい」

このような悩みを抱えてはいませんか?

家を建ててから何年も経過し、ふと気がついたらサイディングがボロボロになっていた、というのは珍しくありません。住宅の劣化はゆっくり進むため、変化に気づきにくいためです。

しかしサイディングの劣化に気づいた時点で補修しないと、雨水の浸入を許して建物自体の老朽化を早めてしまうかもしれません。

そこで今回は、サイディングの劣化症状から補修の必要性や適切な補修方法、かかる費用や期間などをご紹介します。劣化に応じた適切な補修を行い、大切なマイホームを守りましょう。


1.【劣化症状別】サイディングの補修方法と緊急度

まずは、サイディングの劣化症状に応じた補修方法と、緊急度を確認しましょう。

1-1.塗膜のひび割れ(幅0.3㎜以下)

塗膜のひび割れ

サイディングの表面に施された塗装の表面に、幅0.3mm以下の細かなひび割れが入っている場合には、まだ緊急度は高くありません。ただしそのまま放置すると、サイディング本体にまで劣化が進行してしまいます。

塗膜のひび割れに対しては、塗装メンテナンスが適切です。微細なクラックは、塗装することであったことさえわからなくなる可能性が高く、美観も取り戻せます。

1-2.コーキング(シーリング)のひび割れ

コーキング(シーリング)のひび割れ

サイディング同士の継ぎ目を埋めているコーキングがひび割れていると、早々に補修を検討する必要があります。コーキングはすき間から雨水が浸入するのを防ぐ役割があるので、放置していると外壁内部の劣化につながってしまうためです。

コーキングのひび割れは、既存コーキングを取り除き新しく施工する「打ち替え」か、上から重ね塗りする「増し打ち」をすることで補修します。軽微なひび割れであれば増し打ちを選ぶ場合もありますが、増し打ちは剥がれやすいため、基本的には打ち替えを行います。

1-3.サイディング材のひび割れ(幅0.3㎜以上)

サイディングに見られるひび割れが、幅0.3mm以上あるときには、サイディング素材自体にまで劣化が進行している証拠です。とくに窯業系サイディングは塗装により守られている間は防水性を保てますが、サイディング自体は水分には強くありません。放置しているとどんどん劣化しボロボロになってしまうため、早めの補修が必要です。

幅0.3mm以上のひび割れが見られるのがサイディングの一部であれば、部分的な張り替えで対応できます。ひび割れが外壁の広範囲で発生している場合は、カバー工法か全面張り替えを検討しましょう。

1-4.サイディング材の浮き・反り

サイディング材の浮き・反り

サイディング材の一部が浮いている、あるいは反っているようなケースも、そのすき間から雨水が外壁内部に侵入してしまうため、できるだけ早く補修する必要があります。

サイディング材の浮きや反りは、手で押してもとに戻る程度なら、ビスや釘を打ち固定することで対応できます。ただし、固定しなおしても再度浮いてくる、手で押し戻せないほど反っているような重度なケースでは、範囲によって部分張り替えか全面張り替えが必要です。

1-5.サイディング材の欠け・剥がれ

.サイディング材の欠け・剥がれ

サイディング材が欠けたり剥がれたりしている場合も、早急に補修しないと家の構造部分にまで深刻な影響を与える可能性があります。

台風で物が飛来したなどが原因で、サイディングの一部のみに欠けや剥がれが発生しているのであれば、部分張り替えで対応できます。もし経年によりサイディング自体の劣化が進行し、全体的に欠けや剥がれが見られるようなら、カバー工法か全面張り替えを行いましょう。


2.サイディングの補修にかかる費用相場

サイディングの補修には、以下の5つの方法があり、相場は以下のとおりです。

補修方法費用目安
塗装60万円〜120万円程度
コーキング打ち増し打ち:800円/1m程度
打ち替え:1,500円m程度
部分的な張り替え施工費10万円〜20万円程度+サイディング部材代
全面重ね張り(カバー工法)150万円〜220万円程度
全面張り替え200万円〜260万円程度

