増築にかかる費用を徹底解説!費用を抑える方法もご紹介

「余っている庭を潰して増築するには、費用はいくらかかるのだろう?」「できるだけ費用を抑えて増築リフォームがしたい」

このようにお考えではありませんか?

家を建て替えるよりもコストを抑えることができるため、費用を抑えながらも部屋数を増やしたい方や自宅を広くしたい方に増築はおすすめです。

しかし、相場を知らなければ後悔するケースもあります。
増築にかかる費用は「どこに増築するか」によっても変動するので、あらかじめ確認しておきましょう。

また、増築リフォームの際は工事以外にも諸費用が必要になります。

こちらの記事では、増築にかかる費用を解説、実際に行われた増築リフォームの施工事例もご紹介します。

増築にかかる費用を抑える方法についても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。


1.増築とは?改築との違い

増築とは、既存の建物の床面積を広げる工事のことを指します。具体的には以下のような工事が含まれます。

  • 部屋の数を増やす
  • 平屋を2階建てにする
  • 敷地内に離れを建てる
  • 庭や玄関前にカーポートやベランダを新設する

一方、改築は建物の床面積を変えずに行うリフォームのことです。古くなった設備の交換や、間取りの変更といった工事がこれにあたります。

増築するメリット・デメリット

メリット

増築は、建て替えや間取り変更を伴う大規模リフォームと比べても、比較的コストを抑えられることが大きなメリットです。

建て替えでは既存の建物を全て撤去して新しい建物を建てるため、土工事や基礎工事が必要となりコストが高くつきますが、増築は既存の建物を残しながら新たな部屋やベランダを追加する工事であり、必要な基礎工事の範囲が限定されるため、作業が少なくコストを抑えられます。

また、住み替えと比較すると、購入のコストを省ける点が魅力です。

さらに、建て替えや大規模リフォームの場合には工事期間中に別の住居を用意する必要があり、引越しの手間もかかりますが、増築は現居住環境を維持しながら工事を進めることができるため、生活に大きな影響を与えることなく部屋数を増やすことが可能です。

デメリット

増築を行う際のデメリットとしては、性能の差が表れる可能性がある点が挙げられます。

既存の建物と新しい建物との間で耐久性や耐震性が異なる場合、施工不良が原因で接合部分から雨漏りや地震によるひび割れといった不具合が生じることがあります。そのため、設計段階で耐久性や耐震性を十分に考慮し、経験豊富な業者に相談することが重要です。

また、住み替えや間取り変更を伴う大規模リフォームと比較しても、増築にはいくつかのデメリットがあります。住み替えの場合、既存の建物の問題点を全て解消できる可能性がある一方で、増築では部分的な改善にとどまる可能性があります

さらに、間取り変更を伴うリフォームでは家全体の統一感を維持しつつ機能性を高めることができますが、増築では既存部分との調和が難しい場合があります

同じ素材を使用しても経年劣化や褐色の違いが生じるため、新設部分と既存部分との間で色味や雰囲気に差が出ることも珍しくありません。統一感を保つためにも、業者と十分に確認しておくことが大切です。


2.一般的な増築パターンと費用相場

ここでは、増築にかかる費用を解説していきます。

増築リフォームの費用は、「どこに増築するか」によって変動します。

また、増築リフォームを行う際は、工事費用以外にも必要な諸経費があります

ご自身の希望するリフォームにどれくらい費用がかかるかイメージするために、ぜひ最後までお読みください。

パターン①:既存の建物につなげて増築

既存の建物につなげて増築する場合、増築方法は2つあります。

既存の建物につなげて増築する場合の増築方法

既存の建物につなげて増築する際の費用は以下のとおりです。

【既存の建物につなげて増築する際にかかる費用】

  1階部分増築 2階部分増築
2畳 約66万~78万円 約54万~100万円
4畳 約132万~156万円 約108万~200万円
6畳 約198万~234万円 約162万~300万円
8畳 約264万~312万円 約216万~400万円
10畳 約350万~400万円 約550万~700万円
12畳 約400万~650万円 約600万~750万円

増築にかかる費用は増築面積が広ければ広いほど単価が安くなります。

加えて、1階部分に比べ、2階部分に増築する場合は屋根の取り壊しや足場の設置など工事に手間がかかるため、費用も高額になっています。

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パターン②:離れの増築

離れを増築する場合は建築方法によって費用に大きな違いがあります。また、木造、鉄骨造、プレハブ造のそれぞれの特徴を理解しておくことも大切なので、確認しておきましょう。

