
ホッとくつろげる部屋、子ども部屋、仕事部屋、趣味部屋・・・
「もう一部屋欲しい」
という時、6畳はちょうどいい広さですよね。
しかし気になるのは、費用はいくらくらいかかるのか。
6畳の増築にかかる費用は、以下のように決まります。
この記事では、6畳の増築にかかる費用を分かりやすく解説します。
工事に費用がかかってしまうケースについても末尾で解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
▼以下の記事では、畳数別・パターン別に増築費用を解説しています。


1.6畳の増築にかかる費用を解説
6畳の増築にかかる費用は、1階に増築する場合、220~320万円が相場となります。
どこに増築するかで大きく変わりますので、下記でくわしく解説します。
内容 | 費用相場(万円) |
---|---|
1階に増築 | 220~320 |
2階に増築 | 400~550 |
離れを増築(木造在来工法) | 200~300 |
離れを増築(プレハブ工法) | 150~200 |
1-1.1階に増築|220~320万円
一階に増築する場合は220~320万円かかります。
離れを増築する場合より高くなるのは、既存部分の壁解体費用に約10万円、増築部分に隣接する部屋の床・壁の補修費用に5~10万円かかるためです。
事例 庭に子ども部屋を増築
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出典:https://freshhouse.co.jp/case/20565/


1-2.2階に増築|400~550万円
2階に増築する場合は400~550万円かかります。
2階部分の増築が高額になる理由は、大規模な工事になりやすいからです。
理由として、平屋の屋根を取り壊したり、1階部分を2階を支えられるくらいの強度にするために大がかりな補強工事が必要になるためです。
事例 1階と2階あわせて6畳を増築
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1階と2階を3畳ずつ増築したリフォームです。同時におこなった外壁塗装で約80万円、キッチン・浴室・トイレ・洗面の水回り設備のリフォームで200万円弱、その他部屋の内装工事等を含め、計700万円となりました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/239


1-3.離れを増築(木造在来工法)|200~300万円
敷地内に離れを増築するには2種類方法があり、一つは木造の在来工法で建てる方法です。
在来工法とは一般的な木造住宅の建て方で、大工さんが現場で一から柱の骨組みを造っていきます。
現場では組み立てるだけのプレハブ工法とは違い、日数がかかるため費用はプレハブ工法より高くなります。
1-4.離れを増築(プレハブ工法)|150~200万円
プレハブ工法とは、工場であらかじめ一定の規格でカットされた材料を現場で組み立てる工法です。
現場では組み立てるのみですので、工期が短く比較的安く建てることができます。


