早すぎず遅すぎない外壁塗装の時期とは?ベストなタイミングで塗り替えよう

外壁塗装の時期

「訪問業者に、そろそろ塗装の時期だと言われたが本当?」

「周りのお家も塗装していて、ウチもそろそろ?」

「早過ぎず、遅過ぎず、損をしないタイミングで工事がしたい」

などのように、外壁塗装をいつ行うべきか悩みますよね。

適切な時期を判断することができれば、お家をより長持ちさせることができます。

傷んでしまってから塗装工事をしても、手遅れとならないように、ベストな時期をご紹介いたします。

大切なお家だからこそ、資金を準備し、長持ちさせることができるようメンテナンスを行いましょう。

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1.外壁塗装をするべき時期

外壁塗装を行う適切な時期は、外壁の劣化状態によって判断することが正しいです。

一般的には10年前後とされていますが、お家の立地環境によって劣化の進行度合いが変わります。

劣化状態を正しく判断するための知識を身につけましょう。

1-1.外壁の劣化状態から判断する

外壁の劣化状態と、塗装時期の目安についてご紹介します。

劣化状態 特徴 塗装時期の目安
チョーキング 手に外壁の色が付く現象で、塗装の劣化を示す初期症状です。 チョーキング発生からおよそ3年以内
カビ・コケ 塗装が劣化し、外壁に水分を含むようになると、カビやコケが発生します。 カビ・コケ発生からおよそ2年以内
コーキングのシワ 太陽光の紫外線により、コーキングが硬化しシワになります。 前回のコーキング施工から5年~10年の間*
コーキングの破断 コーキングの硬化が進み、完全に割れてしまった状態です。 早急*
外壁の反り 外壁の防水性が劣化し、雨水を吸収、乾燥を繰り返すことで外壁が反ってくる症状です。 およそ1年以内
外壁のクラック 外壁の防水性の劣化により、クラックと呼ばれる小さなヒビが入ってしまった状態です。 およそ1年以内
外壁の割れ(0.5mm以上) 外壁のクラックが大きくなり、0.5mm以上の割れが入ってしまった状態です。 早急
塗装の膨れ・剥がれ 前回塗装の塗料の膜が、膨れてしまったり剥がれてきてしまった状態です。 劣化箇所の補修(早急)※前回塗装から10年前後の場合、全面塗装

*コーキングを補修する際には、塗装も一緒に行うことで、メンテナンスタイミングを合わせ、コストも抑えることができます。

上の表がおおまかな目安となります。築年数と、お家全体の劣化状態を総合的に判断し、部分補修や全体塗装を行うべきかを決めます。

各症状について詳しく解説いたします。

・チョーキング

外壁を手で触った際に、色のついた粉が付く現象です。塗料の樹脂(防水機能を発揮する成分)が紫外線により劣化し、顔料(色の成分)が露出してしまっているためです。

防水性能が劣化してきている初期症状になります。

・カビ、コケ

外壁の防水性が劣化したことにより、外壁が水分を含むようになり、カビやコケが繁殖するようになります。

放置してしまうと、外壁の劣化を早めてしまいますので、柔らかいタオルなどで除去するか、塗装工事を行いましょう。

・コーキングのシワ、破断

コーキングは、サイディングの目地材として主に使われているものです。新しいものは、柔らかく柔軟性がありますが、紫外線により劣化し硬化します。

シワになっているのは、硬化が始まっている症状を示しています。破断してしまうと、雨水をお家の中に入れる原因となってしまうので、早急にメンテナンスが必要です。

・外壁の反り

外壁の反りは、サイディングに起こる現象で、外壁材が雨水を吸収、乾燥を繰り返すことにより生じます。

反りが大きいと、その部分から雨水が内部に侵入することもあります。釘で打ち直すことである程度戻りますが、反りが大きい場合には外壁の張り替えとなります。

・外壁のクラック

外壁にできた小さなひび割れをクラックと言います。防水性の劣化により、外壁が雨水を吸収、乾燥を繰り返すことで生じます。クラックから雨水が侵入し、劣化が進行しますので、塗装工事を行う必要があります。

クラックは、塗料では埋まらないため、補修をしてから塗装工事を行います。

・外壁の割れ(0.5mm以上)

小さなクラックを放置することによって生じた0.5mm以上の外壁の割れは、早急な塗装工事が必要になります。雨水がお家の内部に侵入してしまうため、内部劣化を招きます。

・塗装の膨れ、剥がれ

前回塗装が膨れてきたり、剥がれてきた状態です。塗装の劣化と、施工不良が主な原因となります。

膨れや剥がれた箇所から、劣化が進行しないように補修を行う必要があります。外壁全体の劣化が進行していない場合には、部分補修で済ませることもあります。

外壁全体が劣化している場合には、再塗装を行う必要があります。

1-2.目安は10年前後

外壁塗装の目安は、10年前後と考えておけば大きくタイミングを間違えることはないでしょう。

新築時の塗装は、5~8年の耐久性のものが多く、1回目の塗装時にもウレタン塗料(耐久性8~10年程度)もしくはシリコン塗料(耐久性10~13年程度)で施工している方が多いためです。

10年の耐久性と言っても、8年程度で劣化症状が出ている場合もありますので、8~12年の間は定期点検をこまめに行いましょう。

耐久性が高く、メンテナンス時期を15年程度と推奨している外壁材も出てきています。このような場合でも、劣化状況から判断することが望ましいため、10年前後を目処にこまめな点検を行うことでお家を長持ちさせることができます。


2.外壁塗装のタイミングを逃すと起こり得るリスク

外壁塗装のタイミングを逃すと、どのようなリスクがあるでしょうか?