木造、鉄骨造、プレハブ造の特徴

【木造】

木造は、古くから日本の建築に使われており、非常に馴染みのある方法です。

柱や梁、筋交いを組み合わせて建築され、加工が容易で、設計の自由度が高いのが特徴です。

また、断熱性や吸湿性が高く、快適な空間を維持しやすいメリットもあります。

【鉄骨造】

鉄骨造は、柱や梁に鉄を使用する建築方法です。

鉄は非常に頑丈で、木造やプレハブ造と比較して耐久性に優れています。

特に重量鉄骨造では、厚い鉄骨を使用しているため、建物の柱や梁を増やす必要がなく、建築プランの自由度が高い点も魅力です。

【プレハブ造】

プレハブ造は、建物の部材を工場で生産し、現場で組み立てる工法です。

この方法は工場で部材を生産するため、品質が安定しやすく、職人の技術差が影響しにくいというメリットがあります。

また、現場での組み立てが簡単なため、工期が短く、木造や鉄骨造よりもコストが抑えられる点も特徴です。

【離れの増築にかかる費用】

  木造 鉄骨造 プレハブ造
6畳 約200万~300万円 約300万~500万円 約150万~250万円
10畳 約270万~500万円 約450万~650万円 約250万~330万円
15畳 約450万~700万円 約600万~900万円 約300万~500万円
20畳 約600万~900万円 約800万~1100万円 約450万~660万円
30畳 約800万~1300万円 約1000万~1700万円 約600万~1000万円
40畳 約1100万~1600万円 約1600万~2000万円 約900万~1300万円

離れの増築も、費用は増築面積が広ければ広いほど単価が安くなります。

離れの増築についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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増築部分にお風呂・トイレなど水回り設備を設置する際は、設置場所を工夫しよう

増築部分に水回り設備の設置を検討している場合は、水回り設備の設置場所によってリフォーム費用が変動することを知っておきましょう。

水回りの増築で必ず行う配管工事は、既存配管から施工箇所までの延長距離によって費用が変動します。

新しく設置する水回り設備が既存の配管に近ければ近いほど、配管延長にかかる費用を抑えられる、ということです。

配管の延長にかかる工事は、建物の構造によって多少変動しますが、1mあたり1.5万~2万円が相場です。

増築とあわせて水回り設備の導入をお考えの方は、設置場所を工夫できるかどうか検討しましょう。

▼それぞれの場所や用途ごとの増築費用はこちら

>>リビングを増築する費用
>>和室を増築する費用
>>ガレージを増築する費用
>>サンルームを増築する費用
>>ベランダを増築する費用
>>玄関を増築する費用
>>お風呂を増築する費用

パターン③:ワンフロア全体の増築

平屋を2階建てに、または2階建ての住宅を3階建てに増築することも可能です。

既存の住宅の上に新たにフロアを増築する場合、耐震性を確保するために1階部分の補強工事が必要となります。また、屋根の解体や再構築などの工事も必要となるため、1階部分への増築に比べて費用が高くなる傾向があります。

トイレや水回りの設備を新たに追加するかどうかによっても、費用が変動します。また、新しい階に移動するための階段の設置も必要です。

さらに、上部への増築だけでなく、地下室を増築することも可能です。しかし、地下室の増築が可能かどうかは、現地調査を行わないと判断できません。

住宅の状態や工事内容によって費用も異なるため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討した上で最適な業者を選びましょう

【ワンフロア全体の増築にかかる費用】

  2~3階部分増築 地下部分増築
2畳 約54万~100万円 約320万円~
4畳 約108万~200万円 約640万円~
6畳 約162万~300万円 約960万円~
8畳 約216万~400万円 約1,280万円~
10畳 約400万~700万円 約1,600万円~
12畳 約500万~750万円 約1,920万円~

これらはあくまで相場であり、実際の費用は業者によって異なります。

また、設備の内容次第では費用がさらに高額になる場合もあります。予算に合った増築が可能かどうか、事前に業者に相談するようにしましょう。


3.増築工事以外に必要な諸費用

増築リフォームを行う際は、工事費用以外にも必要な諸経費があります。

具体的には、工事の他に「建築確認申請」と「表題変更登記」に費用が発生します。

また、増築によって資産が増えるため「固定資産税」も増額します。

確認申請 15~20万円
増税登記 7~10万円
固定資産税 増築面積によって異なる
(目安:工事費の4割×1.7)

