サイディング外壁はメリットたくさん!特徴・施工費用など解説

「サイディング外壁ってどんな外壁?」

「サイディング外壁にしたほうがいい?」

こういったお悩みはありませんか?

最近の住宅の一般的な外壁素材であるサイディングは他の外壁素材等と比較すると優れた点が多くあります。

ここでは、サイディングの特徴、メリット・デメリット、費用、メンテナンス周期についてお伝えします。

サイディングの中でもどの種類を選べばいいかまで解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。


1.サイディング外壁とは?他の外壁材と比較

サイディング外壁とは、板状のサイディングボードを張り付けた外壁です。

サイディングは、外壁材の中で最も使われており、新築の外壁材はほとんどがサイディングです。リフォームする場合も、サイディングが選ばれるケースが大半です。

1-1.サイディング外壁の特徴

サイディング外壁には以下のような特徴があります。

  • 外壁材の中で最も人気(シェア8~9割)
  • 材料費・施工費が安い
  • 軽量で耐震性が高い
  • カバー工法という方法で、既存の外壁の上に貼ってリフォームすることも多い
  • デザインが豊富

詳しく特徴を見ていくために、他の外壁材と比べてみます。

1-2.他の外壁材と比較

他の外壁材と比べて、「見た目」「耐久性」「初期費用」「メンテナンスコスト」にどんな違いがあるのかをまとめました。

【特徴早見表】

サイディングとその他外壁材の比較早見表

以下で「特徴」「見た目」「耐久性」「初期費用」「メンテナンスコスト」に分けて、それぞれ解説していきます。

<特徴を比較>
外壁材 特徴
サイディング
  • 機能性・価格・デザインの豊富さなどから選ばれ、外壁材シェアNo.1
  • 建売の新築ではほとんど使われる
  • リフォームでも使われることが多い
モルタル・塗り壁
  • 塗料を吹付ける方法や、職人の手によって塗り上げる方法がある
  • 注文住宅などで使われる
タイル
  • 高級感・重厚感
  • 耐久性高い
  • 初期費用が高い
  • メンテナンス費用は安い
ALC
  • 断熱性・耐久性・防火性・遮音性が高い
  • メンテナンスコストがかかる
  • 商業施設や高層ビルの外壁にも使われる
<見た目を比較>
外壁材 見た目
サイディング
  • 豊富な色・柄・素材から選べる
  • 一枚一枚の間につなぎ目ができる
モルタル・塗り壁
  • 職人の手によって塗り上げる仕上げ方は味がある
  • つなぎ目ができない
タイル
  • 高級感・重厚感がある
ALC
  • 直線的で無機質なデザイン
  • つなぎ目が多い
<耐久性を比較>
外壁材 耐久性
サイディング 約40年
モルタル・塗り壁 約30年
タイル 40年~
ALC 50年~
<初期費用を比較>
外壁材 新築時1㎡あたり単価
サイディング 4000~6000円
モルタル・塗り壁 5000~8000円
タイル 10000~20000円
ALC 5500~7500円
<メンテナンスコストを比較>
外壁材 メンテナンス内容 1回のメンテナンス費用 周期
サイディング 塗装・コーキング 80~140万円 8~12年
モルタル・塗り壁 塗装 80~140万円 6~8年
タイル コーキング 30~40万円 8~10年
ALC 塗装・コーキング 90~160万円 8~12年

2.サイディング外壁にするメリット・デメリット

外壁をサイディングにするメリット・デメリットを解説します。

ご自宅の外壁をサイディングにするかどうかの判断基準にしてください。

2-1.サイディング外壁にするメリット

サイディング外壁にすると、以下のようなメリットがあります。

■手軽に外壁を新しくできる

サイディングは、外壁材の中でも安価で、コストの面で気軽に張り替えることができます。また、既存の外壁を解体することなく、上に重ねて施工できる場合もあるため、施工の面の手軽さもあります。