それぞれ順番に解説します。

2-1.塗装

サイディングの塗装にかかる費用は、30坪程度の住宅で60万円〜120万円程度が目安です。塗装費用は施工面積や使う塗料、業者によって大きく異なることが特徴です。

一般的にラジカル系やフッ素系など高機能な塗料を使うと費用は高くなります。また住宅の階数が高い、素材の状態が悪く補修に手間がかかる場合も費用に影響します。

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2-2.コーキング打ち

コーキング打ちにかかる費用は、増し打ちか打ち替えかによって異なります。

増し打ちにかかる費用の相場は、1メートルあたり800円程度です。家全体に施工する場合、足場代を含めて15万円〜28万円程度見込んでおくといいでしょう。

対して打ち替えは、既存コーキングの撤去が必要になり、コーキングの使用量も多いことから、1メートルあたり1,500円程度かかります。家全体の施工で、足場代を含めて20万円〜35万円程度です。

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2-3.部分的な張り替え

サイディングの部分的な張り替えにかかる費用は、サイディング材の費用や施工面積によって異なります。

施工費10万円〜20万円程度を目安として、サイディング代を加算します。施工するのが2階部分であれば、さらに足場代も必要です。

2-4.全面重ね張り(カバー工法)

サイディングを全面重ね張りするカバー工法を行う費用の相場は、30坪ほどの住宅で、150万円〜220万円程度です。

カバー工法にかかる費用は、使用するサイディング材によって異なります。上記は窯業系サイディングを使う場合の相場となり、金属系サイディングを使うのであれば5万円ほど増えるでしょう。

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2-5.全面張り替え

サイディングを全面張り替える際の費用は、30坪程度の住宅で200万円〜260万円程度が目安です。

カバー工法と同様に、全面張り替えにかかる費用も、どの種類のサイディングを選ぶかによって違います。また、張り替えのタイミングで破風(屋根の端の部分に取りつけられた板)や軒天、雨戸などを塗装しなおすことも少なくありません。その場合、塗装費用も必要です。

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3.サイディング補修でDIYできる場合、プロに依頼したほうがいい場合

サイディングの補修をDIYで済ませたいと考える人も多いようです。ここでは、どのような場合にDIYできるのか、プロに依頼したほうがいいのはどんなケースなのかを解説します。

3-1.幅0.3㎜以下の細かいひび割れはDIYできる

サイディングの劣化が、塗装表面に見られる0.3mm以下の細かなひび割れだけであるなら、DIYで塗装することで対応できます。

ただし細かなひび割れが一部ではなく広範囲に見られるなら、業者にまかせたほうが手間と時間を節約できます。またひび割れが一部であっても、2階部分で発生している場合には、高所作業となり危険ですので業者に依頼しましょう。

3-2.幅0.3㎜以上のひび割れ・反り・欠け・剥がれなどはプロに依頼

幅0.3mm以上のひび割れが入っている、反りや欠け、剥がれなどが発生しているなど、塗装ではなくサイディングの素材自体に問題があるケースでは、プロに依頼するのが無難です。

上記の症状が見られる場合、外壁の内側に水が浸入している恐れがあります。状態によっては、部分張り替えなどの対応が必要かもしれません。

劣化の進行を確認し、完全にすき間を埋めて防水機能を復活しないと、家全体に悪影響を及ぼします。現状を正確に把握して適切な対応を取るためにも、プロに相談するのがおすすめです。


4.サイディング補修にかかる期間

サイディング補修にかかる期間を、一覧にまとめてみました。

補修方法期間
塗装10〜15日
コーキング打ち5〜7日
部分的な張り替え8〜9日
重ね張り(カバー工法)10〜14日
全面張り替え12〜17日

コーキングは打ち替えを想定していますので、増し打ちなら日数は短くなります。また、塗装とコーキング打ち替えを同時に行う、部分張り替えと塗装を一緒に済ませるなどすれば、別々に工事するよりも短期間で済み、さらに足場代を節約できるのでおすすめです。