参考:https://www.reform-guide.jp/topics/zouchiku_hiyou/#3

確認申請は、「防火・準防火地域」の敷地、または「10㎡以上の増築」の場合必要になります。必要書類の作成には専門的な知識が必要ですので、施工会社に一任するのが一般的です。

確認申請については、以下の記事で詳しく解説しております。

5分で分かる増築時の建築確認申請とは!
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登記についても、通常は「土地家屋調査士」に代行してもらいます。

あわせて、増築に伴い固定資産税も増額します。どれくらい増額するのかは増築面積や建物の構造によって異なりますが、工事費の4割×1.7%が増額分の目安です。

増築リフォームを行う際は、工事以外にかかる諸経費についても考慮しながらリフォームプランを立てるようにしましょう。


4.【具体的な用途別】部分的な増築にかかる費用

増築する際にかかる費用は用途によっても異なります。ここからは、工事箇所別の費用相場をみていきましょう。

①お風呂

増築内容

広さ

費用相場

お風呂の増築

2畳

約75万~250万円

「お風呂を広くしたい」「家族が増えたので新しいお風呂が必要」など、お風呂の増築を検討している方もいるでしょう。

費用は、設置場所や浴室のサイズ、機能によって異なります。また、増築場所が2階の場合、配管工事が必要になるため、費用が高額になることが多いです。

離れに増築する場合は、電気工事や、地盤が弱い場合には地盤改良工事も必要になることもあります。

注意点として、現在のお住まいが防火地域や準防火地域にある場合、住宅の面積が増えると建築確認申請が必要です。申請費用として約15万~20万円がかかるので、予算に追加しておくと良いでしょう。

また、お風呂を広げる増築工事では、既存の脱衣室が狭くなることがあり、使い勝手が悪くなる可能性があります。場合によっては洗濯機が置けなくなることもあるため、お風呂の増築工事を行う際は、脱衣所のリフォームも一緒に検討することをおすすめします。

②トイレ

増築内容

広さ

費用相場

トイレの増築

1畳

約50万~200万円

家族が増えると忙しい時間帯にトイレが混雑し、使いたいときに使えない状況に陥ることがあります。その結果、学校や仕事への遅刻につながる可能性があり、家族間で不満が生まれることもあるでしょう。

このような状況を改善するために、トイレの増築を検討する方もいるはずです。

特に、1階にしかトイレがない場合、2階に増築することで、子ども部屋や寝室からのアクセスが容易になり便利です。

ただし、排水管工事が必要になるため、費用が高くなる傾向があります。また、高性能なトイレを選ぶほど費用が増す可能性があるため、慎重に選びましょう。

さらに、トイレの広さも重要なポイントです。一般的な広さは1畳分ですが、快適性を求めて広くする場合、その分費用が上がることにも注意してください。

③キッチン

増築内容

費用相場

キッチンの増築

約90万~400万円

通常のキッチンを増築する場合、規模や選択する設備により費用は約90万~400万円程度かかります

一方、日常的に使用しているキッチンとは別にミニキッチンを増築する方もいます。例えば、既存のキッチンが1階にある場合、2階にミニキッチンを設置することで、お茶を入れたり簡単な調理ができたりと、生活の利便性が向上します。

小型のキッチンなら、コンパクトな設置面積でも問題ありません。シンク、コンロ、レンジフードといった基本的な設備が揃っているため、十分に使用できるでしょう。

ただし、既存のキッチンとの位置関係により、工事内容が異なります。例えば、既存キッチンの真上の階に設置する場合は工事が比較的簡単で済みますが、離れた位置に設置する場合は配管工事が複雑化しやすく、その結果、工期が延び、費用も高くなる可能性があります

④和室

 

広さ/増築箇所

広さ

木造の和室を増築

1畳/1階

約30万~40万円

鉄骨造の和室を増築

1畳/1階

約50万~55万円

木造離れの和室を増築

1畳/1階

約35万~50万円

プレハブ造離れの和室を増築

1畳/1階

約25万~33万円

和室が既存住宅にない場合や、もう1つ部屋が欲しいときに、和室の増築を検討する方もいるでしょう。

和室は伝統的な日本の部屋造りの一種で畳や障子などがあり、心地の良い空間が魅力です。寝室としてだけでなく、子どもの遊び場や作業スペース、来客用としても活用できるため、多目的に使えることがメリットといえます。