▼和室を増築する場合は以下の記事を参考にしてください。


(補足)ユニットハウスなら100万円で収まる場合も
すでに組み立てられた状態で運ばれるユニットハウスは、運搬費用も込みで100万円前後で設置できます。
6畳ほどのユニットハウスの場合、4トントラックで運ばれるため、家の前の道路幅も考慮しなければいけません。幅4m以上の道路である必要があります。
その他に木造のログハウスや、ミニハウスもおしゃれでかわいいデザインのものが多く人気です。
増築工事の依頼先は信頼できる会社を選ぶべき!
家を一部解体し部屋を増やす増築工事は、既存の家が建てられた工法を熟知し、工事後も耐震性能を落とすことなく増築することができる一流の建築知識・技術を持った工務店であることが求められます。
そのため、増築工事をご検討中の方は、以下のような会社を選ぶ必要があります。
・増築の実績が豊富な会社
・建築業許可のある会社
実績が豊富な会社であれば、確認申請など法的な手続き面でも安心できるでしょう。
「リフォームガイド」では増築工事が得意な会社をご紹介しています。無料で一括見積が取れるサービスですのでお気軽にご登録ください。
2.6畳増築によくある追加工事の費用を解説
内容 | 費用相場(万円) |
---|---|
クローゼット造作 | 10~25 |
床の間・仏間造作 | 20~30 |
床暖房設置(床材費込み)※ | 30~45 |
トイレ設置 | 50~100 |
ミニキッチン設置 | 30~50 |
ユニットバス・洗面台設置 | 90~120 |
増築部分の上をバルコニーやベランダにする | 50~100 |
防音ルームにする | 100~200 |
※床暖房:温水式の場合、給湯器もしくは熱源機が別途必要な場合あり(約15~30万円)
オプションとして上のような工事も増築時によく見られます。
水回り設備の設置は、給排水管の接続の問題があるので、どこに増築するかでも費用は変わってきます。
既存の水回りの近くに増築する場合はあまり問題ありませんが、離れや2階に増築する場合は配管をつなぐ工事で10万円ほど差が出ることもあります。
以下の記事も参考にしてください。
3.増築する際にかかる諸費用を解説
増築には、工事費の他に「建築確認申請」と「表題変更登記」に費用がかかります。
また、増築によって資産が増えるため「固定資産税」も増額します。
確認申請※ | 15~20万円 |
---|---|
増築登記 | 7~10万円 |
固定資産税の増税額 | 1.5~2万円 |
※確認申請は「防火・準防火地域」の敷地、または「10㎡以上の増築」の場合必要
確認申請にかかる費用はトータルで15~20万円です。
3-1.確認申請にかかる費用
6畳の増築の場合、申請自体にかかる費用は約2~3万円ですが、必要書類の作成はかなり専門的な知識が必要ですので、プロに委任するのが一般的です。
その代行費用として12~15万円が相場です。
増築時の確認申請について詳しく知りたい方は「5分で分かる増築時の確認申請とは!」も合わせてご覧下さい。
3-2.登記にかかる費用
登記にかかる費用は7~10万円です。
これは代行費用で、登記も通常は「土地家屋調査士」に代行してもらいます。
ただ、自分でできないことはなく、調べながら図面を書いたり、法務局に出向く時間があれば挑戦してみてもいいかもしれません。
3-3.固定資産税の増額
増築をしたら当然固定資産税も増えます。
いくら増えるのかは、増築後に自治体の調査員が調査をした結果の「評価額」に基づきます。
目安として、工事費の4割×1.7%が大体の増額分になります。
300万円の増築の場合、約2万円という計算になります。
4.増築費用が例外的に高額になる場合
以下のような場合は増築費用が通常よりも高額になります。
- 敷地が狭く足場を設置するスペースが確保できず、作業が非効率になる場合
- 奥まった家で車両が通れない場所に増築する場合(重機を運び込めず基礎固めを手作業で行ったり、建材を人力で運搬する必要があり高額になる)
- 植木などが生い茂った場所に増築する場合(土地を平らにならすのに費用がかかる)
- 既存部分が「既存不適格建築物」※で、増築をすると建物全体のリフォームをしなければいけない場合(離れは関係ない)
※「既存不適格建築物」とは、建築した当時は建築基準法の基準に適合していたが、その後の法改正によって改正後の基準に適合しなくなった建物のことです。
例えば昭和56年(西暦1981年)6月以前に建てられた建物は現在の耐震基準でないため、増築をする場合、建物全体を現在の耐震基準に合わせなくてはいけません。
5.(Q&A)よくあるご質問
Q.6畳の増築でも確認申請は必要?
- 防火・準防火地域に指定されている場合
- 10㎡以下の増築が2回目で、前回確認申請を出していない場合
他にも高さや道路からの距離など、細かい規定があるので、まずはお近くの役場で「この場所にこの増築はできるのか」と聞いてみるのが安心です。
Q.確認申請が必要なくても登記はしないとダメ?
6.まとめ
ご自分の家に一部屋増築する費用が把握できましたでしょうか。
増築は、それぞれの家の造りや状況によって費用が大きく変わってくるので、ここでお伝えした費用はあくまで目安とお考え下さい。
実際にリフォーム会社に現場を見てもらい、正確な見積もりを出してもらいましょう。
また、比較検討のため、2~3社から見積もりを取ることをおすすめしています。
リフォームガイドでは無料でご希望に沿った会社を紹介していますので、是非ご活用下さい。
▼相場を見てリフォーム内容がある程度かたまったら、見積もりを取ってみましょう。下記の記事では、リフォームの見積もりを取るうえで必ず知っておきたいことがまとまっています。


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