5.サイディング補修を依頼する業者探しのステップ

サイディングの補修が必要とわかったものの、どこに依頼すればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。ここでは補修を依頼する業者の探し方を解説します。

5-1.サイディング補修に対応する業者を探す

「リフォーム業者」と一口にいっても、どんな工事でも対応するとは限りません。そのためまずは、サイディング補修に対応する業者を見つけることから始めます。

しかし数多くのリフォーム業者から、サイディング補修に対応する業者を探すのは手間と時間がかかります。また、ネットを駆使して探し出したとしても、本当にいい会社かはわかりません。広く宣伝していないけれども優良な会社を見つけるのは困難です。

そんなときには、リフォームガイドが便利です。リフォームガイドは、経験豊富なリフォームコンシェルジュが、お客様の希望内容や重要視するポイントをヒアリングしたうえで、最適なリフォーム会社を数社ピックアップして紹介するサービスです。リフォーム会社から直接営業が来ないので、安心して業者を選べます。

5-2.複数社に見積もりを依頼

サイディングの補修を依頼する際には、必ず相見積もりを取りましょう。相見積もりとは、複数の会社に、同じ条件で見積もりを依頼することを指します。

1社の見積もりだけを見ても、金額や工事内容が妥当なのかを判断するのは困難です。相見積もりを取ることで、相場を把握したうえで比較検討を進められます。また見積書の内訳の細かさや納得感から、優良業者を見分けるのにも役立ちます。

5-3.出そろった見積もりを比較

見積もりが出そろったら、内容をしっかり確認したうえで、サイディングの補修を依頼する1社を選びます。

その際、価格だけで判断するより、実際に下見や調査にきたときの印象や対応の丁寧さも重視するのがおすすめです。担当の対応が誠実で信頼できるようなら、工事自体も良い仕事が期待できるでしょう。


6.サイディング補修をするうえで知っておきたいこと

最後に、サイディング補修をするうえで知っておきたいことを4つ紹介します。

6-1.工事前に隣近所へ挨拶しておくとよい

サイディング補修工事は、内容によっては足場の設置や既存の外壁の解体が必要な場合があります。

そのようなケースでは粉じんや騒音が発生するため、隣近所へは事前に工事内容や作業時間、期間などを伝えておきましょう。

6-2.トラブル回避のため、業者とのコミュニケーションは大事にする

リフォーム工事では、業者とのコミュニケーションが不足するとトラブルが発生しやすくなります。

仕上がりのイメージが違う、依頼したことが伝わっていないといった問題の多くは、業者任せにしてしまうことも原因のひとつです。このような事態を避けるためにも、工事中は業者とコミュニケーションを取り、こまめに工事過程を確認しましょう。

6-3.塗装をする場合は、「換気」や「洗濯」ができない

サイディングの塗装補修をするときには、塗装をしている場所では洗濯物を干せません。離れた場所であっても、塗料の臭いがついてしまう恐れがあるため、基本的には中干しする必要があります。

また、塗装中は窓を開けて換気するのも難しくなります。禁止されるわけではありませんが、換気することで塗料の臭いが部屋に入り込むと、人によっては気分が悪くなることがあるので注意しましょう。

6-4.いつもより「防犯意識」を持つようにする

工事中は、普段より防犯意識を高めることも大切です。サイディングの補修は、工事内容によっては数週間かかります。その間業者の職人が頻繁に出入りするので、家の敷地内に見知らぬ人がいても気にしなくなりがちです。

また、工事中は足場を設置するので、普段なら防犯意識が低くなりがちな2階もしっかり施錠するなど注意が必要です。


7.まとめ

サイディングの補修について、詳しく解説しました。

サイディングの劣化が気になるときには、まずは現状を正確に把握することが大切です。判断を誤ると、住宅自体の劣化につながるので注意しましょう。

リフォームガイドでは、サイディング補修のご相談も数多く受けております。優良なリフォーム会社・塗装会社を無料でご案内いたしますので、お気軽にご登録ください。

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