また、畳には調湿効果や消臭・吸臭効果があるため、快適な環境を維持しやすいという特徴もあります。

和室の増築費用は、木造や鉄骨造などの構造によって異なります。特に木造やプレハブ造は比較的費用が抑えられるため、予算が限られている場合には検討する価値があるでしょう

⑤洋室

 

広さ/増築箇所

広さ

木造の洋室を増築

1畳/1階

約30万~40万円

鉄骨造の洋室を増築

1畳/1階

約50万~55万円

木造離れの洋室を増築

1畳/1階

約35万~50万円

プレハブ造離れの洋室を増築

1畳/1階

約25万~33万円

洋室は、フローリングを使用した部屋のことです。畳の部屋と異なりフローリングは硬いため、重い家具を設置しても床が凹む心配がありません。そのため、お好みの家具を自由に配置できるといった特徴があります

さらに、フローリングは汚れが付きにくく、掃除がしやすい点も魅力です。和風の家具にも馴染みやすいため、洋風インテリアだけでなく、和風のテイストを取り入れることも可能です。模様替えにより、さまざまな雰囲気を楽しめるため、幅広い世代に支持されています。

費用は和室の増築と同様の相場となりますが、使用する素材によって異なります。予算内に収めるためにも、業者と相談しながら計画を進めることが大切です。

⑥ベランダ・バルコニー

増築内容

広さ

費用相場

ベランダ・バルコニーの増築

1畳

約25万~50万円

ベランダやバルコニーを増築することで、洗濯物を干すスペースや家庭菜園を楽しむスペース、またはゆったりとお茶を楽しむスペースとして活用できます。

増築する広さが1畳の場合、費用相場は約25万~50万円です。ベランダとバルコニーの違いは、屋根の有無にあります。ベランダには屋根が付いていますが、バルコニーには屋根がなく、2階以上の階に設置されているのが一般的です。

増築にかかる費用は、防水工事の種類や使用する材質・素材によって異なります

また、建ぺい率や容積率に関する規制を守るため、場合によっては確認申請が必要です。基準を超えたままでベランダやバルコニーを設置すると建築基準法に違反する可能性があるため、業者に依頼して申請手続きを行いましょう。

⑦サンルーム

増築内容

費用相場

サンルームの増築

約40万~180万円

サンルームとは、天井や壁から太陽光を取り入れることができる部屋のことで、洗濯物を干すスペースや、子どもの遊び場、セカンドリビングなど、さまざまな用途に利用できます。

サンルームには、床納まりタイプや土間納まりタイプ、バルコニー囲いタイプやバルコニー納まりタイプなど、いくつかの種類があります。そのため、設置場所やタイプによって費用が大きく異なる点には注意が必要です。

また、換気扇やLEDライトの設置、紫外線対策、物干し台の取り付けなどのオプションを追加することで、さらに費用が変動します。

⑧ガレージ・カーポート

増築内容

広さ

費用相場

ガレージの増築

1台分

約80万~300万円

カーポートの増築

1台分

約18万~60万円

カーポートの増築

2台分

約30万~65万円

車を所有している方の場合、カーポートやガレージを増築して、大切な車を紫外線、雨、雪からしっかりと守りたいと考える方もいるでしょう。

ガレージは壁、屋根、そしてシャッターで車全体を保護できるスペースです。窓や棚の設置もでき、広さに余裕があれば趣味の道具を保管したり、趣味のスペースとしても利用したりできます。ただし、基礎工事が必要なため、費用が高くなりがちです。

カーポートは柱で屋根を支える構造のため、比較的狭いスペースにも設置できる点が魅力です。工期が短く、ガレージに比べて費用を抑えることができるのもメリットといえるでしょう。


5.増築の施工事例を費用とともにご紹介

ここからは、実際に行われた増築リフォームの施工事例をかかった費用とともにご紹介します。

こちらの章では、増築が単独で行われたケース・全面リフォームと同時に行われたケースのどちらも掲載しており、ご自身の希望するリフォームにどれくらいの費用が必要なのか・仕上がりはどのようになるのかイメージすることができます。

リフォームプランをより具体的なものにするために、ぜひ参考にしてください。

①子ども部屋の増築(増築工事+水回りの交換)

施工費 増築工事:256万円
水回り交換工事:約135万円
外壁塗装:78万円
その他工事:約231万円
リフォーム面積
※増築部分のみ
1階・2階それぞれ約3帖ずつ
工期 2か月
増築部分 1階・2階につなげて増築