リスクを知っておくことで、大切なお家を守るために何に注意しなければならないか知ることができます。劣化の進行度合いが小さいものから順にご紹介いたします。

2-1.外壁材自体の寿命が短くなる

外壁材が傷んだ状態を長く放置していると、当然ですが外壁材自体の寿命が短くなります。塗装を定期的に行っていれば50年と持つ外壁が、30年しか持たないということもあります。

2-2.外壁材の張り替えによるコストUP

外壁の反りや0.5mm以上の割れといったものは、塗装工事では補修ができない場合もあります。この場合には外壁材を張り替える必要があり、メンテナンスコストが高くなってしまいます。メンテナンス時期を遅らせたことにより、余計な出費が増えてしまいます。

2-3.外壁からの雨漏り

雨漏りは、屋根が原因であるとイメージされていますが、実は外壁から雨漏りすることもあります。内部構造が劣化する原因となってしまいます。

2-4.内部腐食によるシロアリ被害

雨漏りにより、内部腐食が進行しシロアリ被害に遭うことがあります。シロアリ被害に遭ってしまうと、大規模改修が必要となる場合があります。


3.外壁塗装が必要だと思ったらベストシーズンで業者に依頼しよう

外壁塗装をするなら、適した季節に工事を依頼したいですよね。

塗装工事は、塗料の性質などの理由から、春か秋がベストシーズンといえます。
塗料の使用に適した気候は、気温35℃以下、湿度85%以下となっています。
この気候条件を踏まえると、冬や夏、梅雨時期などは、塗料の使用に適していない場合が多いためです。
特に積雪がある地域では、冬の施工は出来なくなってしまいます。

塗料が使用できない気候のもとで塗装作業を行うと、

  • 工期の遅れ
  • 塗装の不具合

が起きる可能性があります。

工期の遅れに関しては、使用条件に適していない日は工事が出来ず、2週間程度で終わる工事が1ヶ月かかるということもあります。

塗装の不具合に関しては、塗装完了後に塗膜の膨れや剥がれといった症状が起きることがあります。10年持つ塗料を使用したにもかかわらず、3年程度で不具合が出ることもありますので、使用条件を守ることは、非常に重要です。

ただし地域によって、適した時期が異なる、夏や冬も問題ない場合がありますので、以下の記事をチェックしてみましょう。


4.今すぐ外壁塗装したいが資金がない場合の対処法

外壁塗装を今すぐしたほうがよさそう、でも十分な資金が手元にない・・・そんな場合は、
  • ローンを借りて資金調達する
  • 公的な助成金・補助金が活用する

という方法があります。

4-1.ローンを借りる

外壁塗装も含め住宅リフォームでは、銀行などでローンを借りて資金調達をすることができます。

もちろんローンですので最終的な支出額は増えてしまいますが、資金が貯まるまで外壁の劣化を放置しておくと、塗装だけでなく外壁材自体まで劣化が進み、

  • 修繕費が高くなってしまう
  • 外壁の寿命が短くなってしまう
  • (劣化がさらに進行していると建物の寿命も短くなってしまう)

といったリスクを防ぐことができます。

ローンについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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4-2.外壁塗装の助成金を活用する

外壁塗装には、それぞれの地方自治体が助成金を用意している場合があります。すべての自治体で用意されているわけではないので注意が必要です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

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5.まとめ

外壁塗装は、10年前後を目安に考え、劣化症状を把握し適切なタイミングで施工を行いましょう。同じ築年数であっても、環境によって劣化度合いは異なるため、築年数はあくまでも目安と考えておきましょう。

塗装工事を先延ばしにしてしまうと、外壁材自体の寿命が短くなることや、雨漏りのリスクも高まりますので、劣化症状が出てきた際にはメンテナンスを行いましょう。

あらかじめ予算を準備しておくことで、メンテナンスを先延ばしにしてしまうリスクを回避できます。予算と耐久性を比較し、ライフサイクルにあった塗料を選定し工事を行いましょう。

(外壁塗装のサイクルから準備しておくべき予算を把握しておこう)

外壁塗装を行うことを見据えて、資金を準備しておくことが、適切なタイミングで工事を行うためには必要なことです。

おおよそ10年毎に100~150万円ほどかかると思っておきましょう。

使用する塗料によって、耐用年数と相場が異なりますので、ライフサイクルも考慮してかかるコストを把握しておきましょう。

塗料 耐用年数 工事費用相場(30坪の場合) 30年後の状況
ウレタン 8~10年 60~100万円 3回目の塗装時期
シリコン 10~13年 80~120万円 2回目の塗装を終えたばかり~3回目の塗装時期
フッ素 15年程度 100~140万円 2回目の塗装時期
無機 15~20年 120~160万円 1回目を終えて様子見

*屋根塗装も同時に行う場合には、上記の費用にプラス20~40万円程度を見ておきましょう。

塗装が必要な屋根の場合、外壁塗装と同時に屋根の塗装も行うことで、トータルコストが抑えられます。

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