
「屋根の点検はどのタイミングで行えばいい?」「自分でできる? それとも業者に依頼すべき?」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
屋根は普段目にする機会が少ないため、気づかないうちに劣化が進みやすい場所です。大きなトラブルになる前に、適切なタイミングで点検して屋根の状態を確認しましょう。
本記事では、屋根点検を行うべきタイミングや、自分でできる簡易チェックの方法、確認すべきポイント、さらには信頼できる業者の選び方まで詳しく解説します。屋根点検について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1.屋根点検のタイミングの目安
まず屋根点検はいつ行うのが良いか、タイミングの目安をご紹介します。
1-1.3~5年ごと
屋根の定期点検は3~5年ごとに行うことがおすすめです。
定期的な点検を行うことで劣化の進行を防ぎ、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
点検をせずに劣化を放置してしまうと、内部の腐食につながり、大掛かりな修理が必要になる場合もあるため注意が必要です。
1-2.台風や大雨・大雪などの悪天候や地震の後
定期点検に加えて、台風や大雨、大雪、地震などの自然災害の後にも点検を行うことをおすすめします。
これらの自然災害の被害により、屋根材が割れたり、ズレたり、落下したりしている可能性があり、そのまま放置すると雨漏りの原因となってしまいます。大きなトラブルになる前に修理を行いましょう。
屋根点検の訪問業者に要注意
最近では、突然自宅を訪問し「屋根が傷んでいますよ」「このままでは危険です」と不安を煽り、高額な屋根の工事契約を迫るトラブルが増えています。
もし訪問業者が来ても、その場で点検を許可したり契約したりせず、必ず一度断って検討する時間を持ちましょう。本当に工事が必要かどうかは、複数の業者から相見積もりを取り、価格や工事内容を比較することで判断できます。
焦らず、信頼できる業者を選ぶことが、大切な住まいを守ることにつながります。
2.安全にできる簡易的なセルフチェック方法
ここでは安全に配慮した簡易的な屋根のセルフチェック方法をご紹介します。
2-1.2階の窓やベランダから1階の屋根を確認する
2階部分から1階の屋根が見える家の場合は、そこから確認することができます。
ただし、身を乗り出しすぎると落下の危険があるため、無理せず見える範囲でチェックするようにしましょう。
2-2.ベランダに脚立を立てて確認する
ベランダに脚立を立てると、大屋根が見えることがあります。この方法は、ベランダに十分な幅がある場合や脚立を支える人がいる場合にのみ行ってください。
転落の危険があるため無理は禁物です。屋根に登ることもやめましょう。
2-3.近くの建物や高台から確認する
近くに家よりも高い建物や高台がある場合、そこから屋根を確認できることがあります。
比較的安全に行える方法ですが、遠くからの確認になるため見えづらいこともあります。
2-4.雨どいや外壁などの確認をする
屋根の上だけでなく、雨どいや外壁の確認も行いましょう。
雨どいの歪みや劣化、外壁や軒天にシミがある場合などには、雨水が内部に侵入してしまい雨漏りにつながることがあります。
また、雨の日に雨どいから水がたれている場合、雨どいの詰まりによるオーバーフローの可能性があるため、すぐに詰まりを改善しましょう。
2-5.屋根裏を確認する
家の内部の確認も有効です。室内の点検口から屋根裏に入ってチェックすることができます。
シミや断熱材の湿りを発見した場合、雨漏りの可能性があるため、すぐに業者に点検を依頼しましょう。
自分で屋根に登って確認するのはNG!
本章で紹介したように、自分でも目視で屋根の割れやズレ、剥がれなどを確認できることがありますが、屋根に登ったり、身を乗り出しすぎたりするなどの危険な行為は絶対に行わないように注意してください。
また、セルフチェックでは一部分しか確認できない場合があるため、定期的に専門業者に依頼して確認することも大切です。
3.【屋根材別】点検のチェックポイント
ここでは屋根材別に、点検の際のチェックポイントをご紹介します。
3-1.スレート屋根