【外観】

※横にスクロールできます

子ども部屋の増築(増築工事+水回りの交換)
子ども部屋の増築(増築工事+水回りの交換)

【間取り図】

子ども部屋の増築(増築工事+水回りの交換)

購入した中古物件の子供部屋が狭かったことをきっかけにリフォームした事例です。外壁の色も一新することで、増築部分を浮かせずに馴染ませることができています。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/239

②増築工事で浴室サイズアップ(増築工事+ユニットバス交換)

施工費 183万円
リフォーム面積
工期 4日間
掲載施工箇所 増築部分外観、浴室
増築部分 1階浴室を増築

【増築部分外観】

増築工事で浴室サイズアップ 増築外観

赤枠部分の若干色が異なっている部分が増築箇所です。40cmの増築で浴室がワンサイズアップしました。

【浴室】

※横にスクロールできます

増築工事で浴室サイズアップ(増築工事+ユニットバス交換)
増築工事で浴室サイズアップ(増築工事+ユニットバス交換)

窮屈な在来浴室からゆったりと足を伸ばせる最新のユニットバスに交換しました。大きな窓はそのまま残し、太陽の光が差し込む明るい空間になりました。

出典:http://cube-renovation.co.jp/works/597/

③ダイニングキッチンを広々増築(増築+全面リフォーム)

施工費 910万円
リフォーム面積 58㎡
工期 2ヶ月半
掲載施工箇所 増築部分外観・内観
増築部分 1階につなげて増築

【間取り図】

ダイニングキッチンを広々増築 間取り

ダイニングキッチンの増築のほか、リビングを縮小して洗面室・浴室を新設しました。

【増築部分外観】

※横にスクロールできます

ダイニングキッチンを広々増築(増築+全面リフォーム)
ダイニングキッチンを広々増築(増築+全面リフォーム)

1階の右側につなげて増築しました。増築部分の屋根や外壁は既存部分に合わせたデザインに仕上げました。

【増築部分内観】

ダイニングキッチンを広々増築 増築部分内観

対面キッチンの壁面にはモザイクタイルを採用し、アクセントとしました。また、キッチンカウンターは家具のサイズや色に合わせて収納を設置し、統一感を出しました。

出典:https://www.artreform.com/example/4649/

④お庭にサンルーム増築(サンルーム増築+全面リフォーム)

施工費 700万円
リフォーム面積
工期 1ヶ月
掲載施工箇所 サンルーム
増築部分 サンルーム

【増築したサンルームの外観】

※横にスクロールできます

お庭にサンルーム増築(サンルーム増築+全面リフォーム)
お庭にサンルーム増築(サンルーム増築+全面リフォーム)

広々とした庭にサンルームを増築しました。リビングから出入りすることができ、窓ガラスを開けると一体感のある開放的な空間になります。

出典:https://www.artreform.com/example/3124/


6.増築リフォームの費用を抑えるには?

ここからは、増築リフォームの費用を抑えるための方法についてご紹介します。

増築リフォームを検討しており、費用をなるべく抑えて工事をしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

①相見積もりをとる

増築リフォームの見積もりを依頼する際は、必ず相見積もりをとるようにしましょう。

相見積もりとは、複数の会社に同じリフォーム内容で見積もりを作成してもらうことを指します。

相見積もりをとることで、リフォームにかかる費用を一括で比較でき、自分の希望するリフォームの適当な価格がわかるため、高額な費用での契約を防ぐことができます。

また、担当者の対応や工事の内容からもリフォーム会社を比較検討することが可能です。

リフォーム会社を選ぶ際は、必ず2〜3社に絞り見積もり依頼をしましょう。

②補助金制度を活用する

増築リフォームでは、決められた条件を満たすリフォームであれば、補助金制度を利用することができます。

以下で利用できる補助金制度をご紹介していますので、ご自身のリフォームが条件に当てはまるか確認し、申請する場合は必ず期限までに所定の手続きを済ませるようにしましょう。

◆子育てエコホーム支援事業

概要
対象のリフォーム工事を行った全ての世帯に、原則最大30万円(子育て世帯や若者夫婦世帯の場合は上限を最大60万円まで引き上げ)の補助金を受け取れる制度。
受付期間
2024年3月中下旬〜12月31日
(予算上限に達すると終了)

▼詳細はこちらの記事をご覧ください。

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◆高齢者住宅改修費用助成制度

概要
自宅をバリアフリー改修するときに、介護保険を活用して国から補助金を最大18万円まで受け取れる制度。
受付期間
通年

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そのほか、各自治体が独自に補助金を設けている場合があります。リフォーム工事の際は、一度自治体の補助金も利用できるかどうか確認してみましょう。

