トイレ工事の費用・工期・業者選び これですべて分かる!

ご自宅のトイレ何年そのまま使っていますか?
トイレの寿命は約10年と言われています。そろそろお手入れする時期ではないでしょうか。壊れてからリフォームしようと思うと、早くなんとかしたいという焦りでリフォーム業者や商品を吟味できず後悔が残るリフォームになりがちです。
10年以上使っているトイレは内装が傷んだり、汚れが目立ったりしてトイレ空間全体がどんよりとした印象になります。
壊れる前にトイレのリフォームを考えてみませんか?こちらでは、
- 改修工事
- 内装工事
- バリアフリー工事
に3つに分けて工事費用・工期について解説いたします。信頼できる業者選びのポイントについても詳しくご説明いたします。トイレ工事を成功させるための参考にしてみて下さい。
>>実際の見積もりから算出したトイレリフォームの費用相場をチェック!
1.トイレ工事の費用
トイレ工事の種類は大きく以下の3つに分けられます。「改修工事」「内装工事」「バリアフリー工事」これらの工事費用について詳しく解説いたします。
1-1.トイレの改修工事の費用について
トイレの改修工事は便器の交換・水漏れ修理の2つをご紹介します。
便器の交換費用
便器のグレード | ベーシック | ハイグレード |
---|---|---|
工事費 | 4~5万円 | |
便器の価格 | 13~29万円 | 24~35万円 |
合計 | 18~30万円 | 23~33万円 |
便器のグレードにより費用は変わります。この表では価格によってグレードを分けており、ハイグレードの便器はタンクレスのものや節水・節電機能を備えているものが多くなっています。
節水・節電機能が必要ないのであればベーシックの価格帯の便器で充分でしょう。
水漏れ修理費用
水漏れは床フランジを交換することで修理できる場合が多いです。床フランジとは便器と床を繋ぐ部品のことです。下の写真を参考にしてください。
便器と床の間から水漏れしていた場合、床材が傷んでいる可能性があります。一緒に床材を張替えることをお勧めします。
費用は以下を参考にしてください。
工事の範囲 | 床フランジのみ交換 | 床フランジ+床材の張替え |
---|---|---|
工事費 | 2~3.5万円 | 5.5~7.5万円 |
フランジや床材の価格 | 0.1~0.3万円 | 0.3~0.6万円 |
合計 | 2.5~4万円 | 6~8万円 |
1-2.トイレの内装工事の費用について
トイレの内装工事は床の張替え、壁・天井の張替えの2つをご紹介します。
床の張替え費用
床材の種類 | クッション フロア |
フローリング | タイル |
---|---|---|---|
工事費 | 1.5~3.5万円 | 2~4.5万円 | 3.5~5.5万円 |
床材の価格 | 0.2~0.4万円 | 0.7~1.3万円 | 0.6~1.5万円 |
合計 | 2.5~4万円 | 3~5万円 | 5~6万円 |
床の張替え費用は、使用する床材の種類によって異なります。
壁・天井の張替え費用
クロスのグレード | スタンダード | ハイグレード |
---|---|---|
工事費 | 2万円 | 3万円 |
クロスの価格 | 0.5万円 | 1.5万円 |
合計 | 2.5~4万円 | 3万円~4.5万円 |
こちらも使用するクロスのグレードによって費用が変わってきます。
1-3.バリアフリー工事の費用について
バリアフリー工事はドアの交換・手すりの設置の2つをご紹介します。
ドアの交換
体を移動させることなく開けられるため、バリアフリートイレには、ドア開閉時のスペースが最低限で済む、引き戸と折れ戸が適しています。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
引き戸の費用
引き戸のグレード | スタンダード | ハイグレード |
---|---|---|
工事費 | 7~8万円 | |
引き戸の価格 | 4~7万円 | 6~10万円 |
合計 | 10~16万円 | 12~20万円 |
折れ戸の費用
折れ戸のグレード | スタンダード | ハイグレード |
---|---|---|
工事費 | 5~7万円 | |
折れ戸の価格 | 6~9万円 | 8~11万円 |
合計 | 9~15万円 | 11~18万円 |
手すりの設置
手すりにはI型、L型の2つの種類があります。それぞれの費用を解説いたします。
I型手すりの費用
下地補強の必要の有無 | あり | なし |
---|---|---|
工事費 | 2~4万円 | 1~1.5万円 |
I型手すりの価格 | 1万円 | |
合計 | 4~5万円 | 1.5~3万円 |
L型手すりの費用
下地補強の必要の有無 | あり | なし |
---|---|---|
工事費 | 3~4万円 | 1.5~2万円 |
L型手すりの価格 | 1.5万円 | |
合計 | 5~6万円 | 2.5~4万円 |
下地がしっかりしている場合はそのまま手すりを取付けられますが、下地補強が必要な場合は板やボードなどで補強してから設置します。
※補助金について
要介護認定を受けている場合、市区町村から手すり設置費用に対する補助金がでることがあります。リフォーム会社に相談してみましょう。
2.トイレ工事の見積り
「改修工事」「内装工事」「バリアフリー工事」のそれぞれ代表的な工事の見積りをご紹介します。
2-1.トイレの改修工事
便器の交換の見積りです。
便器:スタンダード
No | 項目・仕様 | 数量 | 単価 | 金額 |
1 | 便器解体・撤去費 | 1 | 10,500 | 10,500 |
2 | 洋風便器 | 1 | 157,000 | 157,000 |
3 | 便器取り付け費 | 1 | 24,700 | 24,700 |
4 | 諸経費 | 1 | 38,440 | 38,440 |
小計 | 230,640円 | |||
消費税 | 23,064円 | |||
合計 | 253,704円 |
2-2.トイレの内装工事
