「外壁素材を扱うメーカーでおすすめを知りたい」
「メーカーを選ぶポイントを知りたい」
こういった悩みを抱えている人は多いでしょう。
この記事では、外壁材を扱うメーカーのおすすめや、メーカーを選ぶポイントを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- 外壁材を扱うおすすめメーカー
- 目的別で選ぶ外壁材メーカー
- 外壁材のメーカーを選ぶ際のポイント
あなたに適した外壁材メーカーを選ぶことで満足のいく外壁に仕上げることができるでしょう。
目次
1.外壁材を扱うおすすめメーカーをチェック!
日本窯業外装材協会によると、外壁材のシェアは、窯業系サイディングが78.5%、金属系サイディングが11.4%と、2種類で90%近くを占めています。
このため、窯業系サイディングと金属系サイディングの主なメーカーを今回は解説していきます。
1-1.窯業系サイディングを取り扱うメーカー
窯業系サイディングとは、セメント素材と繊維素材を原料として板状にした外壁素材です。熱によって変形しにくく、デザインが豊富という特徴があります。
窯業系サイディングでおすすめのメーカーには以下があります。
ニチハ株式会社
ニチハの窯業系サイディングには以下の6種類があります。
- プレミアムシリーズ(耐候性が高い塗料を塗った高品質)
- フュージェ(継ぎ目が目立ちにくい)
- モエンエクセラード(色やデザインが豊富)
- モエンサイディングS(柄の深掘りが可能)
- COOL(「鏡面」や「光沢を出さない表面」を実現)
- 風光(厚みがある硬質な素材)
ニチハ株式会社の強みはすべての商品についている「マイクロガード」機能と、豊富なデザイン性です。
「マイクロガード」とは、空気中の水分を使って外壁の表面に薄い水の膜を作ります。
水の膜によって汚れのもとを外壁から隔離し、雨が降った際に流すことで外壁表面を美しく保つ機能です。
費用感としては、5,700〜21,000円/㎡程度です。ニチハ株式会社の窯業系サイディングは、豊富なデザインの素材から選びたい人に適しています。
ケイミュー(KMEW)株式会社
ケイミュー株式会社の窯業系サイディングには以下の4種類があります。
- レジェール(光セラ+深掘り+軽量という高品質素材)
- 光セラ(太陽光で汚れを落とす、色あせしにくい)
- 親水パワーコート(雨で汚れを浮き上がらせて流す、色あせしにくい)
- 親水コート(雨で汚れを浮き上がらせて流す)
ケイミュー株式会社の強みには「光セラ」機能があります。「光セラ」は光触媒機能によって太陽光で汚れを落とすことが可能です。また、セラミックによって色あせしにくい性質も魅力と言えるでしょう。
費用感としては、4,700〜8,300円/㎡程度です。ケイミュー株式会社の窯業系サイディングは、外壁表面の汚れを落としたり色あせを避けたりしたい人に適しています。
旭トステム外装株式会社
旭トステム外装株式会社の窯業系サイディングには以下の5種類があります。
- ガーディナル(美観と耐久性を備えた最上位の商品)
- ガーディナルSmart(新工法を採用した新商品)
- AT-WALL EXE(塗膜の変色・褪色に対して20年の保証)
- AT-WALL PLUS(汚れを防ぐ機能がついている高品質商品)
- AT-WALL 15(多彩なデザインがある安価な商品)
旭トステム外装株式会社の強みには、色あせに強い「フッ素コート」機能があります。また、価格が全体的に安いのも魅力の一つでしょう
費用感としては、4,000〜7,700円/㎡程度です。旭トステム外装株式会社の窯業系サイディングは、安い材料を探している人に適しています。
1-2.金属系サイディングを取り扱うメーカー
金属系サイディングとは、断熱材の表面に金属を施した板状の外壁材です。サイディングのなかでも特に軽量で耐震性が高いという特徴があります。
金属系サイディングでおすすめのメーカーには以下があります。
アイジー工業株式会社
アイジー工業株式会社の金属系サイディングは「アイジーサイディング」と呼ばれます。ストライプ模様やレンガ風模様、木目調など様々な模様が選べるため希望のデザインが見つかりやすいでしょう。
「アイジーサイディング」はガルバリウム鋼板の外壁材です。錆びにくく気候の変化にも強い特徴があります。
また、「アイジーサイディング」には、価格が安い「ベーシックシリーズ」が存在します。ベーシックシリーズ以外には変色・赤サビ・穴に対して10年の保証が付いているのも魅力の一つでしょう。
費用感としては、3,900〜6,000円/㎡程度と、金属系サイディングでは安いです。アイジー工業株式会社の金属系サイディングは、価格が安い素材を求めている人に適しているでしょう。
ニチハ株式会社
ニチハ株式会社の金属系サイディングは「センターサイディング」と呼ばれます。
「センターサイディング」には、セルフクリーニング機能がついているほか、フルカラーのインクジェット塗装によってレンガやブロックのリアルな質感を追求するといった特徴があります。他にも、赤サビに対して10年の保証があるというのも魅力的です。
費用感としては、4,000〜7,000円/㎡程度です。
ニチハ株式会社の金属系サイディングは、赤サビを心配する人や、レンガやブロックのリアルな質感を求める人に適しています。
旭トステム外装株式会社
旭トステム外装株式会社の金属系サイディングは「金属Danサイディング」と呼ばれます。
セルフクリーニング機能のほか、最大で5mmの溝がある深い陰影を作り出せる魅力的なガルバリウム鋼板です。塗膜保証が10〜15年あるというのも強みの一つです。
費用感としては、5,000〜7,000円/㎡程度です。旭トステム外装株式会社の金属系サイディングは、深い陰影があるデザインを求める人に適しています。
材料ごとのメーカーの特徴を以下にまとめました。参考にしてみてください。
2.外壁材で利用するメーカーを目的別に決めよう!
