外壁をクリア塗装するメリットや費用、工期、注意点を解説!

「外壁をクリア塗装しようか迷っている」

「クリア塗装のメリットやデメリットを知りたい」

こういった疑問を持っている人は多いでしょう。

クリア塗装とは、無色透明の塗料で塗装をすることです。

この記事では、外壁におけるクリア塗装のメリットやデメリットを紹介します。

具体的には以下の内容を解説します。

  • 外壁をクリア塗装するメリットとデメリット
  • 外壁に使うクリア塗料の種類と耐用年数
  • 外壁をクリア塗装する場合の費用相場
  • 外壁をクリア塗装する場合の工期
  • クリア塗装を外壁業者に依頼する場合の注意点

クリア塗装の特徴 や費用を把握すると他の塗装方法と比較して効率的な工事が可能となるでしょう。

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1.クリア塗装とは

クリアー塗装とは、下地が透けて見える無色透明な塗料を使用した塗装のことです。

外壁塗装の塗料には通常顔料が含まれています。顔料入りの塗料を使い塗装する場合、元のデザインや色合いを再現することは基本的にできないとされています。もし現在の外壁の柄や色合いが気に入っていても、外壁塗装が必要な状態になってしまうと、そこに上塗りをするのでなくなってしまいます。

しかしクリアー塗装は無色透明なので、もとのデザインや色合いを維持することができます。その上で、保護やツヤ出しなどのコーティング機能を上げてくれます。

石目調・タイル調・レンガ調などの意匠性の高いサイディング柄や、木目などの素材の色や模様を活かしたまま外壁材の表面を保護することができます。


2.外壁をクリア塗装するメリットとデメリット

外壁をクリア塗装する1番のメリットは費用が安い点です。

一方で、デメリットは劣化している外壁には使いにくい点でしょう。

2-1.外壁をクリア塗装するメリット

外壁をクリア塗装するメリットは3つあります。

  1. 工程が少なくて費用が安い
  2. 下地の色や模様を活用できる
  3. チョーキング現象が発生しない

それぞれを詳しく解説していきます。

工程が少なくて費用が安い

通常の塗装の場合は、下塗り・中塗り・上塗りの3工程が必要です。

しかし、クリア塗装は、一般的な塗装で必要な下塗りがいりません。
中塗り・上塗りの2工程といったように作業量が少ないため、クリア塗装は費用が安い傾向にあります。

下塗りは、下地が荒れている場合に使う塗料です。
一方で、クリア塗装が下地が荒れていない状況で塗ることを前提としています。

安定した下地にしか塗装しないためクリア塗装は下塗りを基本的に使わないのです。

下地の色や模様を活用できる

クリア塗装は無色透明の塗料です。
塗装する下地が見えるため既存の外壁の模様を活用したい場合に適しています。

チョーキング現象が発生しない

チョーキングとは、塗料に含まれる顔料が劣化して粉状に表面化する現象です。顔料は塗料に色を付ける材料です。

無色透明であるクリア塗料は顔料を使わないため、チョーキング現象が発生しません。

2-2.外壁をクリア塗装するデメリット

外壁をクリア塗装するデメリットは2つあります。

  1. 劣化が激しい下地には利用しにくい
  2. 特殊塗装が施された下地に塗るとはがれる

デメリットを知らずにクリア塗装を使うとすぐにはがれてしまいます。

クリア塗装がはがれると費用が無駄になるため、デメリットは事前にチェックしておきましょう。

劣化が激しい下地には利用しにくい

クリア塗装は劣化が激しい下地には向いていません。
理由としては、クリア塗料は透明なため劣化した下地や補修跡が目立ってしまうためです。

劣化している下地をクリア塗装したい場合は、まず一般的な塗装で補修面を隠してから光沢を出すためにクリア塗料を使うのが望ましいでしょう。

特殊塗装が施された下地に塗るとはがれる

光で汚れを分解する「光触媒」と呼ばれる特殊塗料があります。
光触媒の上にクリア塗装をするとはがれやすいため、塗ってはいけません。

特殊塗料は表面の汚れを剥がれやすくする性質があるため、クリア塗装とは相性が悪いのです。

上記を考慮すると、クリア塗装は下地がキレイで光沢を出したい場合に適していると言えるでしょう。


3.外壁に使うクリア塗料の種類と耐用年数

上記を考慮すると、クリア塗装は下地がキレイで光沢を出したい場合に適していると言えるでしょう。

外壁に使うクリア塗料は大きく分けて4種類があります。

  1. アクリル塗料
  2. ウレタン塗料
  3. シリコン塗料
  4. フッ素塗料

それぞれの特徴と単価、耐用年数などを解説していきます。

3-1.アクリル塗料

アクリル塗料は単価が安くて種類が多いですが、耐久性が低い特徴があります。

外壁における実用性は低く、数年で建物を解体する予定だけれど塗装が必要という場合に向いています。

単価は1平方メートルあたり1,200〜1,800円程度です。耐用年数は5〜7年です。

3-2.ウレタン塗料

ウレタン塗料は光沢がある仕上がりと低単価が特徴ですが、耐久性がやや低くコストパフォーマンスが悪い特徴があります。

外壁で実用性がある塗料の中では最も安いため低価格の工事をしたい人に向いています。

単価は1平方メートルあたり1,600〜2,000円程度です。耐用年数は8〜10年です。

