「屋根リフォームが必要な時期を知りたい」
「屋根をリフォームする費用の相場は?」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
この記事では、屋根のリフォームをする時期や費用などを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- 屋根リフォームが必要な時期の目安
- 屋根リフォームの種類
- リフォームする費用相場と工期
- 屋根をリフォームする際の注意点
屋根のリフォーム時期や費用を知っておけば、放置しすぎて雨漏りしたり、工事が早すぎて改修費用を無駄にしたりすることがなくなるでしょう。
目次
1.屋根リフォームが必要な時期の目安
屋根をリフォームする時期は、年数と劣化状況を目安にします。
以下では、具体的な年数や劣化状況を紹介していきましょう。
1-1.年数の目安
屋根をリフォームする年数の目安は10年程度です。
10年というのは、塗装をする屋根材に限られます。
粘土瓦のように塗装が不要な場合は、破損しないかぎり素材の耐用年数までは全面リフォームが必要ありません。
また、年数は大雑把な目安でしかありません。
10年が経過した時点で、屋根の劣化状況を確認してからリフォームの有無を検討しましょう。
1-2.劣化状況の目安
屋根のリフォーム時期を明確に知るためには劣化状況を確認します。
リフォームが必要な劣化状況の例としては以下があります。
- 塗装が剥がれている
- 屋根材が破損している
- 雨漏りしている
他にも、業者に診断してもらって屋根材が寿命を超えていると判断された場合は、交換リフォームが必要です。
2.屋根リフォームの種類と費用相場、工期
屋根のリフォームには以下の3種類が存在します。
- 塗装
- カバー工法
- 葺き替え
それぞれのリフォーム方法をチェックして、自宅の屋根に適した方法を選びましょう。
2-1.塗装
屋根を塗り替えするリフォームが塗装です。
価格は30坪程度で70〜100万円程度となります。
工期は12〜15日が目安です。
塗装のメリット
塗装リフォームはカバー工法や葺き替えよりも費用が安いメリットがあります。
塗り替えで対処できる劣化状況であればリフォーム費用を抑えられるでしょう。
好きな色に塗り替えることができるのもメリットの一つです。
塗装のデメリット
塗装リフォームのデメリットは、表面的な補修しかできないことです。
外壁材の内部が劣化している場合は塗装だけでは補修できません。
どんな人に向いている?
屋根リフォームで塗装が向いているのは、表面の塗装だけが劣化している状態のときです。
下地が劣化している場合は塗装だけで対処するのは困難でしょう。
2-2.カバー工法
現在の屋根に新しい屋根材を重ね張りするリフォームがカバー工法です。
価格は30坪程度で180〜260万円程度となります。
工期は10〜14日が目安です。
カバー工法のメリット
カバー工法のメリットは、工期が最も短いことです。
塗装や葺き替えよりも数日ほど工事期間が短くて済むでしょう。
塗装では対処できない外装材の劣化も補修が可能です。
価格も葺き替えよりは安くなります。
カバー工法のデメリット
デメリットは、屋根の重量が増すことです。
屋根が重くなると住宅の耐震性能が低下するため地震に弱くなるでしょう。
葺き替えとは違って屋根内部の補修ができない問題点もあります。
どんな人に向いている?
カバー工法は、外壁材が劣化しているものの屋根内部は無事な場合に適した工法と言えるでしょう。
2-3.葺き替え
現在の屋根をはがして新しい屋根材を取り付ける工法です。
価格は30坪程度で200〜280万円程度となります。
工期は9〜14日が目安です。
葺き替えのメリット
葺き替えのメリットは、屋根内部の劣化も補修できることです。
外壁材だけではなく防水シートなどもはがすため新築のような屋根になります。
葺き替えのデメリット
デメリットは、価格が高いことです。
3つのリフォーム方法の中で最も高額な工事が葺き替えとなります。
また、既存の屋根材を撤去するため廃材が大量に出るのも問題となるでしょう。
どんな人に向いている?