壁・天井クロス貼り替えの見積りです。
クロス:スタンダード
No | 項目・仕様 | 数量 | 単価 | 金額 |
1 | 既存クロス剥離 | 1 | 1,100 | 1,100 |
2 | 下地処理 | 1 | 2,200 | 2,200 |
3 | 壁装材 | 1 | 9,700 | 9,700 |
4 | クロス貼り | 1 | 6,600 | 6,600 |
5 | 諸経費 | 1 | 4,120 | 4,120 |
小計 | 23,720円 | |||
消費税 | 2,372円 | |||
合計 | 26,092円 |
2-3.バリアフリー工事
ドアの交換の見積りです。
引き戸:スタンダード
No | 項目・仕様 | 数量 | 単価 | 金額 |
1 | 既存建具撤去費 | 1 | 10,000 | 10,000 |
2 | 新規建具(枠込) | 1 | 67,800 | 67,800 |
3 | 出入口枠造作費 | 1 | 10,200 | 10,200 |
4 | 壁下地処理及びクロス張 | 1 | 14,000 | 14,000 |
5 | 建具取付け費 | 1 | 11,500 | 11,500 |
6 | 諸経費 | 1 | 15,400 | 15,400 |
小計 | 128,900 | |||
消費税 | 12,890 | |||
合計 | 141,790 |
【データで見る戸建てのトイレリフォームの費用と相場】はこちら
【データで見るマンションのトイレリフォームの費用と相場】はこちら
3.トイレ工事の工期について
「改修工事」「内装工事」「バリアフリー工事」それぞれのトイレの工事の期間について解説いたします。
カテゴリー | 工事内容 | 工期 |
改修工事 | 便器の交換 | 1日 |
排水管の交換(一部) | 1日 | |
排水管の交換(全体) | 2日 | |
床フランジの交換 | 1日 | |
床フランジ・床材の交換 | 1日 | |
内装工事 | 床の張替え | 1日 |
壁、天井の張替え | 1日 | |
バリアフリー工事 | ドアの交換 | 1日 |
手すりの設置 | 1日 |
排水管を全体的に交換する場合は工事が大規模になりますので、2日間かかります。その期間はトイレの使用ができませんので、工事期間中のトイレについてはリフォーム業者と事前に相談しておきましょう。
4.トイレのリフォーム業者の選び方
こちらではトイレのリフォーム業者の選び方について解説いたします。3つのポイントをしっかりと確認して業者選びの参考にしてみて下さい。
4-1.自分がやりたい工事内容の実績はあるか
どのリフォーム会社も得意な分野があります。ご自身がやりたいと思っている工事が得意な業者に依頼しましょう。
ホームページの施工例を確認することや、営業担当に最近手掛けたリフォームについて聞いてみることをお勧めします。
4-2.資格・許認可があるか
実は、500万円未満のリフォームであれば特に資格などがなくても行うことができます。そのため、国から建設業許可を受けていない業者も多く存在します。
これまで紹介した工事を依頼する時は、大工工事・管工事・内装仕上工事・建具工事などの資格があると業者を選ぶとよいでしょう。
また、水漏れなどのトラブル解決の際は水道局指定工事店の認定を受けている会社に依頼することをお勧めします。
※水道局指定工事店:水道局より、給水装置工事を適正に施工出来ると認められ、その指定を受けた業者のこと。この指定の取得には、給水装置工事主任技術者(国家資格)を有する必要がある。
4-3.自社で施工しているか
営業のみで、実際の施工は下請け会社に丸投げしている業者もあります。その場合、施工中のトラブルに対応できないことや、アフターサービスがしっかりしていないことがあります。自社で施工までを担当しているか事前にチェックするようにしましょう。
5.トイレ工事の注意点
トイレ工事をする際の注意点です。毎日使うトイレの工事はとても重要ですので、後悔しないように事前に注意するべきことを確認しておきましょう。
5-1.追加料金の心構えを!
「便器を外してみたら他にも工事しなければならないところが見つかった」といったケースは少なくありません。事前に、どんな可能性があり、どのくらい追加料金がかかるのか業者に確認しておきましょう。追加工事をすることになった場合は、どこをどのように工事することになったか細かく確認するようにしましょう。
5-2.大幅値下げを謳う業者には要注意!
リフォームには定価という概念がありません。そのため値下げと言っても、もとの価格を高めに設定して値下げしたように見せているだけの場合があります。
便器の交換などは様々な会社が価格を明確にしているので相場が理解しやすく、そのような心配はあまりないと思いますが、床フランジ・排水管の交換をお考えの際は注意してください。
材料のグレードを下げたり人件費を削ったりして値下げを行い、サービスの質が悪くなっている会社もあります。むやみに値下げに飛びつかないようにしましょう。
5-3.カタログだけで商品を選ばない!
商品のグレードが費用に大きく影響する工事をいくつか紹介しました。商品選びの際は価格を重視してしまいがちです。
しかし、カタログに載っている価格帯や性能だけで決めるのではなく、実際に見て大きさや質感なども比較しましょう。
床材や壁紙などはほんの少しの質感や色の違いで大きく印象が変わります。可能な限り実物を確認してから決めましょう。
6.まとめ
いかがでしたか?
トイレ工事は大がかりな工事ではありません。だからこそしっかりと細かいところまで丁寧にやってくれる業者を選びましょう。
業者選びのポイントをもう一度確認します。
- 自分がやりたい工事の実績はあるか
- 資格・許認可はあるか
- 自社で施工しているか
3つのポイントをしっかりと確認して後悔のないトイレ工事にしてください。
以下の記事にもトイレリフォームをする際に役立つ情報が満載ですので、是非ともご参考ください。
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