■軽量で建物の耐震性を損ねない

サイディングは軽量であるため、耐震性が優れていることもメリットです。

モルタルはサイディングの2倍以上の重さがあるため、モルタル外壁からサイディングにリフォームする際は、耐震性の向上になります。サイディングの中でも特に金属系のサイディングが軽量で、既存の外壁の上に施工する場合は、たいてい金属サイディングが使われます。

ちなみに、ALCもサイディングと同様、軽量である特徴があります。

■いろいろな柄・色・質感から選ぶことができる

サイディングは、デザインの種類が豊富にあるため、希望の柄・色・質感を選ぶことができます。

サイディングのデザインについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
>>誰でも簡単におしゃれなサイディング外壁にできる!事例付きで解説

■職人によって仕上がりが左右されることがない

モルタルなど職人が塗り上げる外壁と違い、サイディングは工場で生産されるサイディングボードを貼り合わせて施工するため、どの業者が施工しても仕上がりに差がでることはあまりありません。

ただし、どの業者でも変わらないという訳ではありませんので、業者選びは他のリフォームと同じように注意が必要です。サイディングの場合、窓や壁一面の幅に合わせ、サイディングボードを上手く切り合わせて施工する必要があるのですが、これは業者の腕によるところです。腕が悪い業者の場合、変なところでつなぎ合わせ、見た目が悪くなることがあります。

2-2.サイディング外壁にするデメリット

外壁材のシェア8~9割という数字にも表れている通り、サイディングは機能性、耐久性、デザイン性、価格などあらゆる面で優秀な外壁材です。年々、メーカーの努力で進化しているため、大きなデメリットというのはないと言えます。

定期的な塗装が必要なため、タイル外壁などと比べればメンテナンスコストがかかりますが、初期費用や耐震性などを考えるとサイディングが現実的と言えるでしょう。


3.4種類のサイディングを比較して自分に合うサイディングを選ぼう

サイディングには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ特徴があります。

何を重視するのかによって選ぶサイディングの種類が変わってきます。ここではそれぞれのサイディングの特徴と、おすすめの場合を解説します。

サイディングの種類

  特徴 おすすめの人
窯業系
  • 戸建住宅に使われる外壁材の中で7~8割という圧倒的なシェア
  • サイディングの中でも特に色や柄のバリエーションが豊富で、さまざまな質感を表現できる
  • 豊富なデザインの中から選びたい人
  • できるだけ費用を抑えたい人
金属系サイディング
  • 耐久性が高い
  • 断熱性が高い
  • 軽量で耐震性に優れている
  • 軽いため、今の外壁の上に重ね張りする際もよく使われる
  • メンテナンスを頻繁にしたくない人
  • メタリックな金属を活かした質感を出したい人
  • 塗り壁やタイル壁などからサイディングにリフォームしたい人
樹脂系サイディング
  • 耐久性、耐震性、断熱性、変色しにくい、などメリットが多い
  • 「耐水性」も高く凍害に強いため寒冷地に向いている
  • デザインのバリエーションが少ない
  • 日本ではほとんど普及していない
  • 窯業系・金属系サイディングと比べて「価格は高め」
  • 重ね張りのリフォームをしたい人
  • メンテナンスを頻繁にしたくない人
  • メタリックな金属を活かした質感を出したい人
木質系サイディング
  • 本物の木材にしか出せない味がでる
  • 価格が高め
  • 耐久性が低く、メンテナンス頻度が高い
  • 費用や手間よりも、とにかくデザイン性重視の人