葺き替え工事は、塗装やカバー工法では補修できないほど劣化した屋根に適しています。
以下は3種類のリフォーム方法の一覧表です。
工法を検討する際の参考にしてみてください。
3.屋根をリフォームする際の注意点
屋根リフォームの際には注意しなくてはいけないポイントが4つあります。
- 雨漏りしている場合は先に別の修理が必要
- DIYでリフォームをしない
- 訪問営業をしている業者には依頼しない
- 相見積もりで業者を探す
注意点を無視して工事をすると雨漏りや怪我に繋がりますので、事前に確認しておきましょう。
3-1.雨漏りしている場合は先に別の修理が必要
屋根が雨漏りしている場合は、先に雨漏り修理をしないとリフォーム後に雨が漏れ出す危険があります。
まず雨漏り修理をしてから屋根のリフォームを行ってください。
3-2.DIYでリフォームをしない
屋根のリフォームは、簡単そうに見える「塗装リフォーム」であっても業者に依頼してください。
DIYでリフォームをすると、落下の危険があるうえに、失敗したときの損害が大きいです。
特に塗装だと、屋根の上から塗料が飛散して隣家の壁や車に付着してしまう可能性があります。
隣家に高額な賠償金を請求されるおそれがあり、場合によっては業者に依頼するよりも費用がかかります。
屋根リフォームはDIYをせずに業者に頼みましょう。
3-3.訪問営業をしている業者には依頼しない
家にいきなり訪ねてきて「すぐに修理をしないと危険です」などと煽ってくる業者は対応しないようにしましょう。
唐突に訪問してくる業者は、技術が未熟だったり悪評があったりするために仕事が減っていきます。
そのため個人住宅に訪問営業をして仕事を増やそうとするのです。
優良業者なら訪問営業をしなくても仕事が舞い込んでくるため、家に突然やってくる業者は高確率で悪徳業者だと考えられるでしょう。
3-4.相見積もりで業者を探す
屋根のリフォームをする際は、電話帳やインターネットで業者を探し出してから相見積もりをしましょう。
相見積もりとは2社や3社といった複数の業者に同条件の工事見積もりを出してもらうことです。
複数の会社の見積もりを受け取れるため、各社を比較して優良企業を選べるようになります。
相見積もりの際には以下の3つをチェックしてみましょう。
- 工事内容が具体的か
- 数値が具体的か
- 高額な値引きをしていないか
見積書のチェック精度が上がれば詐欺業者に騙されにくくなります。
工事内容が具体的か
見積書の商品名やメーカー名が具体的に記載されていない業者は危険です。
商品名がわからなければ高品質な「フッ素塗料」を使うと言われたのに実際には低品質な塗料を使っている危険があるからです。
優良な業者であれば詳しい商品名などは書いてくれます。
各社の見積もりの具体性を比較してみましょう。
数値が具体的か
施工面積が具体的な数値で記載されていない業者には依頼しないでください。
特に「一式」を多用する場合は危険です。
施工面積が曖昧だと業者のさじ加減っでいくらでも金額を跳ね上げることができるためです。
なかには、数量をろくに計測せずにいい加減な見積もりを出す業者もいます。
そういった場合、業者側が損をしないように実際の面積より大きな数字で出していることが多いでしょう。
優良な業者なら面積は「平方メートル」などの具体的な数字で出してくれます。
見積書をよく確認しましょう。
高額な値引きをしていないか
工事費用が20万円以上も値引きされている場合は警戒してください。
業者の中には、見積額を非常に高額にしてから値引きをして、サービスしたように演出するケースがあります。
誠実さに欠ける業者の場合、値引き後の金額が適正価格だとしても手抜き工事のおそれがあるため
「なぜこんなに値引きしているのか」を確認するようにしましょう。
4.まとめ
屋根リフォームをする時期は、年数と劣化状況から判断します。
リフォーム方法には「塗装」「カバー工法」「張り替え」の3種類があるため、メリットとデメリットを把握して自宅に最適な工法を選びましょう。
屋根リフォーム費用の相場と価格を安くする方法をチェック!では屋根リフォームにかかる費用相場を詳しく解説しています。
屋根工事の費用を具体的に知りたい場合は確認してみてください。
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