③住宅ローン控除制度を活用する

増築で住宅ローンの借り入れをする場合、住宅ローン控除が受けられます。

新築や中古住宅の取得等で住宅ローンを借り入れ、すでに住宅ローン控除を受けている場合でも追加で適用可能です。

また、増築リフォームにおける住宅ローン控除の控除額は、140万円が上限です。

増築リフォームの住宅ローン控除についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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7.増築に関するよくある質問

最後に増築に関する疑問を解決するためにも、考えられる質問とその回答をお伝えしていきます。

①増築は100万円でできる?

洋室や和室を1部屋増築したいと思っているけど、6畳分の増築でも180万円かかりますよね・・・100万円以内で増築ってできないのでしょうか?

 

「ユニットハウス」であれば、100万円以内で部屋を増築できる可能性がありますよ!
回答

 

限られた予算で増築を考えると、「無理かもしれない」と諦めてしまうことがあるかもしれません。

例えば、洋室や和室などの居室を増築したい場合、1畳あたり約30万〜40万円かかります。つまり、6畳の部屋を増築するには最低でも180万円が必要です。

予算を100万円以内に抑えたい場合、3畳程度の部屋しか増築できない計算になります。さらに、選ぶ素材によっては、より小さい部屋しか増築できないことも考えられるでしょう。

しかし、「ユニットハウス」であれば、100万円以内で部屋を増築できる可能性があります。ユニットハウスとは、工場で組み立てられた部屋をトラックで運んで設置するタイプです。運搬費用込みで約100万円前後で設置できる場合もあるため、一度業者に相談してみましょう。

ただし、ユニットハウスの設置には、4トントラックでの運搬が必要です。設置を検討する前に、自宅前の道路幅が4メートル以上あるか確認しておきましょう。道路幅が足りない場合、トラックが通れず設置できないことがあります。

②増築できない家はある?

増築できない家ってあるんですか?
建ぺい率や容積率がオーバーしてしまう建物や再建築不可物件など、条件によっては増築できない家もあります。これから詳細を解説しますね!
回答

予算内で増築できる場合でも、以下に当てはまる住宅であれば増築はできません。

  • 建ぺい率や容積率がオーバーしてしまう建物
  • 再建築不可物件
  • 自治体の条例で制限のある物件
  • 検査済証のない物件

敷地面積に対する建物の建築面積の割合を「建ぺい率」といいます。また、「容積率」は敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合です。

これらの上限に達している場合、建物の増築はできません。市区町村のホームページや法務局で登記簿謄本を取得することでこれらの情報を確認できるので、事前にチェックしておきましょう。

さらに、建物が道路に接していない場合や、接道幅が2メートル未満の場合、その建物は再建築ができません。このような場合、建築申請が不要なリフォームのみが許可されています。

ただ、増築が可能かどうかを自分で判断するのは難しいことがあります。調べてもわからない場合は、専門業者に相談して確認してもらうことがおすすめです。

③増築する際に注意点はある?

増築するときの注意点を教えてください!
増築によって固定資産税の増加や耐震性の低下が予想されます。それぞれしっかり確認しておきましょう!
回答

増築を検討する際には、いくつかの注意点があります。

まず、固定資産税の増加です。増築によって床面積が増えると、建物の評価額が上がります。その結果、固定資産税も増えるため、将来的な負担が大きくなる可能性があります。

次に、耐震性の確認も忘れてはいけません。既存部分と増築部分の耐震性に差があると、地震発生時に亀裂が入ったり、最悪の場合は建物が倒壊したりするリスクがあります

このリスクを軽減するためには、既存部分と増築部分の耐震性能をバランスよく整えることが重要です。特に、新耐震基準を満たしていない建物の場合、耐震補強工事が必要になることもあります。安全に暮らすためにも、耐震診断の依頼を検討してみてください。


8.まとめ

増築リフォームの費用は、「何を増築するか」によって変動します。

また、増築リフォームを行う際は、工事費用以外にも必要な諸経費があります。

増築リフォームの費用を抑えたい場合は、以下のような方法を検討しましょう。

  • 相見積もりをとる
  • 補助金制度を活用する
  • 住宅ローン控除制度を活用する

ご自身の希望するリフォームにどれくらい費用がかかるか確認し、賢く費用を抑えて工事を実現させましょう。

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