それぞれのサイディングの価格や性能を比較しました。

【4つの種類のサイディングの特徴】

種類 色調 耐久性 防汚性 耐傷性 防火性 遮音性 断熱性 防水性 施工性
窯業系
金属系
樹脂系
木質系 ×

◎優れている ○適している △普通 ×不適


4.サイディング外壁にリフォームする費用

サイディング外壁にリフォームする費用相場は、160~270万円程です。

相場に幅があるのは、サイディングの種類によって費用が変わるためです。

材質 30坪(100㎡)の相場 工事費用相場
窯業系サイディングボード 500,000円 160~230万円
金属系サイディングボード 400,000円 150~220万円
樹脂系サイディングボード 600,000円 170~240万円
木質系サイディングボード 900,000円 200~270万円

既存の外壁の上から施工する「カバー工法」の場合、既存外壁解体費用や処分費用が抑えられるため、20~30万円ほど費用が抑えられます。

ただし、以下のような場合はカバー工法ができない可能性があります。

  • 大きなひび割れがあり放置している
  • サイディング材の反り・割れがある
  • 古い建物でカバー工法により耐震性を損ねる場合

さらに詳しく知りたい方はこちら

外壁カバー工法が適する場合は?費用・メリットデメリットも
外壁カバー工法が適する場合は?費用・メリットデメリットも
外壁カバー工法が適する場合は?費用・メリットデメリットも
記事を読む

▼サイディング材の割れ

外壁の割れ


5.外壁をサイディングにリフォームした事例

実際に外壁をサイディングにリフォームした事例をご紹介します。

【235万円】カバー工法で新しいサイディングに一新

※サイディング施工費+足場設置費

▼Before

外壁サイディングリフォーム事例①before

▼After

外壁サイディングリフォーム事例①after

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/199

【260万円】モルタル外壁にサイディングを施工

※サイディング施工費+足場設置費

劣化したモルタル外壁にサイディングを被せ、外装を一新したリフォームです。

同時にベランダも一新し、軒天・破風・雨どいの塗装工事もしています。

▼Before

外壁サイディングリフォーム事例②before

▼After

外壁サイディングリフォーム事例②after

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/142

外壁をサイディングにするリフォームは、以下の記事を参考にしてください。
>>外壁をサイディングにリフォームするなら知っておくべき知識


6.サイディング外壁のメンテナンス周期

サイディング外壁は、サイディングそのものを保護する表面のコーティングや、サイディングとサイディングの隙間を埋めるシーリングの劣化を、定期的に補修・メンテナンスする必要があります。

具体的には、表面のコーティングを塗り直す「塗装」工事や、シーリング材を充填する工事です。

サイディング表面のコーティング(塗膜)が劣化し、剥がれ落ちてくると、あっという間に建物内部に雨水が浸入し、構造部分を痛めてしまうことになり大変危険です。

メンテナンスの周期は、塗料の耐久性や、建物の立地条件や環境により一軒一軒異なります。以下の表は、一般的な耐用年数をまとめたものです。

【メンテナンス周期】

工事内容 塗料の種類 耐用年数(メンテナンス周期)
塗装 アクリル 6~8年
ウレタン 8~10年
シリコン 12~15年
フッ素 15~20年
遮熱・断熱 15~20年
光触媒 18~20年
シーリング交換 7~10年

具体的なメンテナンスのタイミングは、サイディングの劣化具合を見て判断する必要があります。以下の記事でメンテナンスが必要かどうかの見極め方を解説しています。

>>サイディングの塗装を全解説!時期・費用・業者選びの注意点など
>>外壁で使うシーリングの役割と補修費用、交換時期の見極め方


7.まとめ

サイディング外壁の特徴やリフォームする際の費用などを解説しました。

サイディングは、日本で最も使われている外壁材ですので、特にデザイン性などにこだわりがない場合はサイディングを選べば間違いないでしょう。

また、サイディングには4種類あり、最もシェアの高い「窯業系」、軽くて丈夫な「金属系」などが中でも人気です。それぞれ、特徴が違いますので、施工会社と相談しながら決めていきましょう。

外壁のリフォームや外壁塗装は、リフォームガイドにご相談していただくと優良施工店のお見積もりが無料で取ることができます。

ぜひお気軽にご相談ください。

 

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