外壁材を選ぶ際は、目的を先に決めておく方法が有効です。
「費用を抑えたい」、「耐久性を重視する」など、外壁材に求める優先事項を決めてしまいましょう。
優先事項を決めたら以下からメーカーを選んでください。
2-1.費用を抑えたい人向けの外壁材とメーカー
費用の安さを重視する人に向いている商品は「アイジー工業株式会社」の「金属系サイディング」です。特に「ベーシックシリーズ」の価格が安いです。
金属系サイディングは外壁素材のなかで特に価格が安いです。そのなかでもアイジー工業株式会社は特に安い素材を扱っています。
ただし、金属系サイディングはデザイン性で窯業系サイディングに劣るものが多いです。満足できるデザインが見つからない場合は少し金額が上がる窯業系サイディングを利用するか、他社の金属系サイディングを検討しましょう。
2-2.耐久性を重視する人向けの外壁材とメーカー
耐久性を抑えたい人に向いている商品は「ニチハ株式会社」の「窯業系サイディング」です。
マイクロガード機能によって汚れが付きにくいほか、色あせや変色に対して最長で30年の保証があるため問題が起きても補修しやすいでしょう。
2-3.デザイン性を重視する人向けの外壁材とメーカー
デザイン性を重視する人に向いている商品は「ニチハ株式会社」の「窯業系サイディング」です。
窯業系サイディングはデザイン性が高いものが多く、なかでもニチハ株式会社はさまざまな種類を揃えています。
また、金属系サイディングでデザインを重視する場合は「旭トステム外装株式会社」の「金属系サイディング」も適しています。
旭トステム外装株式会社では、最大で5mmもある深い陰影を実現した金属系サイディングが存在します。
2-4.保証内容を重視する人向けの外壁材とメーカー
保証内容を重視する人に向いている商品は「ニチハ株式会社」の「プレミアムシリーズ(窯業系サイディング)」です。
プレミアムシリーズは「色あせや変色に対して30年」という窯業系サイディングのなかでも特に長い保証期間がついています。
価格は他の窯業系サイディングに比べて高額ですが、耐久性の高さを追求して色あせしにくい素材となっています。
保証期間が30年あるため、色あせなどが心配な人にとっては安心できる商品と言えるでしょう。 保証内容を重視する場合はプレミアムシリーズが向いているでしょう。
3.外壁材のメーカーを選ぶ際のポイント
外壁材のメーカーを選ぶ際には注意点が2つあります。以下のポイントを守らないと失敗して後悔する危険があるため事前に覚えておきましょう。
3-1.有名なメーカーを選ぶ
外壁材を選ぶ場合、基本的に有名なメーカーの商品を選びましょう。なぜなら、無名のメーカーだと保証期間が短かったり、倒産して保証が受けられなくなったりするからです。
サイディングで有名なメーカーがわからないという人も多いでしょう。 そういった人は、今回紹介した以下のメーカーから商品を選べば問題ありません。
- ニチハ
- ケイミュー
- 旭トステム外装
- アイジー工業
有名メーカーであれば実績が豊富で商品の改良も進んでいるため安心して利用できるでしょう。
3-2.信用できる業者にオススメのメーカーを聞く
外壁材のメーカーを選ぶ際に重要なのは、信頼できる外壁工事業者にメーカーを聞くことです。
信頼できる優良業者であればメーカーにも詳しいため、目的別におすすめの商品を教えてくれるでしょう。
「信頼できる業者がわからない」という場合でもご安心ください。外壁工事では、以下のポイントを守れば優良業者を見つけられる可能性が高くなります。
訪問営業の業者は危険
いきなり家に訪問してきて営業するような業者は避けてください。こういった業者は、悪評が立っていて仕事が受けられないために個人住宅を回っている会社だと考えられます。
優良業者なら、訪問営業を行わなくても口コミや紹介で仕事が獲得できます。訪問営業をしている業者には外壁工事を依頼しないようにしましょう。
歴史が長い業者に依頼する
創業から30年以上が経過している企業であれば信頼できると考えられます。悪徳業者や、評判が悪い会社は10年程度で倒産することでしょう。
30年以上も継続している企業は、口コミの評判が良いから存続できているケースが多いです。
4.まとめ
外壁材のメーカーを選ぶ際は、基本的に有名企業を選びましょう。無名の場合は保証期限などで不安が残ります。
また、どれほど優れた材料を使っても、工事を依頼する業者が手抜きをしては意味がありません。優良企業を選ぶために相見積もりを検討してください。
材料だけではなく、サイディングの張り替え工事費用を知りたい場合はサイディングの張り替え費用を学んで、悪質業者対策をしよう!を確認してみてください。サイディングの工事に関する詳しい費用について紹介しています。
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