外壁クラックの補修方法や費用、原因、予防法をチェック!

「外壁のクラックを補修したいけれどどうやるの?」
「外壁のクラックを予防したい」

こういった疑問を持っている人は多いでしょう。この記事では、外壁にできるクラックの補修方法や予防法を紹介します。

具体的には以下の内容を解説します。

  • 外壁のクラックを補修する方法
  • 外壁でクラックが発生する原因と予防法
  • 外壁に発生したクラックを補修する時期の目安

クラックの補修をしないと雨漏りの危険があります。補修方法や予防法を把握して雨漏りを起こさないようにしましょう。


1.外壁のクラックを補修する時期と方法

外壁のクラックを補修する時期を見極めることは、無駄な工事費を払わないために必要です。クラックの補修時期を見誤ると、想定以上の補修費がかかることでしょう。

また、適切なクラックの補修方法を把握しておかないと、悪徳業者にいい加減な工事を提案されても気づけません。

以下では具体的な補修時期と工事方法を解説します。

1-1.外壁に発生したクラックを補修する時期の目安

クラック補修のタイミングは以下の2つの方法で見極めます。

  1. 年数で判断する
  2. 劣化状況で判断する

具体的にどのように判断するのでしょうか。

年数で判断する

前回のリフォームから10年が経過している場合、クラックがあるのなら補修することをおすすめします。

クラックを放置すれば外壁材の寿命が短くなり、最悪の場合は虫の侵入や雨漏りが起こるでしょう。

遅くとも15年が経過した時点で補修したほうがよいでしょう。また、20年が経過しているのなら劣化が住宅全体に広がっているため、クラック補修だけではなく全面補修が必要な場合が多いです。

劣化状況で判断する

外壁のクラックの数が目立ちはじめた場合や、亀裂の幅が髪の毛よりも非常に広くなっている場合に補修を考えます。

外壁のほとんどの場所でクラックが見つかるのなら全面補修を検討したほうがよいでしょう。

1-2.外壁のクラックを補修する方法

外壁のクラックを補修する方法には以下の3つがあります。

  1. コーキングで埋める
  2. モルタルで埋める
  3. 塗装する

いずれもDIYで補修が可能ですが、施工に失敗すると1年でひび割れが再発しかねません。再工事となれば、最初の工事に使った費用が無駄になるため、DIYで失敗するリスクを負うよりも業者に依頼して確実に補修することを推奨しています。

以下では、具体的な補修方法を解説していきます。

コーキングで埋める

外壁のクラックを簡潔に補修する方法としてコーキングで埋める場合があります。コーキングとは、乾燥するとゴム状に固まるボンドのような補修材です。コーキングで埋める方法は、ひび割れの幅が狭い場合に適しているでしょう。

費用相場は補修するひび割れの数や面積で決まります。1平方メートルあたり500〜1,500円程度を目安にしましょう。

なお、コーキングをした部分は外壁の他の部位とは色が異なるため、基本的に塗装作業が必要です。

モルタルで埋める

外壁のクラックをモルタルで埋める方法もあります。「モルタル」とは、セメントと砂、水を混ぜた材料です。

モルタルで埋める工法は、自宅の外壁がモルタル素材の場合に適しています。明確な費用相場はありません。1平方メートルあたり1,000円以上を想定しておきましょう。

ひび割れの幅が広い場合は、上から埋めるだけでは補修が難しい場合もあります。そういった場合は既存のモルタル外壁を剥がして、モルタル材を塗り直す作業が必要です。塗り直し作業となれば、総工費は30坪程度の住宅の外壁で200万円を超えるでしょう。

モルタルでクラックを埋めた場合は下地を保護する膜がないため、劣化防止のために塗装をしなくてはいけません。

塗装する

幅が小さい亀裂であれば塗装だけで対処できるケースがあります。

塗装でクラックを埋める方法は、塗膜の表面だけに亀裂が入っていて下地は無事な場合に適しているでしょう。髪の毛程度の細さのクラックであれば塗装だけで直せる可能性があるでしょう。

30坪の住宅全体を塗装するのなら費用相場は70〜100万円程度です。1平方メートルあたりの単価は5,000〜9,000円程度となるでしょう。

ただし、塗装は新しく塗った場所が目立ってしまうため、外壁の一面すべてを塗るケースが多いです。

 


