
「屋根塗装をDIYでおこなうメリットとデメリットは?」
「DIYで屋根塗装する場合の注意点を知りたい」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。この記事では、屋根塗装をDIYでおこなうメリットやデメリット、費用、注意点などを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- 屋根塗装をDIYでおこなうメリットとデメリット
- 屋根塗装をDIYでおこなう場合の工事費用
- DIYで屋根塗装をする工期
- 屋根塗装をDIYする場合の注意点
- DIYで屋根塗装をする手順
屋根塗装はDIYをするには難しい場所です。
メリットやデメリット、費用などを考慮して割に合うかどうかを検討しましょう。
目次
1.屋根の塗装をDIYするメリットとデメリット
屋根塗装をDIYするメリットは費用が安いこと、デメリットには危険が大きいことがあげられます。
他にも多くのメリットとデメリットがありますので具体的にチェックしてみましょう。
1-1.屋根の塗装をDIYするメリット
屋根塗装をDIYするメリットは2つあります。
- 人件費が不要
- 好きな塗料を使って複雑な模様が作れる
この2つがなぜメリットになるのかを以下では解説していきます。
人件費が不要
屋根塗装をDIYすることによって、業者に依頼したときの人件費を節約できます。
人件費は工事費用の3割近くを占めているため、節約できれば工事費用が格段に安くなるでしょう。
好きな塗料を使って複雑な模様が作れる
業者に依頼する場合は好きな場所に好きな塗料を塗るわけにはいきません。
施工自体は可能ですが、細かい指示を出すとなると手間賃として高額な工事費をとられるでしょう。
一方で、屋根塗装をDIYする場合は自分で塗るため自在に模様を作れます。
1-2.屋根の塗装をDIYするデメリット
屋根塗装をDIYでおこなうデメリットは、4つあります。
- 工期が長い
- 落下する危険性が高い
- 費用が業者よりも高額になりやすい
- トラブルが起こりやすい
知らずにDIYをすると余計な費用や手間がかかるため事前にチェックしておきましょう。
工期が長い
業者に屋根塗装を依頼すると2週間程度で完了します。
しかし、DIYの場合は2〜4ヶ月程度かかるでしょう。
業者の場合は熟練の技術を持ったプロが2〜3人がかりで毎日8時間近く作業します。
一方で、DIYだと素人が1人でおこない、毎日2〜3時間程度が限界でしょう。
DIYでは個人の作業速度が遅いうえに、毎日の工事時間が少ないため4倍以上の工期が必要となるのです。
落下する危険性が高い
多くの屋根は素人がのぼれるように設計してはいません。そのため足場がなく滑りやすいです。
プロであればコツを掴んでいるため落下の危険性は少ないですが、素人が無闇にのぼって作業をすると高確率で転落するでしょう。
費用が業者よりも高額になりやすい
DIYをする理由は業者に依頼するよりも費用が安くなるからだという人が多いでしょう。しかし、DIYによる屋根塗装は意外と高額になりやすい要素があります。
理由としては、足場が不安定なために適切な塗装ができず、短期間で塗膜がはがれてしまうためです。
屋根は紫外線や雨を受けやすいために劣化が早いです。甘い施工をしていると屋根の塗装はすぐにはがれてしまいます。
塗装がはがれてしまうと再度DIYをする気力はわかず、多くの人が業者に依頼するでしょう。
トラブルが起こりやすい
屋根塗装のDIYは近所とのトラブルが起きやすいです。
理由としては、高所に素人がのぼるため「危なくて見ていられない」という近隣住民が多いからです。
また、屋根で塗装をすると塗料が飛散しやすく、近隣住宅の外壁や車などに付着して賠償請求をされるケースもあります。
1-3.屋根塗装のDIYはどんな人に向いているのか
屋根塗装のDIYは、自分でデザインを細かく決めたい人や、塗装に失敗しても構わない人に適しています。
屋根塗装はほとんどの作業をDIYすることが可能です。
具体的には、足場の設置以外はすべて自分でおこなえるでしょう。
ただし、屋根材が破損していて修理が必要な場合は素人では対処できず、プロの技術が必要です。
雨漏りが発生していたり屋根材がはがれていたりしているのなら業者に依頼しましょう。
2.屋根の塗装をDIYで行う費用と工期
屋根の塗装をDIYでおこなう場合、業者に依頼するよりも半額程度で工事が可能です。
また、工期は1ヶ月で終わることはないでしょう。
2-1.塗装にかかる費用相場
屋根塗装のDIYにかかる費用相場は20〜40万円程度です。
材料費で10〜20万円、道具を揃えるのに5万円、足場費用で5〜15万円が必要となるでしょう。
上記は20〜50坪程度の一般的な住宅における相場です。
使う塗料や住宅の構造によっては費用が高くなる場合があります。
2-2.屋根塗装に必要な工期
屋根塗装をDIYする場合、1人での作業なら2〜4ヶ月が工期の目安です。
プロに依頼したら2週間程度で終わることを考えると、DIYは非常に時間がかかるといえるでしょう。
上記の工期は毎日2〜3時間の作業を想定しています。1日1時間しか作業しないといった場合はさらに工期が延びるでしょう。
3.屋根の塗装をDIYでする手順
屋根の塗装をDIYするには手順が重要です。
以下では、屋根塗装をするうえで覚えておくべき工程を大まかに紹介しています。
屋根塗装には細かい技術が多いため、すべてを紹介するのは難しいです。
確実性が高い塗装をする場合はDIYは適していませんので、業者に依頼したほうがよいでしょう。
3-1.塗料や道具を揃える
最初はホームセンターに行って塗料や塗装道具を揃えましょう。