3-3.シリコン塗料

シリコン塗料は汚れがつきにくく、価格と耐用年数のバランスがよくてコストパフォーマンスが高い特徴があります。

住宅の外壁の大半がシリコン塗料で塗装されているため、塗料選びで迷う人に適しています。

単価は1平方メートルあたり2,200〜2,400円です。耐用年数は10〜15年です。

3-4.フッ素塗料

フッ素塗料は耐久性に優れており、メンテナンスの手間がかからない一方で、価格が高額な点が特徴です。

塗装が難しい場合や、メンテナンスを極力したくない人に適しています。

単価は1平方メートルあたり2,700〜3,000円です。耐用年数は15〜20年です。

各塗料の費用や耐用年数を以下にまとめました。

予算や将来的な費用を考慮して上記から自分に適した塗料を選ぶとよいでしょう。


4.外壁をクリア塗装する場合の費用相場

予算や将来的な費用を考慮して上記から自分に適した塗料を選ぶとよいでしょう。

外壁をクリア塗装する場合、30坪の住宅で50〜90万円程度の費用が必要です。費用は使う材料のグレードのほか、シーリング(目地の補修材)の打ち替えの可否や住宅の構造による手間賃の増加によっても価格が大きく変わります。

上記には足場費用、材料費、手間賃、諸経費などが含まれており、消費税が加算されます。

クリア塗料以外の一般的な塗装工事だと下塗り費用がかかるため10万円程度高くなるでしょう。一般塗装をしてからクリア塗装をする場合はさらに30〜60万円程度が必要です。


5.外壁をクリア塗装する場合の工期

外壁をクリア塗料で塗る場合の工期は10〜15日程度です。

雨の日は作業ができなくなるため、上記は天候に恵まれた状況を想定しています。

雨が降りやすい梅雨や台風の時期は工期が1ヶ月程度に延びる可能性があります。

工期を早めたい場合は作業人員を増やすことで1〜3日程度の短縮が可能です。

ただし人員を増やすと業者の負担が増えるため、工事費用が高くなるおそれがあります。

また、急いで工事をしようとすると手抜きを誘発する危険があるため、工期を無理に急がせることはオススメしません。


6.クリア塗装を外壁業者に依頼する場合の注意点

クリア塗装では費用を抑えるために以下の3つのポイントに注意してください。

  1. 下地の塗装が必要かどうか見きわめる
  2. 自社施工の会社に依頼する
  3. 相見積もりで適正価格の業者を選ぶ

知識を持たずに工事をすると費用が高額になったり、再塗装が必要になったりする危険があります。

6-1.下地の処理が必要かどうか見きわめる 

下地の劣化が進んでいる場合、クリア塗装だけでは補修跡などが残ってしまい見栄えが悪くなります。また外壁の劣化が激しい場合には下地を先に塗装しなくてはいけません。そのためクリア塗料だけで塗装することは難しいと考えておきましょう。

下地塗装が必要な症状は以下の4つです。

この4つの症状を確認できたらクリア塗装の前に下地処理が必要です。

また他の塗装をおこなうのであれば、クリア塗装が不要なケースは多いです。下地処理をするのであれば最初から希望に即したデザインの塗料が使えるため、クリア塗装のメリットである「光沢を出す」、「下地のデザインを活かす」の両方を満たせるからです。

クリア塗装は、あくまで既存の下地に補修が必要ない場合にのみ使える、費用を安くする手段だと考えましょう。

劣化が進んでいるにもかかわらずクリア塗装をしてしまうとあまりの見栄えの悪さに後悔して再塗装をしたくなるケースも考えられます。

再塗装する場合はさらに30〜60万円程度の費用が必要なためお金が無駄になってしまいます。

6-2.自社施工の会社に依頼する

塗装会社には、依頼を受けて自社で工事をする会社と、依頼を受けたら下請け業者に工事を任せる会社があります。

このうち、下請け業者を利用する会社だと仲介料がかかるため工事費用が高額となります。

工事費用を抑えたいのであれば自社施工をしている会社を選びましょう。
自社施工の会社は、ホームページを見ると判別しやすいです。

会社のホームページに職人の写真が掲載されている場合は自社施工をしている可能性が高いでしょう。

6-3.相見積もりで適正価格の業者を選ぶ

複数の業者に同じ工事で見積もりを出してもらう方法が相見積もりです。
見積もりを比較して安すぎない、高すぎない業者を選ぶことで適正価格で工事ができます。

見積もりで業者を選ぶポイントとしては、価格、具体性の2つがあります。

他の会社よりも価格が離れすぎている場合は手抜きや詐欺が疑われるため依頼を避けましょう。

また、工事の工程や材料名が具体的に記載されていない場合は優良業者ではないため依頼しないほうがよいでしょう。


7.まとめ

クリア塗装は、無色透明の塗料で塗装をすることです。
下地が劣化していると傷や修復跡が目立つためクリア塗装は向いていません。

外壁でよく利用する「サイディング」はクリア塗装に適した素材です。
素材自体に模様やデザインが豊富なため、クリア塗装が映えるでしょう。

サイディングに塗装をする場合の費用相場はもし「サイディング塗装の費用はいくら?実際の見積もり」でシミュレーションしてみたらをチェックしてみると具体的にわかります。

サイディング外壁でクリア塗装を検討しているのならチェックしてみましょう。

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