2.外壁でクラックが発生する原因と予防法

外壁でクラックが発生する原因を把握すれば、雨漏りを予防しやすくなります。以下では、クラックの原因と予防法を紹介していきましょう。

2-1.クラックの発生原因

クラックの発生原因には以下の3つがあります。

  1. 塗装の劣化
  2. 外壁材の劣化
  3. 施工不良

具体的にチェックしてみましょう。

塗装の劣化

塗装が耐用年数を超えた場合、劣化によってひび割れが発生します。髪の毛くらいの細いひび割れなら、塗装の劣化である可能性が高いでしょう。

塗装の表面だけが劣化しているため下地は無事な場合が多いです。下地が無事であれば、塗装だけで補修が可能です。

外壁材の劣化

塗装だけではなく下地のモルタルやサイディングが劣化している状態です。下地材から水が漏れ出して内側から塗装をひび割れさせるケースもあります。

外壁材が劣化しているため塗装だけでは補修が難しく、コーキングやモルタルで埋める必要があります。

外壁材の劣化がひどい場合は、素材の交換が必要となるでしょう。

施工不良

塗装して1年で外壁にクラックが発生した場合は、業者の施工不良が疑われます。未熟な技術で工事をしたり適切な手順をふまなかったりしたために、塗装が短期間で劣化してクラックが起こります。

工事をしてから短期間でクラックが発生した場合は、業者に連絡して無償保証の対象となるか確認してみましょう。

2-2.クラックの予防法

外壁のクラックは予防法が3つあります。

  1. 塗り替え時に弾性塗料を選ぶ
  2. 張り替え時に割れにくい外壁材を選ぶ
  3. 工事の依頼は優良業者を選ぶ

詳しく知っておくとクラックを事前に防ぎやすくなるでしょう。

塗り替え時に弾性塗料を選ぶ

塗り替えの際に弾性塗料を使えば、塗装部分のクラックを防止しやすくなります。「弾性塗料」とは、一般的な塗料に比べてひび割れが起こりにくく弾力性がある材料のことです。

弾性塗料は使う下地を選び、モルタル外壁で特に効果が高いです。

しかし、サイディング外壁の場合は、ひび割れこそ防げますが別の劣化症状を引き起こすため、弾性塗料を使ってはいけません。

自宅がモルタル外壁の場合は弾性塗料で予防しましょう。

張り替え時に割れにくい外壁材を選ぶ

外壁材のひび割れは、張替え工事の際の素材選びで予防をします。耐久性が高い素材を選べば基本的にひび割れしにくいです。

なかには「メンテナンスフリー」と呼ばれる高耐久素材もあります。しかし、メンテナンスがまったく必要ない素材はありませんので「メンテナンスフリー」という言葉に騙されないようご注意ください。

ひび割れしにくい高耐久の素材を知りたい場合は「外壁でメンテナンスフリーの素材はナシ!長持ちする材料とは」という記事で確認が可能です。

工事の依頼は優良業者を選ぶ

施工不良によるひび割れを防ぐには、優良業者に工事を依頼することが重要です。優良業者を選ぶ方法に「相見積もり」があります。

相見積もりとは、2社以上の業者に同じ施工条件で見積もりを出してもらう手法のことです。

相見積もりでは以下の2つのポイントをチェックしましょう。

  1. 価格が他社より安すぎる・高すぎるといったことはないか
  2. 工事内容が具体的に記載されているか

工事価格が安すぎる場合は手抜き工事が、高すぎる場合は水増し請求が疑われます。また、工事内容が「塗装工事一式」のように抽象的に書かれている場合は悪徳業者の危険性があります。「一式」と表記すると工事の面積や内容を業者側が自由に設定できてしまいます。

優良企業であれば、工事内容は依頼主にわかりやすいよう工程や面積ごとに記載をするでしょう。

相見積もりで上記2点をチェックして優良業者を選べば、施工不良を引き起こすことはほとんどありません。

 


3.まとめ

クラックはサイディング外壁よりもモルタル外壁で起こりやすいです。このため、弾性塗料を使ったり、優良業者に工事を依頼したりしてひび割れの予防に努めましょう。

ひび割れが外壁の多くの場所に発生したときは全面補修が必要です。モルタル外壁の塗装方法は、「モルタル外壁を塗装するときに注意しないと損をするポイント」をチェックしてみてください。

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