必要な道具の例としては以下があります。
- 洗浄用のホースまたは高圧洗浄機
- ハケ
- ローラー道具一式
- 軍手や汚れてもいい服
- ヘルメット
- 落下防止の安全ベルト
- マスカー
- ケレン用のかわすき
- 下塗り塗料
- 中塗りと上塗り用塗料
塗料の性能や選ぶ要素については「屋根塗装は不要と考える人のために問題や費用、注意点を解説」で解説しています。気になる人はチェックしましょう。
3-2.仮設足場の設置
屋根で作業するためには足場の設置が必要です。
また、屋根の周辺に足場を設置してメッシュシートで養生することで塗料の飛散を防止する効果があります。
屋根にのぼる方法がある場合は足場がなくても工事自体は可能です。
ただし、屋根の端は足場がなければ塗装が難しく危険性が高いため、基本的には足場を設置することをオススメします。
足場の設置は人員と道具が必要なためDIYではおこなえません。業者に依頼しましょう。
屋根塗装における足場の設置には5〜20万円程度の費用が必要です。
3-3.足場と周辺の養生
屋根塗装の場合は足場にメッシュシートをつけて周囲を養生します。
また、屋根に天窓のような塗装しない部分がある場合はマスカーを使って保護します。
3-4.屋根の下地処理
屋根が錆びていたり塗装がはがれていたりする場合はかわすきを使ってはがします。
錆(さび)や塗膜はがれを落とさずに塗装してしまうと1年ともたずに塗装がはがれてしまうためです。
3-5.錆止めといった下塗り
金属屋根の場合は錆を落としてから錆止めを塗ります。
金属以外の屋根なら中塗りの付着性を高めるために下塗りをします。
下塗りは下地と中塗りを接着する役割があるため、塗装するかどうかで塗膜の耐久性が大きく変わります。
3-6.中塗り・上塗り
下塗りの次に塗るのが中塗り、中塗りの次に塗るのが上塗りです。
中塗りと上塗りは同じ塗料を使います。
2回塗る理由は、1回だと屋根を保護する塗膜の厚みが足りないからです。
3-7.縁切り作業
屋根は塗装をすると隙間が塗りつぶされてしまいます。
屋根には雨漏りを防止するために、屋根内部にたまった水を排出する隙間が必要です。
雨漏りを起こさないために、塗りつぶしてしまった隙間をかわすきやカッターで再度作ります。
3-8.足場解体
最後は業者に依頼して足場を解体したら清掃をして終了です。
塗り残しがないかどうかは足場を解体する前に十分に確認しましょう。
4.屋根をDIYで塗装すると起こりやすいトラブルと対処法
屋根をDIYで塗装すると起こりやすいトラブルが3つあります。
トラブルの内容を事前に把握して、備えておきましょう。
4-1.塗料が隣家に飛び散る
屋根は高い場所にあるため、塗装作業をすると塗料が飛び散りやすいです。
隣家の外壁や所有物に塗料がついてしまうと賠償金を請求されてしまうでしょう。対処法は、養生を徹底して気を遣った塗装をすることです。
屋根を塗るときはもちろんのこと、塗料を持ち運ぶときもこぼれない要注意が必要です。
また、風が吹くとどれだけ気を遣っても塗料は飛散するため、強風時を避けることが望ましいです。
もし隣家への塗料の飛散が怖い場合はDIYをしないことも考えたほうがよいでしょう。
4-2.悪臭でクレームが来る
屋根塗装に使う塗料は、臭いが少ない商品だとしても無視できないほどの悪臭を放ちます。
DIYで塗装する場合は臭いに関するクレームは避けられないでしょう。
対策としては、臭いが少ない水性塗料を使ったり、事前に近隣住民に説明して理解を求めたりするなどがあります。
4-3.屋根に素人がのぼるのは危険だと指摘される
DIYをしない人から見たとき、屋根に素人がのぼって塗装をするのは非常に危険な光景に見えます。
このため、落ちないか心配で見ていられないというクレームが近隣住民から入ることがあります。
対処法は業者に依頼するしかありません。
プロが塗装しているのなら危険だと文句を言う人はいないからです。
5.屋根塗装でDIYより業者依頼の方が安くなるケース
屋根塗装ではDIYよりも業者に依頼したほうが安くなるケースがあります。
以下では具体的な2つの方法を解説します。
5-1.補助金や助成金を使う場合
屋根塗装で補助金・助成金が使える自治体があります。
補助金・助成金は自治体によって適用条件が違うため、住んでいる地域の情報を調べてみましょう。
一例として、リフォームの改修工事全般に補助金を出している自治体であれば100万円の工事に対して10〜20万円程度の補助金・助成金を受け取れるケースが多いです。
補助金・助成金について詳しく知りたい場合は外壁工事で補助金・助成金を受け取る方法と注意点をチェックを確認すると理解できるでしょう。
5-2.DIYで失敗して業者に依頼しなおす場合
DIYは素人が屋根塗装をするため失敗する確率が高いです。
失敗すると1年以内に塗装がはがれてしまい、再塗装が必要となります。
2ヶ月以上も時間と労力をかけて工事をしたのに1年ではがれてしまっては、再びDIYしようとは思わないでしょう。
多くの人はDIYを諦めて業者に依頼すると考えられます。
業者に再塗装を依頼すると、最初にDIYした分だけ費用が無駄になるため、結果的に損をするのです。
6.まとめ
屋根塗装でDIYする場合はリスクが高いことを考慮しなくてはいけません。
DIYは、業者に依頼する場合に比べて塗装がはがれやすく、近隣住民からクレームが入る可能性が高まります。
最悪の場合は塗料が飛散して賠償請求をされたり、塗装がはがれていたりして業者に依頼する以上の費用がかかることになるでしょう。
安心して暮らしたいのであれば最初から業者に依頼することをオススメします。
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