多くの住宅で使われているスレート屋根はひび割れや剥がれが起きやすい屋根材で、放置すると雨漏りの原因になることもあるため、定期的な点検が大切です。
〈チェックポイント〉
- 色褪せやコケ、ひび割れ、反りがないか
- 水をしっかりと弾くかどうか
- 棟板金に浮き、サビ、コーキングの劣化、釘抜けがないか
色褪せやコケは遠目で見てもわかることが多いですが、屋根の最上部の棟板金の劣化や軽度なひび割れなどはきちんと登って確認しないと見えないことが多いため、プロの手を借りたほうが安心です。
3-2.金属屋根

金属屋根には、昔使われていたトタン屋根や現在主流のガルバリウム鋼板屋根があります。
サビや傷などの箇所から劣化が進み内部に雨水が侵入してしまうため、定期的な点検で初期の劣化を見つけることが大切です。
〈チェックポイント〉
- 色褪せやサビ、凹みや傷がないか
- 棟板金に浮き、サビ、コーキングの劣化、釘抜けがないか
色褪せやサビは自身で確認できることがありますが、最上部の棟板金の劣化や釘の抜け・浮きは屋根に登り近づいて確認する必要があるため、業者に依頼した方が安全です。
3-3.瓦屋根

瓦屋根には陶器瓦やセメント瓦があります。
瓦はメンテナンスをしっかりすると100年ほど持つこともある耐久性の高い屋根材です。ただし、地震や台風でズレや割れ、欠けが発生し、放置すると落下したり雨漏りしたりすることがあるため、定期点検に加え地震や台風の直後にも点検することをおすすめします。
〈チェックポイント〉
- 瓦のひび割れや欠け、ズレがないか
- 漆喰の崩れや剥がれがないか
- ビスの浮きがないか
- 番線(針金)がズレていたり切れていたりしないか
ビスや番線の劣化や不具合は遠目ではわかりにくく、登って確認する必要があるため、業者に依頼すると確実です。
不具合が見つかった際のそれぞれの屋根の修理費用は、こちらの記事をご覧ください。
>>屋根の修理・補修にかかる費用や注意点、業者の選び方を解説
4.屋根の点検には費用がかかる?
屋根の点検は、目視のみで確認する場合には無料な場合も多くあります。有料である場合は、0.5~1.5万円程度です。
ただし、雨漏りが発生している場合は、原因となる場所を探るための本格的な調査が必要になるため費用がかかります。費用はおよそ5~30万円です。
5.屋根点検・修理を依頼する業者の選び方
最後に、屋根の点検や修理を依頼する際の業者の選び方をご紹介します。
トラブルを避け、適切な点検や工事を受けるために、以下の3つのポイントを確認しましょう。
5-1.屋根の修理実績が豊富な業者を選ぶ
業者選びのポイントひとつ目は、屋根修理の実績が豊富な業者を選ぶことです。
実績を確かめるためにも、まずはホームページなどを確認してみましょう。件数だけでなく、軽度な補修から大規模な葺き替えまで幅広い工事に対応している業者を選ぶと安心です。
5-2.有資格者が在籍している業者を選ぶ
ふたつ目は、有資格者が在籍している業者を選ぶことです。
実際に施工を担当する職人が、国家資格や専門資格を所有しているかを確認しましょう。
5-3.相見積もりを取って比較する
最後のポイントは、相見積もりをとって比較することです。
相見積もりをとることで、価格と工事内容が適切かどうかを確認することができます。
他の見積もりと比べて高すぎる、または安すぎる工事費でないか、工事内容を一式と曖昧な表現をしていないかなどを細かくチェックすることで納得のいく会社を絞ることができるでしょう。
6.まとめ
屋根の点検は、屋根だけでなく住宅を長持ちさせるために欠かせないものです。定期的な点検と自然災害後のチェックを心がけましょう。
また本記事で紹介しているように簡易的にセルフチェックで点検を進めることもできますが、詳しい状況を正しく把握したい場合はプロの業者に見てもらうのがよいです。
少しでも気になる箇所があれば、プロに点検を依頼しましょう。









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